業務日誌(2003年12月その1)

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12月12日 少額訴訟

 本日は、初めて簡易裁判所の少額訴訟手続の弁論期日に出頭してきました。

 この少額訴訟手続とは、民事訴訟法の改正に伴い30万円以下の請求額の簡易な請求について、本人訴訟でも訴訟遂行ができるように導入された手続です。

 大きな特徴としては、
@ 訴状の作成について、専門的な知識ながなくても受理されるような簡単な書式になっている。
A 審理は1回のみで、その日に取調可能な証拠のみに限定される。
B 裁判所が被告の懐具合を考慮するなどして、分割払いの判決を出すことも許される。
C 一度出た判決に対しては、一般の民事裁判のような控訴はできない。

 このように審理が簡潔になっていたり不服申立の道が閉ざされていたりするため、被告が手続の当初で、少額訴訟手続に応じる旨意思表示しないと、通常訴訟の手続に移行することになっています。

 で、上述のように本来は代理人のつかない本人訴訟のための手続ですが、種々の事情のために私が20万円の請求の代理人として出頭したわけです(まあ、これも一つの勉強でしょう)。

 当日は被告が出頭し、あっさり分割払いに応じたために、和解による決着となりました。こうなると司法委員(和解協議を取り持つ民間人委員)に別室に案内されて和解調書案を作成するところは通常訴訟と何も変わりません。




12月10日 テレパソ化

TVチューナーボードを装備したThinkPadドックT
 ついに自衛隊派遣計画決定ですか………まあこの件についての意見はまた後日に述べたいと思います。本日は全然関係のない、またパソコンがらみの話。

 一念発起して、自宅用パソコンThinkPad T23(2001年冬発売)をテレパソ化(ビデパソ化)してみました。

 というのも、世の中ハードディスク&DVDレコーダー大流行で、私も乗り遅れまいといろいろ物色したのですが、一番欲しいと思ったNEC AX-300は年明けにならないと発売にならない。。。お正月をどうするのか迷ったあげく、とりあえず現状のパソコンでの録画を思い立ちました。

 といっても、T23にテレビ録画機能は内蔵できません。そこで思い立ったのがThinkPad DockT(ドッキングステーション。2000年冬に購入)を活用する方法。これには何と、PCIスロットがついていて、ハーフサイズのPCIカードは装着可能です。ここにテレビチューナーPCIカードを装着しようと考えました(実はこれはこの方のパクリですが)。

 吟味したあげく、通販で買ったのはBUFFALOのMV3DX/PCI。ソフトウエアエンコーダですが、高画質機能が搭載されているのと、外部音声出力端子がついていること、サイズ的に無理がないので、これにしました。

 さて、装着するとテレビをみるところまでは拍子抜けするほどあっさりうまくいきましたが、テレビをつけているとWarpstar(無線ルータ)が見えなくなるという現象が発生。どうやらCPU使用率が高いためのようです。PentiumV1.2GHzではやはり少し荷が重いですかねえ。




12月8日 監獄法の改正

 どこの国の刑務所も受刑者への虐待等の不祥事はあるものですが、日本の名古屋刑務所の事件は相当ひどいものでした。

 それもそのはずで、日本の監獄法(名前も古いですが)は、明治時代に制定されたまま放置プレイ状態。きっと戦後憲法制定時に改正が忘れられたままだったのでしょう。

 こういう対象者(法律家用語では「名宛人」と言ったりします)が弱い立場で立法に対して圧力をかけられない分野の人たちである法律は、今回のように何か世間の耳目を引くような事件が起きないと改善されないものです。

 報道によれば、法務大臣の諮問機関が改正に向けての提言をまとめたそうです。

 軍隊調の行進(刑務所見学に行くと見ることがあるが、これは不気味の一言)や房内での正座の強制、面会制限の緩和、外部への電話の解禁、外泊の許容、不服申立制度の改善等、至極もっともと思えるような提案が並んでいます。

 しかし、同会議では、「(受刑者の処遇改善に重きが置かれ)刑務所が良いところであっては困る。」との意見も出たとか。

 でもねえ、どんなに待遇を改善しても、刑務所は刑務所であって、出て行きたいときに出て行き、やりたいことをやるという自由は制限されています。今回の提言では、それ以上の不必要な自由制限を撤廃するだけではないでしょうかね。

 厳しく自由を制限し、看守の命令が絶対だということだけを教え込まれた受刑者が社会復帰できるのでしょうか。むしろ、自分で自分を律する力を身につけさせなければ、更生させることにならないのではないでしょうか。





12月7日 ハンセン病元患者宿泊拒否問題

 年末にかかってきて、週の半ばから更新ができず、週末と週明けのみ更新という変則的な状態が続いています。。。

 さて、ハンセン病元患者の宿泊拒否を巡って、謝ってみたり、開き直ってみたり、ホテル側の対応が迷走しているようです。

 教科書にでも載りそうな差別事件として記憶に残ってしまうであろうことは確実ですが、そういった人権面の問題点はマスコミに譲るとして、私はこのホテルの経営者の経営感覚というものはどうなってるんだろう?という観点からずっと気になっています。

 そもそも当初から、社会問題に発展してしまうであろうことを想像もできずに宿泊拒否を貫き、マスコミにたたかれ出しても数日は態度を変えませんでした。ところがある日に一転して謝罪し、その舌の根も乾かぬうちにまたまた「宿泊者の素性を明かさない方が悪い」とか?な対応が続いています。

 これが例えば植民地支配や侵略に関する政治家のよくある発言であれば、事実認識はともかくとして、それもある種の支持者の共感を得るためなのかね?という勘ぐりもできるのですが、ことホテルに関しては、いったい何の意図があってこのような迷走した対応を取るのか、リスク管理という点からして全く理解できません。




12月3日 X40

 本日はまたまた趣味の世界。

 しばらく前から噂のあったThinkPadX40が発売されました。

 X20X31と乗り継いできている私としては、心中穏やかならざるものを感じていましたが、発表されてみてけっこうがっくり。

 重量:1.23kgと軽くなったのはいいが、バッテリー持続時間が2/3に減ってしまっては、あまり意味はないです。私としては標準バッテリーで4時間は持ってくれないと………。

 HDD:いまだベアドライブが市場に出回っていない1.8インチで20GBでは使い物にならない。私のX31は現在26GB使用しています。

 SDメモリーカードスロット:対応機器を何一つ持っていない私としては、全く無意味な穴。

 IBM専用電源付きUSB:対応機器がDVDマルチドライブ一つなので、これを買わない限り意味なし。

 ドッキングコネクタ:これが最大の問題。ウルトラベース専用で、従前のA,T,X,Rシリーズ共通のポートリプリケータすら使えない。ということは私の持っているウルトラベイ関連周辺機器は何一つ使えないということに。なぜT40シリーズとともに発売されたThinkPadドックVすら使えない仕様にしてしまったのか、大いに疑問。

 コンセプトから見ると、Xというよりs30シリーズの後継機種のように見えます。しかし、デザインにどこも尖った部分がなく、R50シリーズの不細工な部分が引き継がれているように見えるところはがっくり。Xシリーズが持っていたエレガントな匂いというものが、ほとんど消えてしまったようです。




12月2日 プチ日誌

 武富士会長ついに逮捕。
 日本経団連には企業行動憲章というものもあるのですが………何度も言っていることですが、コンプライアンスなんていくら叫んでも、もしトップが違法行為を指示しているのならば、なにをか言わんや、ですよね。