オンラインショップオンラインショップ。無農薬野菜の産地直送です。玉葱をはじめとして、旬の野菜や自然卵などをセットにしてお届けしています。


「週刊てーて」ひらく農園から、バックナンバー 週刊てーてのバックナンバーと、サイト内検索が行えます。


雑事とレシピと掲示板「いどばたけ」 いどばたけ


ヒメパセリさんの詩集 ヒメパセリさんの詩集


サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」です。野菜中心のメニューを、簡単な方法で料理できるやり方を提案します。


「週刊てーて」ひらく農園から、語りと映像 語りと映像。視覚障害のある方でも畑の状況を聞くことができます。また、畑の様子をビデオで見ることもできます。


草子の演奏は草子ドットネットへお入りください。草子ドットネット。mp3やビデオで、無料の音楽を配信しているグループ「草子」のサイトです。


このサイトについてひらく農園の紹介です。


リンク集リンク集です。

最新版の「週刊てーて」はこちらからどうぞ。

★ 「週刊てーて」+αをブログでどうぞ。

週刊てーて ひらく農園から

玉葱。

「虫との競争」


 昨日も50ミリの雨が降った。今朝は小雨が残ったが、雨はほどなくやみ、収穫時に合羽を着る必要がない。葉もの畑は、ナメクジの天下である。雨すなわち水分があると、ナメクジはどこからやってきたかと思うほどにあちらこちらに散在している。ロケット(ルッコラ)や壬生菜、水菜などには、割合ナメクジがいることが少ないが、これだけの雨量のあとではどこにでもいる。砂の上にさえいるのである。乾燥している時には、考えられない状況である。

 ナメクジは、水分が好きなだけあって、入り組んだ葉っぱの中に入り込むことが多い。小松菜やサニーレタス、フリルレタスなどには、特に多くみられる。もっとも見つけにくい野菜は、チンゲンサイである。チンゲンサイの葉が大きくなると、葉と葉の隙間がかなり狭くなる。そこに入り込むのがナメクジだ。これは、収穫したあとに、先のとがったハサミで取り出す。小松菜などは、葉の奥まで一株ずつ確認する。葉ものがたくさんあるということは、とても嬉しいことなのだが、虫や虫の糞、落ち葉、草の花粉などをできるだけすべて取り除いて出荷している。たまには、見逃してしまうこともあるが、この調整作業に一番手がかかるのだ。

 キャベツなど、中から結球してくるものは、外葉を欠いてしまえば、そんなに手間はかからない。これから、暑くなっていくと、それでもキャベツの中へ虫が侵入することがあり、そうした場合には、キャベツの外葉を欠いて欠いて欠いていくから、キャベツがどんどん小さくなってしまうこともある。もともとあまり大きなサイズの品種を使わないこともあるし、育て方も小ぶりを常としているので、ミニキャベツが多くなってしまう。それがいい、と言ってくださる方もいるのだが…。

 葉もの類も、外の葉を最初に虫が食べることが多い。虫は外側から食べて、中へと侵入していく。だから、外側の葉を欠くことも多くなる。ネットを葉ものにかけていたって、虫はネットの中にどんどん入ってくる。虫だって必死なのだ。人間と虫が競争しているようなものだが、虫とりのために時間をかけることは、たまにしかない。収穫の時に、虫を畑から持ち出すのが関の山である。

 人参など、畑に直接種を播いたものは、草取りをしなければ野菜が育たない。しかし、葉もの類は、苗を育ててから畑に植え付けるので、草取りをする必要がない。草はどんどん生えてくるが、野菜の成長のほうが早いので、問題がないのである。草と虫、彼らは、自然界に存在しなければならない生き物だ。その彼らに負けてしまっては、野菜が収穫できない。あくまでも野菜の収穫が目的なので、野菜には育ってもらうが、草や虫を目の敵にする必要はない。

 虫や草が多種存在する中で野菜も育つ、これが理想の一つの形だ。耕すか耕さないかは問題ではない。農法にも、振り回されることがない。これが、僕たちがやってきた一つの農の形であり、これからもそんなに変わることはないのだと思う。お天気に一喜一憂する、それも変わることはないだろう。お天気にも虫にも草にも受け身なのだが、野菜を収穫することのためには積極的にもなる。それが、虫や草との競争だ。

2010年4月15日 寺田潤史


七宝早生7号玉葱。
七宝早生7号玉葱
近年より2週間程度遅い収穫開始。
近年より2週間程度遅い収穫開始

バックナンバーへ



ご意見、ご感想、お問い合わせは、下記よりどうぞお寄せください。

お名前
メール
ご意見、ご感想、お問い合わせ


今週の野菜
(すべて農薬、化学肥料を使用していません。ここに記載のないものもあります。)


1 New 小松菜きよすみ アブラナ科 2010年2月11日播種 2010年3月25日から収穫
2 New しろな京の四季しろな アブラナ科 2010年2月11日播種 2010年3月25日から収穫
3 New 壬生菜早生壬生菜 アブラナ科 2009年12月16日播種 2010年3月15日から収穫
4 摘み取りブロッコリー 緑山 アブラナ科 2009年9月20日播種 2010年3月18日から収穫
5 New べかなはまみなとべかな アブラナ科 2010年2月11日播種 2010年3月26日から収穫
6 春菊 さとゆたか キク科 2009年12月16日播種 2010年3月20日から収穫
7 菜の花レタサイ アブラナ科 2009年9月5日播種 2010年2月5日から収穫
8 New ミニ大根 味わらべ アブラナ科 2010年2月14日播種 2010年4月12日から収穫
9 にら サンダーグリーンベルト ユリ科 2007年2月14日播種 2010年2月25日から収穫
10 New 葉ねぎ わかさま黒 ユリ科 2009年10月14日播種 2010年3月20日から収穫
11 New 新玉葱 浜笑 ユリ科 2009年9月10日播種 2010年3月26日から収穫
12 New サニーレタス 晩抽レッドファイヤー キク科 2010年2月11日播種 2010年3月20日から収穫
13 New ロケット(ルッコラ)オデッセイ アブラナ科 2010年2月11日播種 2010年3月26日から収穫
14 ほうれんそうラルゴ アカザ科 2010年2月15日播種 2010年4月5日から収穫
15 春キャベツ 金系201 アブラナ科 2009年9月20日播種 2010年3月20日から収穫
16 ラディッシュ バードランド アブラナ科 2010年2月20日播種 2010年3月25日から収穫
17 New 小かぶ しろかもめ アブラナ科 2010年2月14日播種 2010年4月12日から収穫


★ ひらく農園の野菜の入手方法

☆ このページの最初に戻る