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「肥料を土の中に入れないこと その五」

 現時点での、肥料を土に入れない状態のことを書いて、このシリーズはとりあえずおしまいにしておこうと思う。何度か書いているけれど、完全な不耕起あるいは自然農と呼ばれる世界のことを書いているのではなく、できる限り肥料成分を土の上に載せたままの状態で微生物に任せよう、という視点で書いてきた。そして、今では一般的となったビニールマルチでの被覆という状況が、今後生分解性あるいは光分解性などのマルチフィルムに移行していくであろう、という予想もできるので、そちらを検証してみようと思う。

 まだ、うちの畑の一部分には、ビニールマルチフィルムが敷かれたまま残っている。この寒い時期は、それらの撤収に時間を割いている。まったくもって、この撤収には時間がかかる。慣行農業で除草剤が使われているならば、きっとビニールの除去もそんなに大変ではないだろう。草の根がびっしり農地の畑では、ビニールの裾を掘り上げるのも、真ん中の草の生えた部分と土が乗っかった部分のビニールはがしが大変なのだ。去年、恭さんに相談したことを思い出す。「生分解マルチを導入するけれど、一度に全面的にはお金がかかるけれど、どうする?」「今年は、お金がないから、主な野菜だけでいいよ」という会話がなされ、結果的にビニールマルチは今年もまだ畑に残っているわけだ。よく考えてみれば、このビニールをはがす労働力は、ビニールマルチフィルムと生分解マルチフィルムの価格差よりも単純に値が張る。こんなことに時間を費やすよりも、とっとと野菜を植えつけたほうが、価格的にも元が取れるというものだ。

 耕さない状態を長い間保つ手段として、ビニールマルチは有効であった。草さえ取り除いていたならば、その畝は何度も使えた。上に堆肥を載せるだけでよかった。うちのように排水のよくない畑では、耕さないことで地下の水の道が確保され、大雨に強いということが立証された。ビニールは密閉されるから弊害もある、との指摘は、植え付け穴を替えることで、通気性通水性を確保できた。それを、いっきに生分解マルチフィルムに替えてみた。これが、以外に破れに強く、一年は大丈夫であった。二年三年となると、、まだ未経験だが、やはり無理だろう。風の吹かれにも強かった。ビニールマルチフィルムのほうが、風にあおられやすく、玉葱の苗などビニールの下にもぐりこみやすい。それが、生分解ではほとんど大丈夫であった。メーカーにもよるのだろうけれど。

 とすると、耕さない状態は、一年から一年半が目安ということになる。自然農のように草のマルチングだけで野菜の供給が充分であればよいが、そうはなかなかいかない。一年でも、耕さないことは、野菜の根にはとてもよい。しばらく、この短期不耕起の事例を積み重ねてみようと思う。肥料を土に入れないことが教えてくれるものは、人間の手で百%野菜を管理しようというのではなくて、微生物の力を最大限に生かし、根の力を信じ、土の力をも信じるということである。新しい技術はどんどんあらわれる。それらの新しい技術の中に生分解マルチフィルムも含まれているが、根を大事にするということを忘れなければ、新しい技術が生きてくると信じたい。それには、やはり事例を積み重ねることが大事だ。

2006年2月16日 寺田潤史



今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1Newべかなはまみなとべかなアブラナ科2005年10月20日播種2006年2月1日から収穫
2Newブロッコリー緑山アブラナ科2005年8月20日播種2006年2月1日から収穫
3Newなのはなレタサイアブラナ科2006年9月22日播種2006年1月27日から収穫
4 玉葱もみじ3号ユリ科2004年9月28日播種2005年6月1日から収穫
5New大根耐病総太りアブラナ科2005年10月20日播種2005年2月1日から収穫
6 こかぶしろかもめアブラナ科2005年10月1日播種2005年11月10日から収穫
7Newしろな京の四季しろなアブラナ科2005年10月24日播種2005年11月14日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年8月29日播種2005年11月25日から収穫
9Newチンゲンサイ青帝アブラナ科2005年10月24日播種2006年2月10日から収穫
10 春菊さとゆたかキク科2005年8月28日播種2005年10月12日から収穫
11 さつまいも寿ヒルガオ科2005年6月13日定植2005年11月17日から収穫
12 さつまいも紅小町ヒルガオ科2005年6月13日定植2005年11月17日から収穫
13 さつまいも鳴門金時ヒルガオ科2005年6月13日定植2005年11月17日から収穫
14 さつまいもにんじん芋(干芋用)ヒルガオ科2005年6月13日定植2005年11月17日から収穫
15New水菜早生水菜アブラナ科2005年10月24日播種2006年2月7日から収穫
16New壬生菜早生壬生菜アブラナ科2005年10月24日播種2006年2月10日から収穫
17Newロケットオデッセイアブラナ科2005年10月24日播種2006年2月1日から収穫
18 法蓮草ブレードアカザ科2005年10月1日播種2005年11月14日から収穫
19New小松菜新黒葉小松菜アブラナ科2005年10月24日播種2005年2月1日から収穫
20          
21          
22 赤鶏平飼自然卵


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