「夏野菜へ」

　今朝は、七時を過ぎたあたりで気温二〇度を超えた。夜八時過ぎても二〇度をキープしていた。最高気温は二四度。夏に近い気温になってきた。本当にこの頃は、春や秋が短い。ついこの間まで、寒いですねー、というあいさつを交わしていた。ゴールデンウィークを境に、暑い季節に変わった。１１月から４月までを冬と呼びたくなる。５月から１０月までが夏である。四季という言葉が、この先死後になってしまわないように祈りたい。何年かかっても、季節を季節通りに戻していかなければ、と思う。人間は、教訓から学ぶ生き物だもの。

　連休中に、子供たちは、七宝早生７号たまねぎの収穫を手伝ってくれた。苗を引き抜き、葉を切り、乾かしてコンテナに収納。そこまでをやってくれた。これは大いに助かった。４月中に植えたクッキングトマトに続いて、ようやく昨日、大玉トマトとミニトマトの苗を畑に植えた。砂地の｢ちーち畑｣の草をとって、古いビニールマルチが姿を現した。そこへ、耕さないまま、トマトの苗を植えていく。１６０本ほど植えた。ここのところ、出荷のない日がない。５月３日にうちへ高校の同級生が集まり、バーベキュー宴会を昼から夜中まで行ったのだが、その日も午前中は出荷だった。だから、野菜の苗を植え付ける時間をまとまってとれなかった。少しずつ準備をしながら、雨の乾くのを待ち、次の雨の前に狙いを定める。何とか、天気がもってくれた。

　今夜の雨の前に、ナス、ピーマン、シシトウを植えなければいけない。昨日のうちに生分解マルチフィルムは張っておいた。それとて、暗闇の作業だった。今日も、出荷は一段と多い。結局、夕方まで出荷や収穫が終わらず、夕方５時半から苗を植え付け始めた。何時頃終わるだろう？なんて考えない。唄を歌いながら、先のことを考えないでただひたすら植える。そうすれば、いつかは終わる。どんなに大変なことでもいつかは終わる、といつも言い聞かせている。終わって時計を見れば７時半を回っている。真っ暗だ。でも、とりあえず苗は植え終えた。安堵である。さらに、出荷調整をして、恭さんを配達に送り出す。少し子供の相手をして、子供を寝かしつけ、また明日の出荷準備。それから、葉ものの種播き。怒涛の忙しさだ。

　忙しいのだけれど、それは暖かくなった証拠である。暖かくなって、待ってました、とばかりに仕事が目白押し。こんなに待って待って待ったことはかつてない。そのくらいに寒い春だった。気がつけば、ズッキーニの収穫が始まっている。マイナス気温にも耐え抜いたズッキーニの一部で、収穫がはじまったのである。同じようにマイナス気温を耐え抜いたカボチャも、今日は初めて交配作業をした。雄花を雌花につけて、花粉を受粉させるのだ。

　すでに植え付けてあるプチサラやシラントロも少しずつ成長している。バジルもキャベツの苗の横で少し成長した。出荷にはまだ時間がかかるが、期待を抱かせる風情を見せる。サヤエンドウの収穫も始まったが、今年は貧弱な収穫量になりそうだ。エンドウ類の草丈が例年の半分以下である。今夜から明日の雨があがったら、モロヘイヤやエンツァイ、マクワウリなども植え付けなければいけない。オクラの種も播かなければ…。やるべきことは満載だが、暖かくなったということは、とても明るい出来事で、夏野菜へと前へと進む。

2010年5月6日　寺田潤史

Rosemary&Timesのファーストアルバム「地と空」ＣＤジャケット裏

この忙しいのに、ＣＤを出してしまって、よけいに忙しくなった。

相棒のjoeはドラムスのインストラクターだが、楽器館も運営している。

5/22には、オーガニックレストランBijaの３周年記念パーティーで歌うことに？

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