「週刊てーて」ひらく農園から、語りと映像 語りと映像。視覚障害のある方でも畑の状況を聞くことができます。また、畑の様子をビデオで見ることもできます。

「週刊てーて」ひらく農園から、バックナンバー 週刊てーてのバックナンバーと、サイト内検索が行えます。

草子の演奏は草子ドットネットへお入りください。草子ドットネット。mp3やビデオで、無料の音楽を配信しているグループ「草子」のサイトです。

雑事とレシピと掲示板「いどばたけ」 いどばたけ

ヒメパセリさんの詩集 ヒメパセリさんの詩集

サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」です。野菜中心のメニューを、簡単な方法で料理できるやり方を提案します。

オンラインショップオンラインショップ。無農薬野菜の産地直送です。玉葱をはじめとして、旬の野菜や自然卵などをセットにしてお届けしています。

このサイトについてひらく農園の紹介です。

リンク集リンク集です。

最新版の「週刊てーて」はこちらからどうぞ。

「あけましておめでとうございます」

mF247にて、te-teの唄うRosemary&Times「山を崩さないで」をネットリリースしました。Rosemary&Times「山を崩さないで」プロモーションビデオはこちらからどうぞ。

草子「君の世界に」mF247にて、te-teの作詞作曲、草子「君の世界に」をネットリリースしました。

「週刊てーて」+αをブログでどうぞ(携帯QRコードはこちら)。


週刊てーて ひらく農園から

「二〇〇八年に向けて」

 冷え込みの厳しい年明けになった。年末からの冷え込みで、畑の野菜はあまり成長を見せていない。その冷え込みをお酒で温めるような、そんな年末年始の酒浸りの日々がようやく終わった。友達の親父さんが年末に亡くなり、正月のお通夜とお葬式。本人とご家族はさぞかし大変であったと察するが、思いがけず通常の正月には会うことのない級友とも逢って、一味違う正月であった。世代の交代に悲しみは付き物だ。それを乗り越えていく親の姿こそ、子供たちに見てほしい。

 ここ数カ月で、近くのものがよく見えないことに気付き、眼鏡をはずしてみたり、眼鏡をかけて視線を遠くしたりすることが多くなった。老眼である。級友たちに聞くと、やはり一様にこの一年くらいで老眼になっているようだ。ねずみ年の年男は、そういう年齢である。体力は衰え、疲れなどの回復力も衰えている。人間のからだはそういうものなのだろう。しかし、皆仕事盛りで、忙しく時間を使うものがほとんどである。子供たちの将来のことを日常的に憂い、それでも楽観的にふるまえる年齢でもある。この地球の行く末と、凶悪事件の頻繁に起こるこの社会の行く末、自分自身の行き方を絡めて、何ができるかを常に模索している。その模索は、行動に移すことのできる模索である。

 無農薬の野菜を食べているのならばすべてが変わる、なんてことはあり得ない。しかし、無農薬の野菜や添加物のない食品は、最低限必要なことでもある。先日、野菜の配達中にラジオを聴いていたら、東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎という方が出演していて、興味深い話をされていた。たとえば、「人間の免疫力の70パーセントのカギを握る腸内細菌は、添加物や農薬などでその力が弱まっていく」というような話である。そして、「人間の細胞は一万年前と何も変わっていない」とも言われた。詳しいことは著書などを読んでいただければと思う。一万年前と同じような食事をとる、ということは、たとえば野菜ならば無農薬で無化学肥料のものしかなかったであろうし(自生していたものを食べていたにせよ)、調理も簡単なものであったろう(生食かどうかも置いておいて)。穀類中心の食事と、素材を生かした食べ方。肉類を食するのもタンパク質として必要であるが、抑えるところを抑えておくことの意味は重要だ。

 では、僕たちのような野菜の生産者はどうすることが必要であるか?無農薬であるから、虫や病気にやられてしまわないような土壌環境を作り、野菜本来の力を発揮できるような育て方をすることである。過剰に高糖度を目指して差別化を図る、というようなことではなく、そこそこの生産性と最低限の有機質肥料を目標とし、厳しい気候変動を乗り切ることが一つの形ではないだろうか?これは簡単なことではない。しかし、経験というものはその人の中にだけ存在するし、その手助けとなる情報も、現代では非常に豊富だ。手間がかかるのも事実であるが、差別化をはかるわけではないのだから、ある程度の単価のアップも堂々と行うべきだろう。それらのことは農民の手の中にあるものだ。自分で決断して、自分で歩いていくことのできることの素晴らしさを発揮していいのである。その後ろ姿を子供たちに見せることが、現代の憂いを拭う最良の方法であるように感じるのだ。

2008年1月3日 寺田潤史


バックナンバーへ



ご意見ご感想は、下記よりどうぞお寄せください。

お名前
メール
ご意見ご感想


今週の野菜
(すべて農薬、化学肥料を使用していません)
1 ほうれんそうイーハトーブアカザ2007年10月18日播種2007年11月26日から収穫
2 小松菜きよすみアブラナ科2007年9月24日播種2007年11月22日から収穫
3 じゃがいも男爵ナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
4 じゃがいもきたあかりナス科2007年2月16日播種2007年5月4日から収穫
5 じゃがいもメークインナス科2007年2月16日播種2007年5月31日から収穫
6 玉葱ターザンユリ2006年9月25日播種2007年11月23日から販売
7 里芋石川早生ユリ2006年5月21日播種2007年11月5日から収穫
8 葉ねぎわかさまパワーユリ科2007年8月29日播種2007年11月5日から収穫
9 生姜大生姜,小生姜ショウガ科2007年6月9日播種2007年10月5日から収穫
10New大根源光アブラナ科2007年9月24日播種2007年12月27日から収穫
11New春菊さとゆたかキク科2007年10月25日播種2007年12月28日から収穫
12 さつまいも紅小町ヒルガオ科2007年3月22日播種2007年10月30日から収穫
13 さつまいも安納芋ヒルガオ科2007年3月22日播種2007年10月31日から収穫
14 ロケットオデッセイアオイ科2007年9月9日播種2007年10月25日から収穫
15 ごぼう渡辺早生 キク科2007年2月8日播種2007年5月11日から収穫
16Newレタスシスコキク科2007年9月13日播種2008年1月3日から収穫
17 サニーレタス晩抽レッドファイヤーキク科2007年9月24日播種2007年12月4日から収穫
18 葉大根源光アブラナ科2007年10月24日播種2007年11月26日から収穫
19 水菜早生水菜アブラナ科2007年9月24日播種2007年11月30日から収穫

このページの最初に戻る