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蛇が卵をのみ込みはじめた。

「この天候は不順なんていうものではない その三」

 夏の陽射しもつかの間、秋を思わせる涼しい日々が続いた。入梅前からの梅雨のような日々は、長い梅雨を経て、梅雨が明けてもなお日照が著しく少ない。すわっ、冷夏か?とふと心配がよぎる。またまた、野菜を買ってくれているお客さんの一人、Oさんのお話を引用。

「ちょうど十三年前だったので覚えているけれど、三番目の子を生んだ時、退院して最初に聞いたニュースが九州の豪雨だったことを思い出したのよ。そして、そのままその夏はあの冷夏になったのよね。だから、お米のことがちょっと心配になってね。大丈夫だといいけれど、こんなお天気ではねぇ」

 ああ、覚えている。Oさんが三番目の子を出産して、一時的に野菜の配達を休んでいたことを。まだ、僕は野菜の配達を始めて間もない頃で、運送屋で週一日だけアルバイトをしていた頃だ。秋にお米の不足が叫ばれ、ほんの少しのお米しかつくっていないのに、アルバイト先の人が「お米ある?」と電話をかけてきたことも覚えている。盛んにタイ米が輸入された時でもある。あの頃はまだ、そんなに野菜の作付けの量も多くなくて、冷夏の野菜への影響なんてあったのかなかったのかすら覚えていない。ああ、まだ独身のころだった。すると、Oさんはもう、十四年とか十五年という長い間、野菜を買ってくれているんだ。そういう方が、あちらにもこちらにもいらっしゃる。ありがたいことだ。

 こんな天候の時にやることは決まっている。一挙に秋作の準備。この一点に尽きる。ちょうど、長雨のぬかるみが解け、乾いた畑になっている。伸び放題の草が、いまこそご馳走に見えるのだ。畑のご馳走。雑草緑肥である。毎朝、毎夕に、フレールモアで草を粉砕して、一日おいてトラクターのロータリーですきこむ。これが畑の、素晴らしくも必要不可欠のものを含んだご馳走である。秋冬作の、人参、キャベツ、大根、白菜、玉葱などの作付けのために準備真っ盛り。どんな天候不順にも、先手先手で気後れすることなく前に進む。これに尽きるのである。  

 今日は、井戸水を畑に散布する準備を整えた。そして、ナス、ピーマンに散水。その散水を横目で睨みながら、あわててナスの畝に隣接した畝に、牡蠣ガラと堆肥をまいて、耕耘畝立てをした。井戸水を充分にしみこませると、今度はその近辺の畝はぬかるんで機械を入れることが出来なくなるからだ。だから、ぬかるむ前に、畝立てして、生分解マルチまで張ってしまった。今月の終わりに植えつける、遠州極早生にんにくの予定地とした。これには、恭さんも驚いて喜んだ。

「うれしいー、ニンニクの畝を用意してくれるなんて、はじめてじゃない?」
「根の病気が出るかもしれないよ。今まで不耕起だからニンニクの根の病気が出ていなかったからね。みんな困っているよ」

 不耕起というものは、病気の予防にはもってこいだが、手間がかかる。今年のようにけったいな天気が続くのならば、作付けを前倒しする必要がある。作付けを前倒しすると、草に覆われる可能性が高くなる。だから耕したのだが、吉と出るかどうか?多品目野菜ゆえの兼ね合いもある。そこがまた面白いのかもしれない。 

2006年8月3日 寺田潤史


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蛇が卵をのみ込みはじめた。
蛇が卵をのみ込みはじめた。

今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
収穫
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1 ピーマン京みどりナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
2 ししとうつばきグリーンナス科2006年1月16日播種2006年7月6日から収穫
3 メークイン男爵ナス科2006年3月1日播種2006年5月28日から収穫
4 ニンニク遠州早生ユリ科2005年10月28日播種2006年5月11日から収穫
5 玉葱七宝甘70ユリ2005年10月17日播種2006年5月28日から収穫
6 にらスーパーグリーンベルトユリ2004年2月2日播種2006年5月8日から収穫
7 胡瓜ときわ地這ウリ科2006年3月20日播種2006年6月23日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年11月24日播種2006年4月2日から収穫
9 なす千両2号ナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
10???トマト優美ナス科2006年1月16日播種2006年6月27日から収穫
11 青しそ自家採種シソ科自然発芽2006年6月2日から収穫
12 インゲン黒種衣笠マメ科2006年3月7日播種2006年6月10日から収穫
13Newオクラスターライトアオイ科2006年5月7日播種2006年7月31日から収穫
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