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さつもいもの畝

「大地がほてっている」

 昼間の雨がいつから降っていないだろうか?この頃は、夜の雨もない。ましてや夕立なんてない。大地は熱せられ、毎日熱が蓄積されて、夜の気温は高くなるばかりで、寝苦しい夜がエスカレートしてきた。大地の火照りは、人間のエネルギーを消耗させる。大地を冷やすには、雨が必要だが、台風を待つくらいしか雨の手立てはないのだろうか?台風が通過するとなれば、被害が最小限にと祈るばかりであるのに、その台風が来てくれないことには雨を期待できないなんて、人間と自然との関係は複雑だ。人間自身も自然の一部であることは明白だが、自然の循環の中でしか露地野菜は生育しないという現実は、厳しい環境で人間は生きていくものだ、という潔さの中に放り出されたようで、居心地がいいのか悪いのか?

 ナスやピーマン、シシトウ、胡瓜、葉ねぎなどの畝には、三日間ほど井戸水を出しっぱなしにして畝間かん水したから、今のところ元気である。いや、ピーマンの一部にだけ井戸水がほとんど行かなかったところがあって、そこだけは樹がどんどん枯れてきているし、なっている実の持ちもよくない。シシトウなどは、水分でずいぶんと辛味のある実の収穫を免れている。もちろん、指で触って辛味の出ていそうな実は捨てているのだが、この時期にしては捨てる実が少ない。葉ねぎは水で育てるようなもので、例年のこの時期の葉ねぎは極小量の出荷であった。それが今年は、毎日収穫できている。去年の夏に、井戸水をくみ上げるポンプを新調した効果がはっきりと表れていて、とても満足である。

 井戸水というものは、いうまでもなく地下水である。昔は、造り酒屋がここまで井戸水をもらいに来ていた、という話も聞く。今は、そんなに深くないところからくみ上げているので、それほどの水質ではないと思うけれど、地下水であるから天然自然そのものと言っていいかもしれない。用水路の設備が整った畑作地帯ではないから、井戸水は貴重なものだ。なんといっても、この場所でその時間にくみ上げられた水であるから、当然のことではあるが夏は冷たく冬は温かい水である。これを畑に散水できるということ自体がどれほどにありがたいことか。散水チューブやブームスプレイヤー、運搬車にのせた千リットルのタンクとポンプなど、水をまくことには苦労してきたから、井戸水を流すだけの配管は非常に省力的で、満足が畑に満ち満ちていくってなもんだ。

 納屋では、いろいろな理由から除湿機を使っているが、部屋では扇風機すら使っていない。風を感じる、風のあることを悦ぶ、風の向きに敏感になる、風の温度を感じる、風の湿り気を感じる、こういうことを子供たちにも感じて欲しい。大地がほてればほてるほど、そういう風の質感に敏感になるし、何とか自分の体を調整していこうとする。そういう性質の遺伝子を喚起したいのだ。厳しい環境で人間が生きていくということ、それはその土地に生きることであり、その土地の風を感じ取ることでもある。そして、何が本当にありがたいことなのかを感じることが出来る環境である農の世界を、肌の一部として身に付けることを潔しとしたいのである。

2005年8月11日 寺田潤史


井戸水をくみ上げるポンプを配管。
井戸水をくみ上げるポンプを配管。

今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1 なす黒陽、万寿美ナス科2005年1月12日播種2005年6月20日から収穫
2 ピーマン京波ナス科2005年1月12日播種2005年6月23日から収穫
3 ししとうつばきグリーンナス科2005年1月12日播種2005年6月26日から収穫
4 玉葱七宝甘70ユリ科2004年10月15日播種2005年5月25日から収穫
5 オクラスターライトアオイ科2005年2月27日播種2005年7月7日から収穫
6 ニラスーパーグリーンベルトユリ科2004年2月2日播種2004年4月6日から収穫
7 南瓜白栗ウリ科2005年2月27日播種2005年6月28日から収穫
8 ミニ南瓜ベイブレードウリ科2005年2月27日播種2005年6月28日から収穫
9 胡瓜ときわ地這ウリ科2005年2月27日播種2005年6月20日から収穫
10 青しそ(自)青しそシソ科自然発芽2005年6月24日から収穫
11 モロヘイヤ自家採種シナノキ科2005年3月18日播種2005年7月1日から収穫
12 インゲン黒種衣笠マメ科2005年2月27日播種2005年5月23日から収穫
13 じゃがいもきたあかりナス科2005年2月22日播種2005年5月23日から収穫
14New葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年3月29日播種2005年7月25日から収穫
15 ひゆな自家採種ヒユ科自然発芽2005年7月1日から収穫
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22 赤鶏平飼自然卵


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