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「播種期のお彼岸」

 昨日から彼岸に入った。秋の農繁期にあたる九月のこの時期のことは、毎年のように書いている。それでも今年も書かずにいられないのは、空の青さが秋から冬への流れに完全に変わっていること、風の涼感が夏をかき消してくれること、苗の育ちがこの気候の中で素晴らしくいきいきとしていること、そんなことがいっせいに僕たちを包み込んでくれるからだ。よくぞ夏を越してこられたものだ、と自分たちを振り返り、いっきに秋を取り込んでしまいたい、という全身の欲求もあるのかもしれない。

 去年も九月二十日に大根の種を播いている。野菜の播種記録を見て、ああ同じだ、と気付いた。もう、体にこの土地のこの季節がしみこんでいるのだろう。十日ほど前にも、大根の種を播いているが、そちらは収穫できたならラッキーだ、というくらいの気持ちで播いている。よく、種屋の袋や園芸雑誌なんかに書いてある播種期を見ると、十日ほど前までには大根の種を播くように記載されているが、それはあくまでも目安であって、その地方の風土に合わせなければいけない。これだけ、天候不順が日常的になっても、やはり風土というものは捨て去られるものではない。風土は、取り込むものなのだ。その土地の風土の中に、透明人間となって溶け込んで生きていくのが良い。

 じゃがいもの春作の跡地を、夏の間に雑草を生やし放題に生やしておいた。その雑草緑肥をフレールモアで粉砕し、トラクターで二度ほど耕しておいた。そして、秋の雨で草の生き残りが復活して大株になったものを畑から外に持ち出す。雑草の数としては知れたものなので、小さな草の草取りとは趣が違う。そして、草のない状態の畑をトラクターで畝立てして、二条で大根の種を播いていく。最後に、マニュアスプレッダーで鶏糞籾殻堆肥を積み込んで、そのままタネを播いた部分をキャタピラで踏んで鎮圧しながら、堆肥を畝の上に散布した。この方法はここ数年変わらない。肥料成分を土の中に入れないことがこつだが、マニュアスプレッダーの重たさをキャタピラに伝えて鎮圧することも一工夫のやり方だ。昔読んだ、図書館で借りた農業技術大系あるいは野菜全書の、北陸地方の大根産地の記述の中に、鎮圧が重要だ、というようなことが書かれてあったことを思い出す。鎮圧することで、水分を地下から吸い上げるのである。うちの畑のように、ごろ土に近い状態でも、鎮圧すれば種と土が密着し、発芽不良も防げるのである。

 同じようにして、こかぶの種も播いた。今日はキャベツを植えつけた。そして、白菜とブロッコリーの植え付け準備もしている。お中日には、玉葱の種播きが本格的に始まるので、自家製培土もたくさん仕込んでおいた。ニンニクの種播きも進んでいる。トマトやインゲンの支柱も片付け、秋の雨で盛り返した雑草を粉砕して回ってもいる。全盛を誇った夏の終わりの胡瓜のつるを片付けて、玉葱の苗を育てるトレー置き場も畝立てマルチして準備は整った。ようやく秋が僕たちに近づいてきたのだ。お天気に対して絶対に無理はしない、お天気に従順に、ということの中に、数少ない適期というものを逃さない、という執念を含ませて、秋を取り込んでしまおうと思う。

2006年9月21日 寺田潤史


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今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
収穫
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1 ピーマン京みどりナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
2 ししとう伏見甘長ナス科2006年1月16日播種2006年7月6日から収穫
3 じゃがいもメークインナス科2006年3月1日播種2006年5月28日から収穫
4 ニンニク遠州早生ユリ科2005年10月28日播種2006年5月11日から収穫
5New玉葱ターザンユリ2005年9月25日播種2006年5月31日から収穫
6 にらスーパーグリーンベルトユリ2004年2月2日播種2006年5月8日から収穫
7Newさつまいも紅小町ヒルガオ科2006年4月2日播種2006年9月18日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年11月24日播種2006年4月2日から収穫
9 なす千両2号ナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
10 ズッキーニダイナーウリ科2006年7月10日播種2006年8月18日から収穫
11 青しそ自家採種シソ科自然発芽2006年6月2日から収穫
12                 
13 オクラスターライトアオイ科2006年5月7日播種2006年7月31日から収穫
14 モロヘイヤ(自)モロヘイヤシナノキ科2006年6月30日播種2006年7月31日から収穫
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