メロンの選び方
●網メロンは、ネットが盛り上がり、均一に張っているものがよいでしょう。品種によっては密に張るものもあり、それぞれの特徴に合わせて選びます。
●網なしメロンは均整のとれた形で、変色や斑点、濃い筋などがないものを選びます。
●果柄は太くて変色していないものが甘くておいしいものです。
●きれいな球状で、持ってみて重めのものが肉厚で多汁です。軽いものは種の部分が多い可能性があります。
●皮に傷、傷みがないよう表面をよくチェックしてください
●花落ち部と呼ばれるお尻の部分は、大きく飛び出してなく小さいものが良品です。1円玉の大きさが目安です。
■メロンのこんな食べ方
●くし型に切って種を取り除き生食するのが一番ポピュラーな食べ方です。
●甘みの足りないものや味が淡白なものは、ブランデーやウイスキーなどを少しかけてみましょう。
●生ハムとよく合うので、果肉をハムで巻いてレモン汁やブランデーをかけてオードブルにします。
●フォークなどで適当につぶして凍らせると、サクサクのシャーベットになります。そのまま食べてもおいしいですが、シャンパンやワインに浮かべてもOK。
●一口大にカットして、好みの甘さの砂糖水でさっと煮たものを冷凍すると、翡翠(ひすい)色のちょっと高級なデザートになります。
●スプーンで丸くくりぬいたものを、アイスクリームに添えて食べます。カラメルなどをかけてもGood。
●よく熟したメロンを半分に切って種を出したものにブランデ−を半分ぐらい注ぎ、ラップをして3〜5時間冷蔵庫で冷やした後でスプ−ンで混ぜながら食べます。
■メロンの保存法
●食べごろを過ぎたら保存はききません。たくさんあるときは、メロンジュースやシャーベットにして保存するとよいでしょう。
●残ったメロンは、種の部分を取り出し、切り口をしっかりとラップで包んで冷蔵庫の野菜室へ入れておきます。2〜3日で食べきりましょう。
■メロンの栄養・効能
●メロンの甘味成分は、ブドウ糖や果糖、ショ糖など、酸味の方は、クエン酸やリンゴ酸、酒石酸などの有機酸です。
●ミネラルとしては、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、ナトリウム、鉄が主なものです。中でも主成分はカリウムです。また品質によって多少差がありますが、カロチンとビタミンCも比較的多く含まれています。特にオレンジ色の果肉のものはカロチンが多く、果実の中でも含有量は群を抜いています。
●メロンには水溶性の食物繊維であるペクチンが多く含まれ、それが滑らかな舌触りを与え食味をよくしています。メロンを収穫後追熟させるのは、細胞中の不溶性のプロトペクチンを、可溶性のペクチン酸などに分解し、果肉を柔らかくするのが一つの理由です。
●今話題のGABA(ギャバ:γ-アミノ酪酸のこと)が多く含まれ、高血圧の予防に効果があることがわかっています。GABAは特に温室メロンに最も多く含まれていて、これは有機成分中心の肥料、隔離ベット栽培などの独自の栽培技術に関係していると見られています。
●高血圧の予防に
前述のGABA効果のほかに、豊富に含まれるカリウムが体内の余分な塩分の排泄に役立ち、また90%を占める水分の利尿効果との相乗効果もあって、高血圧の予防や肥満防止に大変効果があります。食後のデザートのメロンは単に口を楽しませるだけでなく、余分な塩分の排泄と肥満防止といった役割を担っているのです。
●コレステロール軽減に
メロンに多く含まれるパントテン酸は、分解された脂質の代謝を調整して、コレステロール低減、脂肪蓄積防止効果があるといわれています。
●脳血栓や心筋梗塞などの予防
名古屋市内の生協と椙山女学園大学が行った共同実験で、日常食べる主な食材について血の固まりやすさを抑える働きが点数化されたものが発表されていますが、野菜・果実の中では、ラディッシュ、トマト、長ねぎ、春菊、ホウレンソウ、ニラ、にんにくなどと並んで、マスクメロンがトップクラスの100点とされています。 ペクチンなどの食物繊維がコレステロール値を下げる作用をし、また、アデニシンという物質の血液凝固を抑制するはたらきで血管がきれいに掃除され、脳卒中や動脈効果が予防されます。
●美肌効果
ビタミンや繊維質が多いので、便通をよくし、肌あれにも効果があります。
●お酒を飲んだときに
お酒を飲んだ翌朝などもメロンをタップリとると、利尿効果で早くアルコール分が抜けます。
●抗ガン性
メロン独特の甘い香りはテルペンによるもので、テルペンには抗ガン作用があるとされています。
●アレルギーに注意
メロンはアレルゲンになる可能性があるので注意してください。口の中でチクチクしたり、違和感があるときはアレルギー反応の前触れかもしれません。
|