「週刊てーて」ひらく農園から、語りと映像 語りと映像。視覚障害のある方でも畑の状況を聞くことができます。また、畑の様子をビデオで見ることもできます。

「週刊てーて」ひらく農園から、バックナンバー 週刊てーてのバックナンバーと、サイト内検索が行えます。

草子の演奏は草子ドットネットへお入りください。草子ドットネット。mp3やビデオで、無料の音楽を配信しているグループ「草子」のサイトです。

雑事とレシピと掲示板「いどばたけ」 いどばたけ

ヒメパセリさんの詩集 ヒメパセリさんの詩集

サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」です。野菜中心のメニューを、簡単な方法で料理できるやり方を提案します。

オンラインショップオンラインショップ。無農薬野菜の産地直送です。玉葱をはじめとして、旬の野菜や自然卵などをセットにしてお届けしています。NEW

このサイトについてひらく農園の紹介です。

リンク集リンク集です。

最新版の「週刊てーて」はこちらからどうぞ。

mF247にて、te-teの唄う「Rosemary&Times」「土に還る」をネットリリースしました。Rosemary&Times「土に還る」

ひらく農園レーベル事業部より草子のCD「草子2007水たまり」草子のCD「草子2007水たまり」2007年4月1日発売!!
アマゾンでの取り扱いも開始
しました。

毎日更新の「週刊てーて」+αをブログでどうぞ(携帯QRコードはこちら)。


週刊てーて ひらく農園から

さつまいも。

「蛾の天下」

 いつまでたっても虫の発生はひどく、この秋はまだ夏のような畑だ。涼しくなってきたのは、雨がち、曇りがちの日々が続いているせいで、日差しが雲から出ると暑くなるのである。畑への通路で草が茂っているところは、通れば蛾が舞い上がる。朝などは、虫といえば蛾だけしか見つけられないくらいだ。イヌビユなどを放って置くと、やはり蛾の巣となる。

 葉もの類の植え付けをしても、残るものはサニーレタスやフリルレタスなどアブラナ科以外のものばかりで、アブラナ科の小松菜やチンゲンサイ、水菜などは、いつの間にか姿を消している。大根も最初に播いたものは皆無となり、すき込んでしまったし、こかぶもラデッシュもアウト。法蓮草すら、蛾の餌食となっている。夏野菜の胡瓜やズッキーニまでが瀕死の状態で、もはや収穫は終わりの様相である。胡瓜やズッキーニを収穫に行って戻ってきた恭さんは言う。
「もう虫だらけで収穫は終わりみたい」 消極的な発言しか聞こえなくなってきた。ごぼうを収穫してくると、
「コガネムシがいるねー、食べられている」
もう、ぼやきしか聞こえてこない。
一方で、ナスは健在だ。虫の種類が違うようで、真夏は虫だらけで収穫皆無だったが、今は虫も少なくきれいなナスになってきた。シシトウやピーマンも健在だ。シシトウは乾燥すると辛味果が出るようで、水分のある今の状態では、ほとんど辛味果は出ていない。ピーマンはずっと健在のままだ。痛んだものも定期的に出ているが、絶対量があるから影響は出ない。

 世間の有機農家は、ヨトウムシの大発生で悩まされているようだ。ここの気候は、亜熱帯に近いので、ヨトウムシの発生は毎年のことだから気にしていない。そのかわりに、種播き時期を遅くすることで対処している。以前、玉葱の苗で大発生したことがある。そのときは、機械植えの玉葱を始めた年で、まだトレイの設置時にトレイを土に埋め込んでいなかった。ヨトウムシは、日中をトレイの陰で過ごし、夜になったらトレイの上に出てきて玉葱の苗を食いちぎっていた。ヤンマーの研究所でトレイを埋め込む方法をその年の内に教えてもらい、翌年からはヨトウムシは大発生しなくなった。少しは必ず発生するのだが、ヨトウムシが出たらすぐにわかる。水遣りの時、食いちぎられている葉を見つけたら、その近くには必ずヨトウムシが潜んでいると考えてよい。トレイの穴の部分が盛り上がったところに、ヨトウムシは潜んでいるのだ。そこを棒で穿り返す。そうすると必ずヨトウムシを見つけることができるのである。ヨトウムシの潜んでいる場所を特定することがポイントだ。

 それを、畑に植え付けてからやるのは大変なことではある。せいぜい、生分解マルチフィルムへの植え付け時、植えつけた穴を土でふさぐこと、かけたネットの裾をきっちり土に埋め込むことくらいであろう。水遣りを手潅水でやるということはないだろうし、見回って手で虫を取るくらいが関の山。これとて、他の作業があるから虫取りだけをやっているわけにもいかないし。秋の虫対策は、有機農家の冬を左右するものなのである。

2007年10月11日 寺田潤史


左側が紙マルチ、右側が生分解マルチ。今年の環境では、3対2の割合で紙マルチの収量が多かった。
↑向って左側が紙マルチ、右側が生分解マルチ↑。
今年の環境では、3対2の割合で紙マルチの収量が多かった。
ひらく農園育成の鳴門金時。
ひらく農園育成の鳴門金時。

バックナンバーへ



ご意見ご感想は、下記よりどうぞお寄せください。

お名前
メール
ご意見ご感想


今週の野菜
(すべて農薬、化学肥料を使用していません)
1 ピーマン京みどりナス科2007年1月25日播種2007年6月29日から収穫
2 シシトウつばきグリーンナス科2007年1月25日播種2007年6月29日から収穫
3 じゃがいも男爵ナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
4 じゃがいもきたあかりナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
5 じゃがいもメークインナス科2007年2月16日播種2007年5月31日から収穫
6 玉葱七宝甘70ユリ2006年10月9日播種2007年5月28日から収穫
7 玉葱七宝早生7号ユリ2006年9月23日播種2007年3月31日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2007年3月20日播種2007年4月30日から収穫
9 インゲン黒種衣笠マメ科2007年5月1日播種2007年7月14日から収穫
10 にらサンダーグリーンベルトユリ科2007年2月14日播種2007年7月30日から収穫
12Newさつまいも鳴門金時ヒルガオ科2007年3月22日播種2007年10月15日から収穫
13 青しそ自家製シソ科こぼれ種2007年5月21日から収穫
14 オクラスターライトアオイ科2007年4月26日播種2007年6月28日から収穫
15 ごぼう渡辺早生 キク科2007年2月8日播種2007年5月11日から収穫
16 なす千両2号ナス科2007年1月25日播種2007年6月19日から収穫
19 フリルレタスダンシングキク科2007年8月9日播種2007年9月21日から収穫
20 サニーレタス晩抽レッドファイヤーキク科2007年8月9日播種2007年9月21日から収穫
21New生姜大生姜ショウガ科2007年6月9日播種2007年10月5日から収穫

このページの最初に戻る