東京 ことば悦覧 2008年4月   home 

  岩堀 未来(ヒデキ) ことば悦覧 2008 4月16日  3時間ほど

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 その05  

佐藤:そのへんの処は難しい問題だとおもうので。無謀かもしれないんだよね 共に うはははは
岩堀:ああなるほどね。
佐藤:安定してるから崩壊するってこともあるから、どうやって修正するかっていうのが僕の興味が尽きないてんです 言い忘れましたけど 僕はまた5年後に来て、どうなっているか聞きにきますので

岩堀:ああそうですか?
佐藤:だいたい20年間 岩堀さんを観察するつもりですからよろしくお願いします
岩堀:ああ
佐藤:音声は文字起こししてWEBアップしますから 自伝にもなるし、だれかに加工してもらって評伝にも出来るし。そこの前段までのデータを作りたいと思っているんです

岩堀
:なるほど 
佐藤:僕は途中で死んでしまうかもしれないけど だいたい5年間隔ぐらいがいいかな〜と思うので こんな作りましたと連絡もらったりすると 自己崩壊に向かっているな〜とか 難 波さん箱にもどっちゃったわ〜とか 観察し記録が出来るので

岩堀:ああなるほど 
佐藤:それをみなさんにお伝えすれば 岩堀さんの人生の一部の記録が みんなの財産・資産になると僕は考えているわけです 。ですから 名声が出来上がったとというか、そういう方を追っ掛けるというのには興味が向かわないので 岩堀さんのような今無名のかたが、2008年のような時代のなかでどうなっていくのか? どのようにして自分の道を切り拓いていくのかを知ることで、建築界全体の資源になると考えているんです。 音声をほったらかしにして置くと、みんなで共有出来ないので、文字にして共有できるようにして置くのです

岩堀:なるほどね。
佐藤:15年後は箱そのものが解体・消えて、町のそこかしこでPC操作して仕事をしたり生活しているかもしれないじゃないですか? 理想の建築は都市そのものであったと なってしまうかもしれないじゃないですか? 今日お聞きしている岩堀像がドンドン変化していくほうが、聞き手としては面白い。岩堀さんにとっては迷惑な話だとは思いますが 。 観客は無責任な話をしますからね

岩堀:うはははあはは 
佐藤:こうやって いろんな建築家のストリートが在ったり、創られていくのがいいと思うんですけどね 。箱のなかに 優劣、主従ができるのが お嫌いなように 建築家にも成功者 敗者がない方がいいと思うんです

岩堀:ああそれはそうですよね
佐藤:そのためには、情報の発信のしかたから そのようにしていかない と思っているんですけどね。
岩堀:うんうんうん
佐藤:だからなるべく無名人から始めたい 岩堀さんはまだ無名でしょうから
岩堀:無名です 
佐藤:無名であるというのと 箱に対して矛盾を抱えているという立場がいいです。独立系の建築家を目指していらっしゃるし。興味が湧いているわけです。だれも岩堀さんを観察したいと申し出ている者はいないでようから

岩堀:そうですね はい
佐藤:自宅で建築あそびといものを以前からやっているんですかども、今度のことば閲覧は初対面の人に会うべく 都市に出てきて 、独立したての今までに出会った事がなかった人達を聞き取って、観察し続けてみようと思ったんです。 昨日まで俺の事も貴方の事も知らなかった そういう出会いのなか から スタートして観察し続ける。と

知り合い同士になると、どうしても日本人の特質なのかもしれないけど、内向きに固まっていくような傾向を感じるんです。そうすると素の建築家の姿に出会えなくなる可能性があるので なるべく 初対面の人を捜しだして お話しを聞かせて頂いたわけです。何が出て来るかわからない、迷惑がられる、そういう事もあると予想してるんですが 



音源2−

佐藤:岩堀さんは家庭環境からして 建築の路線をスムーズに進んでいるから 迷いがないので判りやすいです
岩堀:ああ 
佐藤:まとまって見えるんです 落ち着きがある
岩堀:これからもう少し拡散して行きたいです 

佐藤
岩堀仮説というのは難波さんへの対案だから、難波さんの生活とは異なって行かざるをえないんじゃないでしょうか 難波先生がどのような生活をしてるのか判りませんけど 岩堀さんの生き方は5年後に拝見させていただくのでその時触れることにして 、5年後のお楽しみってことで。 また難波さんふうに戻っていくのか。社会状況が変わるので、明確に2つに分かれるのかは判りませんけど、社会が岩堀さんにエネルギーを当たるじゃないですか、ですから予想が出来ないんですけど 

先ほど一つ建築か完成したと 資料がありますしたらいただけますか?

岩堀:お渡し出来るのが無いんですけど 
佐藤:この記録 話している中に貼って置いた方がいいと思うのでメールか何かで送ってもらえれば、添付しておきますので
岩堀:はい判りました
佐藤:平面図や模型写真があるほうが 読む人は判ると思うのでよろしくお願いします 

 今回のことば悦覧の主旨などいろいろ話し始める佐藤
 18:19

音源2終了


音源3

岩堀:身近な処で考えると、建物の性能ってあるじゃないですか?法律というか上からの規制でこの性能を満たせみたいなのありますよね。 一方で何か建築かって性能と言うと ある数値目標みたいな意識があって、性能を毛嫌いするとかそういうのってると思うですよね。 

でも僕は性能って空間性に関わっていると。計れるものが質に転換するっていうのが凄くあると思うんで。そのへんはちょっと、一番はじめに設計した住宅なんかでも凄く性能という部分が重要で それが実際空間で作られる空気の質にもの凄い関わっている。

ただ 難しいのはそれって体験しないと判らないことで。実際に写真とか文章とかには現れて来ないもので そこが一つ難しいな〜というのはあります。

だから僕は結構 難波さんのところにいたので性能という事に関しては凄く気になるんですけど。それが空間性と別なものじゃないですか?凄くリンクしているものなんです。そこを建築家が否定的に言うのはよくないな〜と

佐藤:別物という そういう態度の人は居るんですか?
岩堀:いるんじゃないですか 
佐藤:そうですか 複合的かつ相乗的なものだから どっちがどうこうじゃないと思う。設計者の優先順位があって、性能よりみてくれを優先する人 平面計画を優先する人もいるでしょうし、概念を優先するかもしれない お金を優先するかもしれないし。建築を他者は善し悪しを判定断言できないですよね

複雑な条件を経てできるものだから その建築がどういうこのかは 建築家の話を聞くことが最も優先される事だと思いますが、目の前にドーント出現してしまい そいうプロセスの話を機会があまりないと思います。

快適とか心地よいというのもだけかでは 共有できないので 性能を数値化して共有するのはいいことだと思います。 気流の流れやその気温分布がPCで図像化することができて、これが快適な気流のながれと分布であると。示すことが出来るようになるのはいいですよね。

岩堀:建築の良い悪いは意味ないと思うんですよね 、そういうことで生まれた空間の質 提案性があるのかないのかっていう 

佐藤:岩堀さんの場合は名前が示すようにしっかりした基盤・岩があって、難波という堀が掘られている、しっかりしたベースがあるのだから

 難波先生から建築の歴史的な教養も伝授されているでしょうから 建築を掘りやすいんですよね ですからこれからは言語化が課題になるように感じます 写真を撮る、文章を書く 評論する それらには全て現実の建築を体験しすることによって得ることが出来る情報を越えることが出来ない。人間は性能が高いので。一つの媒体では追いつかないのは当然です。 媒体そのものが持つ限界があるのですからね。

共有できるものとか事を 媒体ごとの分けて作り上げるには、皆で会って、交流して話し合うしかないと思うんですけど ことば悦覧もその一部だと思いますが、私が話しすぎているんですけどね(笑) 整理編集されていない生な情報を交換・交通できる場を沢山つくるのが よい ように思うんですけど 

岩堀:そうですね、本当に出来るんだったら 自分で発信すればいい 
佐藤:じぶんだけで発信していると あんたの勝手だからね、ああそうだね という問題が立ち上がる だからある種のみんなで発信することが大切だと思うんですけどね 
岩堀:なるほどね 


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