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「自分らしさとは何だろう? その三」

 有機農業をしている人は個性的な人が多い、と先週書いた。個性的ということの中身は、まさに千差万別だ。その頑固さゆえに、人の意見を受け入れられない人が多いことも確かだ。どこそこの有機農業家のところで研修してきました、という人も全国的に見れば圧倒的に多いようだ。僕の仲間では、研修してきた人は一人だけだ。千葉の林さんという方のところで研修を受けたHさん。千葉の林さんといえば、埼玉県小川町の金子美登里さんのところで研修を受けた代表的人物だ。その林さんという方の(僕はお会いしたことがない)やり方をかなり忠実にまもっているのが、Hさんなのである。そして、彼はそのやり方で成功している、と言っていいだろう。

 僕は、研修を受けていない。研修を受けていないから、独学である。一九八九年に帰農したので、二〇〇一年にパソコンを導入するまでは、雑誌や農業技術体系などの文献を図書館で読み漁って、実践に生かしてきた。いろいろな畑も見て回った。毎年十二月に湯治旅行に出かけるのだが、数年間は淡路島と四国の地を選んだ。玉葱の産地を見て回るためだった。種苗会社や研究所などにも足を伸ばした。そういったことの裏には、有機であれ慣行農法であれ、先人の実践の蓄積を垣間見たいという気持ちがあった。ただ、農というものは、その土地のその土や気候風土に合わせたものでなければならない、という絶対神に左右されるのものである。どんなに先人の知恵が素晴らしかろうとも、その土地に合わなければ机上の論理と変わらないことにもなる。だから、常に土地と見聞きしたものを実践の中に落とし、結果を見ていく作業が必要だ。

 有機農業家というものは、無農薬で野菜を育てるということに夢中である。無農薬ということだけでなく、化学肥料を使わないということについても同じだ。虫が出ないようにと、堆肥を作ったり、ボカシ肥料を作ったり、そういうことに心が集中する。でも、大きく考えてみると、つまり、歴史を大きくたどって考えてみると、そんなことは当たり前のようにも思う。米作りの歴史から考えてみて、野菜は少しあとに発展したであろうから、ざっとみて二千年の歴史があるとする。その九割5分は有機無農薬で野菜を育ててきたことになる。ほとんど二千年丸ごと自分の背中を押してくれているのである。夢中になるほどのことでもないかもしれない。その二千年をたかだか数十年で葬り去ろうとしている化学というものが存在するから、逆に夢中になると言えなくもない。そして、背中を押してくれている二千年のエキスというものが慣行農法として二十世紀に残されたのである。その文献というものは、これはもう大変に参考になる。無農薬で化学肥料も使わない人が、慣行農法の文献を見て何の参考になるか?と思われるかもしれないが、昭和二十年代三十年代の精農家の方々は、化学肥料も農薬もそんなに使っているわけではない、ということが文献を見るとわかる。つまり、土を大事にしてきたということである。

 有機農業家のところで研修を受けた方々が、新しく自分で有機農業を始め、大変な思いをされて労を惜しまないことをよく知っているつもりである。多品目ゆえに専門性に欠ける部分もあるのだが、過去の文献あるいはその目で見て自分の中に取り入れていく、という柔軟性もまた、自分らしさにつながる大事な部分ではなかろうか?

2006年8月31日 寺田潤史


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今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
収穫
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1 ピーマン京みどりナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
2 ししとうつばきグリーンナス科2006年1月16日播種2006年7月6日から収穫
3 じゃがいもメークインナス科2006年3月1日播種2006年5月28日から収穫
4 ニンニク遠州早生ユリ科2005年10月28日播種2006年5月11日から収穫
5New玉葱ターザンユリ2005年9月25日播種2006年5月31日から収穫
6 にらスーパーグリーンベルトユリ2004年2月2日播種2006年5月8日から収穫
7New胡瓜ときわ地這ウリ科2006年7月10日播種2006年8月17日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年11月24日播種2006年4月2日から収穫
9 なす千両2号ナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
10Newズッキーニダイナーウリ科2006年7月10日播種2006年8月18日から収穫
11 青しそ自家採種シソ科自然発芽2006年6月2日から収穫
12 インゲン黒種衣笠マメ科2006年3月7日播種2006年6月10日から収穫
13 オクラスターライトアオイ科2006年5月7日播種2006年7月31日から収穫
14 モロヘイヤ(自)モロヘイヤシナノキ科2006年6月30日播種2006年7月31日から収穫
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