東京 ことば悦覧 2008年 春 home 倉本 剛 (ゴウ) ことば悦覧 2008 4月15日 その01 その02 その03 その04 その05 その06 その07 その02 15分0秒 から 30分08秒 佐藤:これがコンペの関係書類ですか 倉本:学生の時のはここには入ってないんですけども。学生の時に幾つか取っていて。ここからぽっかり10年ぐらい空いて。ハヤカワ研究室で働いていたもんで。この時はまったく出して居なかった。 佐藤:ああこの時期ね、空いたのは 倉本:そうですね 佐藤:仕事が忙しくって、コンペどころじゃないと 倉本:やっている場合じゃなかったですね。やろうと思えば出来たのかもしれないですけども。ちょっと余裕が無かったですね。 佐藤:結構数有りますね。こんなし色々資料、データとかあるのは。今回インタビューして、一番多いですね 倉本:ちょっとそれは分からないんですけども。そのへんの資料をちょっと 佐藤:説明していただいて、写真を撮らせていただきます 倉本:だめだったやつで 佐藤:データいただけますか 倉本:これはもちろん 佐藤:いただけないなら写真とりますけども 倉本:いや大丈夫ですよ 佐藤:これは何というプロジェクトですか。2007年からの、けっこうありますね。年2回ぐらい参加していると 倉本:これがコクエイカンと言って(岩堀未来さんと共同提案)、これデパートなのかな、複合商業施設。ちょこっとだけ票が入ったぐらいなんですが。これは商業施設なので、なるべくフリーなスペースが求められるとは思うんですよ。が沖縄と言う場所とですね、ヘリコプターの音が盛んに入る その環境と言うか 佐藤:これは実施が条件でコンペがあったのですか 倉本:最優秀はだれだっけな〜・・。ニジザワタイラさんが取って。今どうなっているんですかね。ちょっと多分動いていると思うんですけども。実施コンペだったから 佐藤:1年前だからねまだ 倉本:どうなっているのでしょうか。これは、そういう均質な空間に少し揺らぎみたいなものを 佐藤:ああなるほどね 倉本:与えたいと言うことで。その揺らぎと言うのが、一つ簡単な言葉で説明出来るようなものをないか?と言うのを捜していて。でウェーブと言う。沖縄と言う地方を意識してはいるんですが。その柱と梁の間に、そう言うものを各層にですね、うねうねとこう〜 佐藤:梁が積み重なって置いてあるようなかたちですね 倉本:そういうかたちですね。通し柱的なものは無くって。梁が別々に、曲がった梁によって力を伝えようと 佐藤:柱、無いんだね 倉本:柱と言うか はね柱というか。とういうのを提案していたんですが。きっと邪魔だったんでしょうね。わかんないですけど。 佐藤:どうなんだろうね。見た感じで、ぱっと見ると可変不可能と言うか。制約が大きすぎる、見た目であるね 倉本:これは一寸、悪かったのかな〜と 佐藤:実際使うとそうでもないだろうけども。見た感じが制約多く見えてしまうよね 倉本:平面的にもうすこし見せれば、気にならなかったかもしれないけども。こうやって(模型写真のように)見通すと 佐藤:梁の像が重なって見えてしまうからね。むこーにあるのに手前の梁と重なって見えるから。凄い制約をうけるような、感じにみえちゃうね。プレゼンテーション用の写真の撮り方の問題かもしれない わらう 倉本:吹き出し わらう 佐藤:一番手前だけリアル梁で他の奧は透明のアクリル梁で作れば。イトウさんの提案模型は 後ろの外壁作らないで。 倉本:あぁ〜 佐藤:ああいうテクニック。、概念模型の方が。奧まで作っちゃったから。 倉本:そうですね 佐藤:意図が伝わり難かったかもしれないですね 倉本:う〜ん。うん 佐藤:出来ると、そうでもないのにね・そんなに梁だらけでもないんだけどね 倉本:壁と、さっきの柱と梁の、壁と柱の間みたいなイメージ 佐藤:ダブルスキンにして階段とか入れてエアコンなしですか 倉本:エアコンまではこの時には、自然通風も出来るようにと言う事は考えていた。ちょっとどうしたんだっけな〜忘れてしまった。 佐藤:一票だけ入ったと 倉本:何票か入ったと言う ★★ 倉本:これはその次のわーるど。わーるどと言うのが服屋さんですね。それのショップのコンペと言うのがあってですね。それも最優秀になれば、実施と言うコンペだったんでけども。それ次点なんで。その次で 佐藤:最優秀賞の次って言うことですよね 倉本:次って言うことです 佐藤:残念でしたね 倉本:うん。そうなんですね。だけどまぁそれで一応インタビューしたんですけども。その後 ちょっとやっぱり実現には至って無い状況ですが 佐藤:一杯ショップがあるだろうから、一つ作ってくれれば良いのにね 倉本:そうなんですよね〜 共にわらう まぁちょっとその辺が 佐藤:これは、どういう事なのでしょうか? 倉本:一応 クラウデェツトと言うタイトルで。普通店舗だと。求められているのは、店舗のインテリアだとか。あるいはディスプレーの方法とか、サインとかですね。そう言うものを提案して欲しいと言う課題だったんですけども。そう言うそのインテリアとかディスプレーのショーケースとかそう言うのじゃなくってですね。間単に言えばマネキンだけで。 佐藤:面白いね 倉本:それをグジャグチャとマネキンをある町の中を切り取ったようなですね。そういう混雑した渋谷当たりをバサット切り取って固定してしまって。 佐藤:素晴らしい! 倉本:と言うのを提案したんですね。 佐藤:みんな町で流行を見てね 真似をしてね、買いに行くわけだからね。そのまま着せてしまうわけですね 倉本:そう言う、コーディネート全部された奴を、固定されている人達の間を、動きながら、自分の気に入った服を選んで買えると。 佐藤:マネキンのカタチは同じかもしれないけども。次の日行ってみると違う服を着ていたりするわけね。 倉本:そうですね 佐藤わらう それはだから季節によっても段々着ている服が変わって行くでしょうし。こういうスチエーションどうしようか 佐藤:ここにストックヤードがあれば、これが欲しいと言ったらICタグで検索して 倉本:普通はMLとか 佐藤:そんなの要らないんだものね 倉本:そうじゃなくって、あの人が着てるというふうに、説明してそれを奧から持ってくれば良いじゃないか 佐藤:ICタグを貼ってあるから、今は。あっという間に商品管理が出来るね。こういう展示の仕方は。 倉本:これについては。そう言う風に僕は面白いと思って。それで選ばれているかな〜と思った。 佐藤:そうでしょうね 倉本:それで、打ち合わせが、その後連絡来て。したんですけども。主催者側はこの白いのが良いじゃないかと。真っ白。この写真をどうも気に入ったようで、それは審査員がわーるど と言う社会の人達と。社外にはナカサさんだとか写真家ですか、審査委員長が・・・どう思っていたか分からないのですが。とにかく打ち合わせは わーるど の人達と話していたのですね。それで。その担当者の人達はこの白いのがいいじゃないかと。で白いまんまのものを展示したらどうかと いう話に成って 佐藤わらい 僕の場合は。うんどうしてだろう? 佐藤わらう。そうじゃなくって「服を着てないとあれなんだけど、と思うんですけども」と話をしたんですけども。うん服を着ちゃったらつまんないな〜と言って。真っ白の状態がいいな〜と言うことになって。ちょっと僕の中ではそれは、どういう意味かというと。 そうするとほとんど展示、ディスプレーと言うよりかは、アート作品みたいな感じに成っていくのかな〜と思っていて。ちょっとそこが良く分からなかったんですね。 いずれにせよその、こう言う活き活きした人達のマネキンと言うのは、今の技術だと一寸作れないから、ちょとスタイロで作るかどうか分からないけども、ちょっと検討してみると言うふうになったまま止まっちゃったんですね。 佐藤:アメリカのアートで2〜30年前にありましたね。町の中に居る人間のみぐりみ剥いでその方の身体をかたどって、出来上がったその人の型に そのまま着せて展示する作品。ゴミ袋もったり、掃除道具や紙バックもったりしてるのを 素ママ展示するって 倉本:アートでね 佐藤:アートで有りましたよ。あれ1人分作るの大変なのか。わらう 倉本:それ「見せてもしょうがいない」と言えばしょうがないので一寸僕は逆に、そこでう〜んと思って居て。良く分からないと言う状態のまま。まあ向こうも僕がよくわからないな〜と思っているのに 佐藤:逆じゃないですかそれは。こう言う展示を一個やると、一生の生活スタイルを全て提案しちゃう事に成るから、あまりにも強力 倉本:具体的に提案してると言うことですか? 佐藤:いいや違う、。構えが沢山 構えなければいけないじゃないですか。この人はもしかすると、ゴミ袋持っているのかもしれないし。こっちの人は凄い銀行マンかもしれないので、色んな人に対応しちゃって。逆に自分たちの商品が 倉本:見えてこないというか 佐藤:陳腐さが際だって売りにくい。自分たちの商品があらゆる生活者に対応出来な事実が暴かれるかもしれないじゃないですか。 倉本:そう言うことで考えていたのか 佐藤:多分そういう可能性があるじゃないですか。逆に暴かれちゃうじゃないですか。自分たちの商品はこういう、階層の人間にしか対応出来ない、みたいな 共にわらう 見て不自由な会社だな〜と買い手に印象を与える。逆に困っちったのでは?この展示は色んな人間が混在して居るわけだから 倉本:まぁそうですね 佐藤:リアルを出せば出すほど、会社があらゆる階層、年齢層、生活レベル、男女作ってない!じゃないですか 倉本:うん 佐藤:だからそういう、現実を逆に照らす。隣の女性の原宿に居るゴスプレ系の服を作ってもらう カタチに成っちゃったら。メーカーは敗北を宣言することだから。えらい事に成るじゃないですか。企業の欺瞞が暴かれる。提案が過激なんです。企業が受けとめることは出来ない わらい 倉本;そういうこと何だろうかな〜 佐藤;それは言わないですよ。近代企業の足下の基盤を揺さぶり壊す提案だから。危険な提案ですよね。路上の様だもの 倉本:危険なんだけども、実際にあり得るなと言う気はしたんですけどね 佐藤;ありえるし、消費者はそれを当然だと求めているけども。そういうコンセプトで、商品を売り出そうと言う会社が。既存のメーカーないじゃないですか。子供から死ぬ前の老人までに適応した服作りする洋服会社無いよね。ターゲット 効率よく売るためのターゲットを決めて、買い手の層を絞って作っているから。この展示法だと買い手を絞れなくなる。企業の貧困な考えかたとプロダクトが簡単に晒される。わらい 倉本:まあちょとでも残念だな〜と 佐藤:だから倉本さんがそのような商品開発をし作れと言うことを暗に、無意識だったけど相手に言っちゃっているわけよね 倉本:そうですかね。そこはぼくはちょっと。わかんなかったですね正直 佐藤:製造メーカはそう思うと想うな〜 倉本:はい。そうかこれは売りずらいな〜と言う 佐藤:売りずらいと言うか、自分たちの企業が持っているバリューと言うのが逆に暴かれて、企業イメージダウンというか、上手く製造できれば良くなるが、出来なかったら悪くなる。両方の可能性があるじゃないですか。リスクが大きいと言う。僕の勝手な読みだけど。良い提案であればあるほど、社会を変えてしまような提案になるから。そうなると企業姿勢も変わらざるを得ないじゃないですか?その危険性を孕んでいる。僕は、第三者的に、提案は面白いけど。 隣の人は家族から捨てられたりジジイだったり、病院代はらえなくって追いだされるオバンだったりが歩いてないとリアリティーないじゃないですか。大笑い 倉本:うん〜 佐藤:生活が滲みでてしまう。隣のオヤジのバックには3億円の小切手入っているピカピカの人かもしれない 倉本:わらう 佐藤:逆でボロボロの服を着て変装して歩いてるかもしれない 倉本:その隣接が面白いんですけどもね 佐藤:隣接が面白ければ面白いほど、メーカーは危険に晒されるじゃないですか。服作って売ると言うか。近代の企業のイメージ、目的主義的な運営方法では、解決できない提案です。近代社会では 同じ消費の欲望を 生産拡大するために 広告プレーですから 倉本:そうか 佐藤:ロ−コストで生産し同じ商品を多量に売りさばいて、投資した資金を回収し収益を上げるわけですから。 違うもの 倉本:外れている 佐藤:逆ベクトルだもの 倉本:うんなるほど 佐藤:それは、これからのポストモダンの社会の洋服販売の在り方である、展示の仕方としては、全うで面白いと思うんだけど。近代主義的なモノの考えてる商店などは非常に脅威を感じるから、新しい倉本さんが考える、服の売り方と作り方を同時に提案しないと、一等賞にならない。と思います 倉本:なるほどね 佐藤:わらう 倉本;たしかにそこを 核心を突いた説明をしてそれを 佐藤:面白いで終わらせる事が出来る。案を受ける方が 逃げる路があるんだ。この案は将来 倉本さんが20年30年とやって行くわけじゃないですか。そのときまた何処かで吹き出すから。ぶあーっとさ。この姿勢と考え方は 倉本;そうですね 佐藤:これは倉本さんの地下鉱脈であり、倉本さん自身の資源 みたいなものだから 30分08秒 次の頁へ |