「週刊てーて」ひらく農園から、語りと映像 語りと映像。視覚障害のある方でも畑の状況を聞くことができます。また、畑の様子をビデオで見ることもできます。

「週刊てーて」ひらく農園から、バックナンバー 週刊てーてのバックナンバーと、サイト内検索が行えます。

草子の演奏は草子ドットネットへお入りください。草子ドットネット。mp3やビデオで、無料の音楽を配信しているグループ「草子」のサイトです。

雑事とレシピと掲示板「いどばたけ」 いどばたけ

ヒメパセリさんの詩集 ヒメパセリさんの詩集

サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」です。野菜中心のメニューを、簡単な方法で料理できるやり方を提案します。

オンラインショップオンラインショップ。無農薬野菜の産地直送です。玉葱をはじめとして、旬の野菜や自然卵などをセットにしてお届けしています。

このサイトについてひらく農園の紹介です。

リンク集リンク集です。

最新版の「週刊てーて」はこちらからどうぞ。

NEW  mF247内の草子の「はらはら」ダウンロードページへ 草子の新バージョン「はらはら」をmF247にてネットリリース。

「黄色いラスク」 mF247にてネットリリース! Rosemary&Timesの5曲目は「黄色いラスク」。

 「週刊てーて」をブログでどうぞ(携帯QRコードはこちら)。


週刊てーて ひらく農園から

「玉葱の種播き週間」

 お彼岸が明けても、なお玉葱の種播きは真っ盛りである。天気との兼ね合いもあるから、玉葱の種だけを播いているわけにもいかない。白菜も定植適期であるし、葉ものも雨の前に植えつけておかないと。芽の出た大根やこかぶにもネットを被せて回らないと、虫にやられてしまう。収穫や仕分け、配達は毎日のことであるのも変わらない。そのどれもをこなさなければならないのが、秋の農繁期たるゆえんであろう。

 玉葱の定植を機械植えにしてから、もう十年近くになるだろうか。その機械植えに適した育苗方法というものは、手植え以上の繊細さを必要とする。ここに苗半作、苗八分作の意味が含まれるのだが、一つ一つの作業は単純な作業だ。きっちりとこなすという気構えさえあれば、誰にでもできることだ。手植えに応用しても、植え付け時の苗取りの容易さや植え付け安さから考えて、相当なメリットがあると言えるだろう。玉葱農家でないと、そこまで玉葱を必要だと認識しないのかもしれない。

 適期に種を播く。これが玉葱でも最重要なこと。せいぜいずれても一日くらいが限度ではないだろうか。もっとも、播種期をしていしている種苗メーカーも、七宝さんくらいだろうけれど。玉葱は日長に大いに関係するものであるし、とう立ちをさせないという意味でも、播種期を指定するというのは、受け継がれた技術なのであろうと思う。毎年、九月の二十三日、二十五日、二十八日は玉葱の種播き日として変わらないが、今年は品種「ターザン」で一日ずらした。ほかの野菜の作業とお天気のかかわりによるものだ。今日は、「もみじ三号」の種播きを予定している。これとて、収穫や出荷作業と、二十三日に播いた「七宝早生七号」の苗床に並べる作業との兼ね合いで、ぎりぎりのところだろう。だから、夕べは葉ものや葉ねぎ、春キャベツなどの種播きを夜遅くまでやっておいたのだ。本当に何年たっても、この時期は綱渡りの日々だ。

 トレイと受け皿をそれぞれ三十五枚分用意して、自家製培土をトレイに詰める。三十五枚詰めて約五十分。穴あけロールで播種穴をあけるのに八分。吸引播種機で種をまくのに二十三分。覆土に二十分弱。ここまでやって一安心。水遣りをしてトレイを積み上げて、シートで覆って待つこと五日。そこでようやくお天道様の下、大地の上に並べられるのである。自家製培土を詰めるのに、お米の苗用のトレイを二枚用意して重ねる。そこへトレイを置いて、あらかじめ用意してあった発泡スチロールの箱に入れられた自家製培土から、大きなおわんで土をすくって入れていく。手で土を多めにトレイ全体にいきわたるように広げ、お米の苗用のトレイごとトントンと上下にゆすって、土をトレイの置くまでいきわたらせる。水平な筋きり棒で、トレイの表面をなでて出来上がり。これを三十五回繰り返すのである。

 吸引播種機も、当時買ったばかりのころは、これで三十万円は高いなあと思っていた。葉ものもキャベツ類もこれを使うから、年間を通して活躍する。掃除機を変身させて、大げさにしたような機械だが、故障することもなく、播種時間の大幅な短縮を考慮すると、安い買い物であったと今は思う。以下、次週へ繰り越します。

2006年9月28日 寺田潤史


バックナンバーへ



ご意見ご感想は、下記よりどうぞお寄せください。

お名前
メール
ご意見ご感想



今週の野菜
(すべて無農薬無化学肥料栽培です)
収穫
新着野菜品種名種播き日収穫開始日
1 ピーマン京みどりナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
2 ししとう伏見甘長ナス科2006年1月16日播種2006年7月6日から収穫
3 じゃがいもメークインナス科2006年3月1日播種2006年5月28日から収穫
4 ニンニク遠州早生ユリ科2005年10月28日播種2006年5月11日から収穫
5New玉葱ターザンユリ2005年9月25日播種2006年5月31日から収穫
6 にらスーパーグリーンベルトユリ2004年2月2日播種2006年5月8日から収穫
7Newさつまいも紅小町ヒルガオ科2006年4月2日播種2006年9月18日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2005年11月24日播種2006年4月2日から収穫
9 なす千両2号ナス科2006年1月16日播種2006年6月30日から収穫
10 ズッキーニダイナーウリ科2006年7月10日播種2006年8月18日から収穫
11 青しそ自家採種シソ科自然発芽2006年6月2日から収穫
12                 
13 オクラスターライトアオイ科2006年5月7日播種2006年7月31日から収穫
14 モロヘイヤ(自)モロヘイヤシナノキ科2006年6月30日播種2006年7月31日から収穫
15                 
16                 
17                 
18                 
19                 
20                 
21                 
22                 

このページの最初に戻る