三岐鉄道 ED501形
ED501形(501・502)
 1956(昭和31)年1月と2月、日立製作所水戸工場で製造された大阪窯業セメント(現住友大阪セメント)伊吹工場専用線(JR東海道本線近江長岡より分岐)いぶき500形501・502であるが、1999(平成11)年6月、同線の廃止に伴って8月廃車となった。同年10月、トラック輸送で2輌とも大井川鐵道へ転じ、ほとんど改造されることなく2000(平成12)年3月にED500形501・502として竣功した。しかし、2000(平成12)年7月から開始された中部国際空港建設用埋立土砂輸送で電機不足となるため、急遽三岐鉄道がED501を借入れ、ED502を購入することになった。5月にトラック輸送で保々車両区へ回送され、名鉄住商工業の出張工事で重連総括制御・ATS機器を取り付け、6月にED501形501・502として竣功した。なお、重連総括制御改造はED501の藤原側とED502の富田側のみで、固定編成を組んでいる。ED501が借入機のため右運転台化や塗装変更はされていない。
 主電動機は150kwでED45形よりやや大きい。2000(平成12)年12月にはED501の富田側とED502の藤原側の前照灯が2灯シールドビームに交換された。そしてさらに、ED502富田側前照灯は2002(平成14)年7月28日に建替オープンした西藤原駅に利用されている。また、ED502富田側尾灯は復元されたE102形蒸気機関車のヘッドライトに利用されている。
 2000(平成12)年10月14日の鉄道の日には、保々〜西藤原〜保々で601系607Fを牽引している。2002(平成14)年12月に中空土砂輸送が完了し、余剰となったED501形は2003(平成15)年2月に三岐鉄道を引退し、同年3月にはED501は両方の前照灯を2灯シールドビーム化し大井川鐵道へ返却され、ED502は前照灯を1灯電球化し西藤原駅にE102とともに展示保存されていたが、2014(平成26)年8月に保々車両区へ廃車回送された。一部部品を大井川鐵道に返却されたED501と西藤原駅で展示保存されているED222へ譲り解体された。なお、大井川へ返却の際の更新で大阪セメント商標の「ライオンマーク」と車体裾白帯が省略された。大井川鐵道へ返却後は、SL列車の補機として現在も活躍している。 
2016.8.13 更新
主要諸元
形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 主電動機 出力(kW) 牽引力(s) 歯車比 台車
ED501 501・502 12600×2704.6×3830 50.00 HS277-Br-16 150×4 9000 16:76 担立台枠
車輌画像
ED501形の住友大阪セメント・大井川鐵道時代画像へ

「鉄道の日2000」

ED501+ED502

2000.10.14

保々

ED502

2000.7.19

保々車両区

ED501
シールドビーム化

2001.2.3

東藤原

ED502

2003.4.6

西藤原 保存

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