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「多品目の有機生産者って何だろう? その四」

 七月十二日にその3を書いて以来中断していた「多品目の有機生産者って何だろう?」シリーズ。極端な暑さも幾分収まってまた書く気になってきた。何といっても、この夏の酷暑ぶりは、多品目の有機生産者を痛めつけたこと疑いのないところであろう。僕は何とか乗り切ったが、数年前は必ず夏にダウンしていた。暑くて眠られないほどである夜をそこそこに、早起きして収穫し、日中の一番暑い時に眠る、なんて芸当をしている人ほど、ダウンするのである。

 この夏の僕は、精農家にはならないと決意していた。まずは睡眠である。暑くて寝られないのならば、一番眠りやすい時に眠ればいい。それは明け方である。明け方といえば、通常考えられているのは農家の起き出す時間だ。しかし、酷暑である。まずは無理しないことで、睡眠をとることを優先しなければならない、と考えた。朝方、早く起きない。ぐっすり眠る。そうすると、日中の収穫が大変である。これは仕方がない。アルミ付きの日よけ帽子をかぶり、1品目ずつ収穫する。収穫が一つ終わったら、冷蔵庫へ直行。野菜とともに人間自身も冷蔵庫の中身となる。これには大いに救われた。

 オクラは、朝方の収穫であると、水分が多すぎる。日中の暑い時でも、オクラの実は水分を持っているものだ。七月には素手で収穫していたオクラだが、八月に入って軍手を使い出した。収穫量も多いし、虫も出てくる。オクラの実についた小さな虫も含めて、水分を軍手でぬぐいながら収穫する。バケツで収穫するが、そのまま冷蔵庫へバケツのまましばらく置いて、水分を蒸発させる。それから発泡スチロールに入れるのである。その場合も、発泡スチロールの底に新聞紙を敷くが、ふたをする前にまた1枚新聞紙をかけておく。これは、ふたにつく水分がオクラの上に落ちるのを防ぐためである。オクラは、乾燥しすぎてもだめだが、過湿もよくない。

 次に昼寝の時間である。真夏の日中のうちで気温の高くなるのは午後2時過ぎから3時ごろであろう。その時間は日陰で仕事をする。日なたに出て仕事をしても、長い時間はしない。すぐに冷蔵庫の人となる。昼寝をするのは午後4時過ぎてからだ。うちの場合は、昼食が午後3時から4時ごろということが多い。子供のそろばんがあるときは、午後2時くらいか。だいたい毎日11時ごろゆっくりとしたコーヒータイムがある。そのときに恭さんお手製のパンやお菓子があるから、昼食が遅くてもかまわないのである。

 有機農業というものを1970年代に世界に対して提出できた日本人は、その頃のイデオロギーとからめた体質から抜け出せないでいる。古いやり方はそれはそれでよいが、それを真似るだけ、踏襲するだけでは、進化は何もない。自分にあったやりかたをやればいい。ただそれだけのことである。多品目であるからといって、すべての作物を作付けなければいけない理由もないし、ただ、多品目の優位性の代表は輪作体系であるから、そのことに留意すればよいのである。僕の場合は、真夏を「かきいれどき」と思っていない。収穫だけをする「農閑期」ぐらいに考えている。「農繁期」である九月の下準備をする時期と認識している。夏は、やはり「越す」ものである。がんばってはいけないのだ。

2007年8月30日 寺田潤史


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今週の野菜
(すべて農薬、化学肥料を使用していません)
1 ピーマン京みどりナス科2007年1月25日播種2007年6月29日から収穫
2 シシトウつばきグリーンナス科2007年1月25日播種2007年6月29日から収穫
3 じゃがいも男爵ナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
4 じゃがいもきたあかりナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
5 じゃがいもメークインナス科2007年2月16日播種2007年5月31日から収穫
6 玉葱七宝甘70ユリ2006年10月9日播種2007年5月28日から収穫
7 玉葱七宝早生7号ユリ2006年9月23日播種2007年3月31日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2007年3月20日播種2007年4月30日から収穫
9 インゲン黒種衣笠マメ科2007年5月1日播種2007年7月14日から収穫
10 にらサンダーグリーンベルトユリ科2007年2月14日播種2007年7月30日から収穫
11 胡瓜ときわ地這ウリ科2007年3月25日播種2007年7月2日から収穫
12 玉葱七宝甘70ユリ2006年10月9日播種2007年5月28日から収穫
13 青しそ自家製シソ科こぼれ種2007年5月21日から収穫
14 オクラスターライトアオイ科2007年4月26日播種2007年6月28日から収穫
15 サラダごぼう渡辺早生 キク科2007年2月8日播種2007年5月11日から収穫
16 なす千両2号ナス科2007年1月25日播種2007年6月19日から収穫
17 モロヘイヤモロヘイヤシナノキ科2007年5月21日播種2007年7月20日から収穫

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