野ざらし紀行

貞享元年、八月中旬、江戸を出立。
千里に旅立て、
冨士川のほとりを行に、
八月二十日過ぎ、小夜中山を越える。
八月三十日、伊勢外宮に参詣。
松葉屋風瀑が伊勢に有けるを尋音信て、
九月八日、伊賀上野に到着。
長月の初、古郷に帰りて、
大和の國に行脚して、
九月下旬、今須・山中を経て大垣に出て、木因亭に泊る。
やまとより山城を経て、
十月、伊勢の多度権現、桑名本統寺を経て、熱田に至る。
桑名本統寺にて
十月下旬、名古屋に行く、のち再び熱田に戻る。
名護屋に入道の程風吟ス
十二月二十五日、伊賀上野に帰り越年。
貞享二年二月、伊賀から奈良に出る。
奈良に出る道のほど
伊豆の國蛭が小嶋の桑門、
四月下旬、木曾・甲斐を経て江戸に帰り着く。


奥の細道 鹿島詣
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