東京 ことば悦覧 2008年4月   home 

  岩堀 未来(ヒデキ) ことば悦覧 2008 4月16日  3時間ほど

 その01  その02  その03  その04  その05 その06  
   曇り 三軒茶屋の喫茶店にて 午後1時20分あたり〜

 その01 0分から15分11秒

佐藤:
何か食べなくっていいですか
岩堀:僕はいいです

佐藤:この喫茶店なんて名ですかね、マッチもらえませんか。30才前後の独立してやっていらっしゃる方の話を聞いて歩こうと、先週第一段を終えました。龍光寺さんご存じでしょうか
岩堀;はい
佐藤龍光寺さんが岩堀さんと倉本さんを紹介してくれまして、メールが来ましたので、先週続けて行おうと思ったのですが、時間が無くなり。今日お願いすることになりました。お忙しいところありがとうございます

岩堀;
いいえ
佐藤:ひとつよろしくお願いします。なんでこのような時勢の時にね、独立して大きな組織事務所とか、色々条件が良い、というか楽に、というか安全と言うか。常識的ではないですよね。身の程を知っているのかどうか

岩堀
:わらう

佐藤:かなりリスクが高い感じですけども。にも関わらず自分で設計事務所を開いてそれはどういう事なのかな?という事を聞かせてください。まずは自己紹介からお願いします・氏名年齢などから、独立してやる理由とお話してもらえますか

岩堀:1972年生まれ、36です
佐藤:生まれたのはどこですか
岩堀:千葉県の習志野市
佐藤:じゃ、大分東京に近いですね
岩堀;はいそうです。それから千葉市の方に移って、小学校上がるぐらいのときに我孫子市に移ってそこ育った

佐藤:大学もご自宅から通われて
岩堀:そうですね。東京理科大学の理工学部なんですけども。柏市
佐藤:そんなに遠くないね、我孫子からだとね。その後は
岩堀:大学院に行って、修士までいて。それで卒業してハヤカワクニヒコさんのアトリエに2年いて。その後ナンバカズヒコさんの処で

佐藤:著名な建築家の処を二つ経験されたと
岩堀:そうです
佐藤:ナンバさんの処はどのぐらい。
岩堀:5年半です
佐藤:結構、長いですね。ナンバさんの所は龍光寺さんは「30才定年」と言ってましたが。30過ぎじゃないですか

岩堀:そんな話 聞いたことないですね わらう
佐藤:そうですか。そうかそうか。じゃー。そう言うこともあるような、無いようなかんじなんですね
岩堀;そうですね。33の時

佐藤;辞めて2年ほどですか
岩堀:まだ2年経ってないですね。今年の5月で2年です
佐藤:事務所はご自宅で
岩堀:そうです
佐藤:ワンルームマンションとかですか?
岩堀:いや1LDK、賃貸

佐藤:賃貸で、暮らしながら、奥さんと一緒に
岩堀:ふたりで
佐藤奥さんも建築家ですか

岩堀:いやちがいます
佐藤:建築と関係ない
岩堀:違います

佐藤:それでは煮詰まらないですねちょっとやそっとでは
岩堀:そ〜ですね〜。
佐藤:暮らしと職業が一緒だと煮詰まり易いですよね
岩堀:そう言う意味では煮詰まらないですけども、家でやっているんで。プラーベートな部分と仕事の部分が、結構ごちゃ混ぜに

佐藤:ちっと考えると、仕事場と寝泊まりするところは分けた方が精神衛生上良いかもしんないな〜と、思うですけども。その辺は経済的な
岩堀:そうですね完全に経済的理由ですね。分けた方がいい

佐藤:分けた方がいいけど、取りあえず、そう言う状況下で頑張ると。その辺は龍光寺さんと似てますね。
岩堀:そうですね。
佐藤:半分が事務所スペース。職場と寝床がくっついている。職住接近徒歩0分

共にわらう

岩堀:倉本君もそうですよね
佐藤:倉本さんは2階に上がらなければならないから、徒歩で10数歩 登らなければいけない。倉本さんの方が体力がいる、ちょっと足腰鍛えられ度が違う わらい

岩堀:僕も6階ですから 
佐藤:同じ部屋の中でいったり来たり、倉本さんは3m高い場所に移動する
岩堀:本当にリビングの一角で仕事をしている

佐藤:素晴らしい。僕も最初そうだったな。僕は3DKのマンションに親子暮らし。製図台一個しか置くスペースなかった 共にゲラゲラ大笑い。製図板置くと身動きとれない。製図板越えて無理矢理はいって行く感じですな

岩堀:なるほどね
佐藤:やってしたね。状況は似てますね。そんなことまでして、何で?
岩堀:まあその、そうですねまあ〜。大学時代から設計はまあ好きなので。設計製図と言う授業がそれなりに成績が良くって。まあまあ良くって。でやっていても、自分の考えが、そのまま何か、ものになって成って。それでそれが人に評価される面白さ。それでまあ「設計いいな」と思っていた。

、実は職場を決める時はあんまりチャンした考えは無くて。でゼネコンとか組織事務所とかも何となく試験を受けたりん何かして

佐藤:希望は決まっていなかったのね

岩堀:ちゃんとした考え無かった 佐藤けらけら笑う共にわらう ハッキリ言うと
佐藤:なるほど。
岩堀:でもまあ。不況の時で、最終面接までは行くんですけども、設計ではパスするんですけども。落とされる。何でかなと思って。実はあんまり組織事務所もゼネコンも何となく受けて、行きたいと言う感じでは無かった。自分の中で。たぶんそう言うのが出てたんだろうな〜と

佐藤:試験官に伝わっちゃった。こいつは「来たい」と言う情熱かんじね〜とね
岩堀:受け答えも何かそんな感だった。それでで、やっぱりアトリエに行きたいと。言うふうに。キット大変ろうけど。生活とか。ちょっと想像も出来なかった

佐藤:
給料は安いし
岩堀:そう言うのもあるし。独立してやって行くと言う。親がサラリーマンだったので。「独立してやっていくって、どう言うことなんだろう?」と。どんな事になるのか判らないけどとにかくまあ、「設計をやりたいからアトリエへ行う!」と思って。それで

佐藤:設計をやりたいと言うことは図面を書きたいと言うことですか?
岩堀:図面を書くと言うか。要はさっき言った自分の考えで物を作る。それが社会に何か提案して行こう。まぁそう言う何かどっかで組織に隠れちゃうんじゃなくって

佐藤:ゼネコンにも組織事務所にも跳ねられたお陰様で わらい
岩堀:突然目覚めたと言う 共におおわらい
佐藤;他力本願と言うか
岩堀:恥ずかしい話なんですがね 共にわらう 建築の興味と言う事に関しては。大学の時から設計が好きだったかと言うと。実は僕の父が、もともと設計しゃっていて

佐藤:建築の?
岩堀:はい
佐藤:あぁ、そうですか
岩堀:それで、アトリエ事務所なくって普通の組織事務所に勤めていて設計していた
佐藤:サラリーマン設計士というかサラリーマン建築家と言うか企業内建築家と言うか。その悲哀とか体験したんですか。
岩堀:いやまぁ、そう言う話はあんまり無かったですけども。夜とか遅かったりとか
佐藤;施工会社ですか、それとも
岩堀:設計事務所です
佐藤;大きな設計事務所の
岩堀:まあ中ぐらいです
佐藤;組織内一級建築士
岩堀:そうですね。だた家に、デザイんが好きだったので。家に結構SDとか新建築とかそう言う雑誌は揃っていたんです

佐藤;生まれた時から図書は建築関係に囲まれて。一杯あった
岩堀;そうです、そういうのは自分で興味あって見たりとかったので。それが土台にはありました。
佐藤:なに、かお父さんに刷り込まれたってかんじですね〜 岩堀おわらい
岩堀:洗脳されたのかもしれない 共におおわらい

佐藤:僕も子供がいるけどだれか一人ぐらい建築家にさせようと思っていたが、誰も成らなかった
岩堀:そうですか。

佐藤:それは見本が悪かっただけです
岩堀:と言うよりも多分。うちの父はそんなに薦めなかったです。控えめにやってました。
佐藤:ファザコンが頭を持ち上げないように、ボンヤリと在ったわけだね
岩堀:たぶんそうでしょうね

佐藤;お父さんを乗り越えよ、みたいに育てない。極端に反発するか、骨抜き息子にされるか。上手いこと育ったわけだ。でも組織内の事務所に勤めている父の息子は建築家を目指すって、全てではないだろうからね。今回初めてですね。

岩堀:ああそうですか。
佐藤;血縁関係者が設計やっていて、みたいな話は。何かさしつかえなかったらプライベートな事を聞きたいのですけども
岩堀:さしつかえないです
佐藤:兄弟は何人ですか
岩堀:二人です
佐藤:長男とか長女とか
岩堀:兄がいます
佐藤;次男ですか・。男だらけの家ですね
岩堀:そうですね 共にわらう むさ苦しい家です 共にわらう 

佐藤:そのような生活背景。建築の話しとかお父さんとするんですか?
岩堀;そうです。それはよくしていたじゃないですかね〜
佐藤:おれが設計したから、連れて行くとかしなかったですか
岩堀:なかったですね。そんなの、華々しい設計じゃなくって、結構集合住宅なんかが多くって。公団の集合住宅。まあそんなものが

佐藤;なるほどね。
岩堀:だからまぁ見に行くどうこうというよりは。
佐藤:そういうのを何となく、建築家と言うのは華々しいね建築を作らなければ、いけけないと言うのがお父さんの側にもあるのかな?
岩堀:う〜ん。なんかそういう雑誌をもっていたと言う事はあるんでしょね。
佐藤:自分で設計した建築の写真はないけど、雑誌はとっている

岩堀:そうそうそう。結構ハラヒロシさんとか凄く好きだったみたいで。建築に何が可能かとか。ああいう。雑誌ばっかりではなくって
佐藤:コアなものも読んでいたわけね。
岩堀:えぇ、そうですそうです。多分その当時みんなが読んでいてね。建築家目指す人が読む
佐藤:既存媒体に、お父さんは刷り込まれたんだ

岩堀;そうかもしれない
佐藤:正しい建築はこれだ、みたいな。自分で考え出さずに。極端に歪めて言えばね。お父さんの設計した建築を見て育ったわけではなくって

岩堀:なんとなく
佐藤:生活環境が、独立すると言う事にはあまり関係ない環境ですね
岩堀;そうでしょうね〜。むしろ家の両親なんかは独立してやると

佐藤:お前やめとけと
岩堀:言わなかったですけどね
佐藤:それは良かったね 共にわらい やめとけと言うれるほうが、反発エネルギーが 頂けるのにね〜

岩堀:
逆にね〜
佐藤:逆態度とってね〜 
 
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