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「ニラの秋」

 旧盆の少し前ごろから、ニラの畝では白い花を見るようになった。毎年その時期に、ニラは花を咲かせるのであるが、去年までのニラの畝はもうつぶしてしまってあり、今年は別の場所へと移っている。その新しい場所で、去年も少しはニラを収穫した。二〇〇四年の早春に種を播いて、その年の初夏に植えつけたニラの苗は、ようやく今年本格的な収穫ができるようになったのだ。だから、その新しい場所でのニラの花も、本格的に咲き乱れたのは今年が最初というわけである。

 そのニラの花は、秋風とともに花の終わりを告げる。と言っても、実際は花のついた茎を全て刈り取ってニラの根元に置くのだが。もう咲いている白い花は残りわずかだ。生殖成長を妨げられたニラは、栄養生長へとわが身を転じ、秋雨前線を見方に葉をぐいぐいと伸ばす。この時期こそ、我が家の食卓にもニラのおこぼれをふんだんにいただくことができるようになり、子供たちの大好きな餃子の季節となるのである。

 今は、キャベツがない時期だから、ニラのたっぷり入った餃子を、恭さんが毎週水曜日に仕込む。なぜ水曜日かというと、月、火、木、金曜日は夜の配達があり、手間のかかる餃子を仕込んでいる余裕がないからだ。土曜日と日曜日は、体を休めることと、仕事を進めることに神経が向かっている。この頃では、こどもたちのうちの三人が手伝ってくれるようになったので、恭さんも少しは楽になってきた。三人が三人とも餃子を包むのではなくて、一人は洗い上げや胡瓜を切ったりしての調理補助、一人は四女あるいは四ヵ月になった長男の面倒を見る、というような分業だ。うちでは当番制をとらないので、気の向いた人が手伝うスタイルに近い。

 この夏の、ニラの追肥は、胡瓜などと同じく、自家製の鶏糞堆肥である。例によって、ニラの株もとのマルチの上にどかどかと載せられた堆肥である。ニラは、葉を伸ばすとすぐに刈り取られてしまい、また葉が伸びるまで人間に放っておかれる。土の中の根は、ひたすらに養分を吸い取っているのだろう。地上の堆肥に雨が降り注ぎ、流れ出した養分が土の中に流れていく。堆肥から養分が流れ出なければ、ニラは肥料不足に追い込まれるから、すなわち、雨あるいは井戸水が必要不可欠なのである。ニラは寒さにも弱い。霜が降りたならば、地上部は枯れてしまう。そうしたなら、そのまま春まで待つのみである。霜が降りる前までの九月、十月、十一月の三ヶ月の間、秋風とともにニラは女心のような空を仰いで、いやその変化ある気候ゆえに秋を謳歌できるのであろう。

 四人の娘たちは、みんな餃子が大好きだ。お腹が一杯になるまで餃子を食べられるなんて、ニラさまさまだ。ニラのおひたしも大人は好きであるが、こどもたちがニラを食べるのは餃子だけと言っていいだろう。不思議だ。餃子という形になると、ニラはこどもたちにとってまったく気にならない食材となるらしい。そして、週に一度餃子を食べることにも、飽きを見せない。ニラの秋は餃子の秋となり、食欲に敏感なこどもたちの秋は幸福に満たされるのである。大人にとっても、夏の果菜類とモロヘイヤや葉ねぎ程度の食材に、貴重な葉ものを一足早く加えられるという意味で、ニラは大きな存在なのである。

2006年9月14日 寺田潤史


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今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
収穫
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1 ピーマン京みどりナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
2 ししとう伏見甘長ナス科2006年1月16日播種2006年7月6日から収穫
3 じゃがいもメークインナス科2006年3月1日播種2006年5月28日から収穫
4 ニンニク遠州早生ユリ科2005年10月28日播種2006年5月11日から収穫
5New玉葱ターザンユリ2005年9月25日播種2006年5月31日から収穫
6 にらスーパーグリーンベルトユリ2004年2月2日播種2006年5月8日から収穫
7Newさつまいも紅小町ヒルガオ科2006年4月2日播種2006年9月18日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年11月24日播種2006年4月2日から収穫
9 なす千両2号ナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
10 ズッキーニダイナーウリ科2006年7月10日播種2006年8月18日から収穫
11 青しそ自家採種シソ科自然発芽2006年6月2日から収穫
12                 
13 オクラスターライトアオイ科2006年5月7日播種2006年7月31日から収穫
14 モロヘイヤ(自)モロヘイヤシナノキ科2006年6月30日播種2006年7月31日から収穫
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