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「秋冬作の種播き」

 いっこうに雨の降らない畑を見ている。亜熱帯に限りなく近い畑を見ている。時が、朝の8時を過ぎているのならば、もうすでに、種播きの意欲は失われている。何日連続して井戸水を出しているだろうか?朝、昨日からの井戸水の具合を見回るのは気持ちいい。丸一日かかって、ようやくひと畝に水が染み渡る。これが極端に乾燥していることを示す、時間の長さである。水分が足りているのならば、井戸水はあっという間にしみ込むのだから。

 しかし、今年はやや違う趣だ。井戸水を順繰りしみ込ませながら、畑の造成も進み、草取りの具合も進んでいる。夏野菜の面積を減らしているせいもあるだろう。手伝いの皆さんの充実振りもあるだろう。トラクターに乗る環境もあるだろう。そのどれもが噛み合って、いざ秋の種播きへ、という感じだ。加えて、今キャベツが収穫できている、という珍事もある。もうないだろう、と思っても出てくるキャベツたち。年明け後の記録を見ても、ずっと途切れないでキャベツを販売している。まんべんなくどのお客さんのところにもずっとキャベツがいっているわけではないが、記録上は販売し続けている。こういうことは珍しい。それがまだ続いているのである。去年の秋作にあたって、キャベツを重点目標に掲げた。そのことが結果的には、大きく影響をしているのである。

 さて、今年の重点目標は?やはり、引き続いてキャベツ、それにカリフラワー、ブロッコリー、白菜であろう。メインの玉葱であるとか、来春のジャガイモであるとかは当たり前のこととして。そして、キャベツ、ブロッコリー、白菜、カリフラワーといっても、多品種をまんべんなくというスタイルはとらない。できるだけ品種は絞り、できるだけ品質の良いものを目標にしたい。これらの野菜は、比較的料理の楽なものが多い。もちろん、込み入った手順を踏む料理もいいが、主婦にとっては、手間のかかる野菜の中でも比較的楽な感じで料理できるものは、やはり使いやすいのだろう。それに、味が安定している。有機栽培の場合は、さらに手抜きができるくらいに格別の味わいがある。うちの野菜の場合、それにいっそう拍車をかける。肥料成分が少ない分だけ、小ぶりであるし、味がのる。これは何度も言うが、自慢ではない。そういう野菜に必然的になってしまうのだ。「ぼくのせいじゃあーりません」としらを切る気もないが、これが僕たちのやり方であることは間違いないし、野菜のほうでその結果を勝手に出してくれているだけである。

 夏の畑の造成、そのことの意味するものは、野菜に過湿で負担をかけることを減らし、少ない肥料分を生かし、集中豪雨で肥料分が流される時に、下に流して下に恩恵を、というシステムを作ることである。この頃の集中豪雨の頻度は、とんでもないことであり、並大抵のことではないので、土砂も簡単に流れていることを確認できる。その場を見れば、「ああ、肥料分も流されているな」とわかるくらいのものである。その一見して負の部分を恨むことなく、当然の帰結、くらいに考えて、次の手を打つ。そのことができるのは、傾斜なのだ。つまるところ、山はそれだけで恵まれているのである。ここは平地だから、造成するまでその恩恵の豊かさを知らなかった。そして知った今、秋冬作の種播きは、大いなる楽しみなのだ。

2007年8月9日 寺田潤史


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今週の野菜
(すべて農薬、化学肥料を使用していません)
1 ピーマン京みどりナス科2007年1月25日播種2007年6月29日から収穫
2 シシトウつばきグリーンナス科2007年1月25日播種2007年6月29日から収穫
3 じゃがいも男爵ナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
4 じゃがいもきたあかりナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
5 じゃがいもメークインナス科2007年2月16日播種2007年5月31日から収穫
6 玉葱もみじ3号ユリ2006年9月28日播種2007年5月31日から収穫
7 玉葱七宝早生7号ユリ2006年9月23日播種2007年3月31日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2007年3月20日播種2007年4月30日から収穫
9Newインゲン黒種衣笠マメ科2007年5月1日播種2007年7月14日から収穫
10Newにらサンダーグリーンベルトユリ科2007年2月14日播種2007年7月30日から収穫
11 胡瓜ときわ地這ウリ科2007年3月25日播種2007年7月2日から収穫
12 キャベツおきなアブラナ2007年5月17日播種2007年7月10日から収穫
13 青しそ自家製シソ科こぼれ種2007年5月21日から収穫
14 オクラスターライトアオイ科2007年4月26日播種2007年6月28日から収穫
15 サラダごぼう渡辺早生 キク科2007年2月8日播種2007年5月11日から収穫
16 なす千両2号ナス科2007年1月25日播種2007年6月19日から収穫
17Newモロヘイヤモロヘイヤシナノキ科2007年5月21日播種2007年7月20日から収穫

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