ThinkPad X20(2662-34J) 最終更新2008/5/12 →製品仕様 PC Watchの記事 <STORY> ThinkPad X20は、2000年9月に発売されました。2000年春に発売されたA20、T20に続く、ThinkPadミレニアムシリーズ第3弾であり、560、570と続いたウルトラスリムノートの系譜に連なるものです。 仕事で使うメインノートは、そのまま持ち運びができる1スピンドルのノートというスタイルが560で身に付いてしまい、560Xに代替わりした後、さあどうしようかというジレンマに陥っていました。直系の570という選択肢もありましたが、重さはともかく560よりやや大振りになってしまった(厚み以外600と同じ300×240mm。560に比べ+3/+18)こと、ウルトラベースというドッキングステーションが私には今ひとつしっくり来ない(ドッキングすると厚みがありすぎる)ことなどから、なかなか食指が動かず、570を買うくらいならと思い、600Eに走ってしまいました。 600Eは、自宅用マシンとしてはこの上ない満足感を与えてくれるものでしたが、仕事で持ち歩くモバイルマシンとしてはさすがに重いため「240でも買うかなあ………」と思っていたところ、そんな私に救世主のように現れたのがX20です。 560と同じ12.1インチの液晶で、長らく待ち望まれてきたXGA。大きさは560より小型化し、重量も0.3キログラム軽量化され、バッテリー時間も3.8時間と増加。スペック的には申し分ない状態でした。ただ、3桁数字モデルからミレニアムモデルに変わって、キーボードの品質が落ちたと言われていたこと、デザイン面でやや気に入らない部分があったこと、パラレル・シリアルというレガシーポートが本体から省略されてしまったこと(パラレルポートは後継のX30で復活)などの難点もありました。また、当時、IBMはコンシューマモデルをiシリーズと呼称を統一していたため、同モデルでi1620という選択肢もありましたが、こちらは何と言っても伝統のブラックでないのが気に入らず、眼中にありませんでした(結果的には鼠色のカラーリングは1年も経たずに廃止され、iシリーズ自体が1年後に廃止されてしまうので、私の選択が正しかったことになります)。 と、いろいろ愚痴を言っては見るものの、ThinkPad信者となっていた私にほかに選択肢もなく、2000年末を迎えて安くなりかけた時点であっさり購入してしまいました。ウルトラベースは前述のように気に入らない点があるので買わず、ポートリプリケータとThinkPadドックを同時購入。同時に購入した事務所事務局用のA20mについていたウルトラベイ2000のCD-ROMドライブを拝借してソフトのインストールを行うことにしました。 <SPEC> ・初期導入OS Windows98SE → 現在導入OS WindowsXP ProfessionalEdition(SP2) 2003年正月、XPに換えました。2005年正月に再インストールを機会にSP2導入に踏み切りました。 CPU 低電圧版モバイルPentiumV 600MHz 消費電力が大きくなってサブノートクラスへの搭載が難しくなったモバイルPVに代わり、インテルが発売したばかりの低電圧版モバイルCPUです。 LCD 12.1’TFT(XGA) グラフィックチップ ATI Rage Mobility M(AGP接続)(ビデオメモリ4MB 最大表示色1677万色) ようやく待ちに待った、12インチXGAです。 メモリ SD-RAM(PC100) 標準128MB(公称最大320MB) → 現在メモリ搭載量 320MB オンボード64MB+増設64MBが最初からの仕様です。98SEを使う分にはそれほど不自由がないため、ずっと増設しないできました(買って2年も増設しなかったのはこの機種くらい!)が、2003年1月に増設スロットを256MBのメモリに交換しました。これが上限のようです。 HDD 20GB(HITACHI 日立のHDDは興味がなく型番を忘れた(^^;) → 30GB(IC25T030ATDA04) → 40GB(IC25TO40ATCS05:5400rpm) → 80GB(HGST IC25N080ATMR04) → 40GB(IC25TO40ATCS05:5400rpm) → 80GB(HGST IC25N080ATMR04) → 120GB(HGST HTS541612J9AT00) 560シリーズと異なり9.5mm厚のものしか入りません。まあ時代の趨勢と薄型化によるトレードオフとして仕方ないでしょう。 買って半年後にIBM DJSA220(20GB)に、2002年正月に30GBに換装し、Disk to Disk領域もコピーしました。 2003年正月に40GBの高回転型に換装し、XPをインストールしました。 2004年連休に余っていた80GBのHDDに換装しました。 2005年正月に、事務所に供出のため40GBに戻し、再インストール。 2005年秋に再び80GBのHDDに戻し、再インストール。2008年5月、120GBに換装。 バッテリ Li-Ion(公称3時間50分) 実際には、液晶を最も暗くして使って4時間弱というところです。もう1時間もつと非常に満足感が高いのですが、560に比べればずいぶん進化です。 一つ後のマイナーチェンジモデル(X21)では、バッテリーは同じなのに公称バッテリー稼働時間が4.8時間と1時間近くも一気に増え、非常に心穏やかならぬ思いをしましたが、噂によると液晶の明るさが全般に落ちたということで、それなら納得。 サイズ 279.4×226.8×24.9〜30.2(mm) 560と比べ、幅で18mmマイナス、奥行きは5mmプラス、高さは0.8mmマイナス。同じ鞄に入れると、横が少し余るのでめがねケースかevianのペットボトルがちょうど収まります(笑)。 重量 1.60kg 0.3キロの軽減は本当にうれしいです。 価格 定価265,000円 購入価格221,000円 PCの価格破壊が劇的に進んだとはいえ、560当時の定価と比べると隔世の感です。これでも他社に比べると割高感は否めませんが。 インターフェイス VGA、PCカードスロット(typeU×1)、CFカードスロット(typeU×1)、USB×2、モデム、LAN、ポートリプリケーターorドッキングステーション用コネクタ、ウルトラポート *別売ポートリプリケータ経由でパラレル、シリアル、レガシーFDDコネクタ(560時代のものが使える)等 *別売ThinkPadドックでポトリのものに加え、さらにPCカードスロット×2、ウルトラベイ2000スロット等 <HISTORY> 2000/12 購入。 2000/12 本体だけですと、パラレル、シリアルポートもないわ、CD-ROMドライブはないわという状態です。普通はウルトラベースを買うのでしょうが、ひねくれ者の私は、ポートリプリケータ、ThinkPadドック、ポータブル・デバイス・ベイ2000を立て続けに購入。ドライブは同時に買ったA20m(事務所備品)のものを借用です。 2001/4 HDDを換装してみました(日立製20GB→DJSA-220)。 容量は同じなのでほとんど意味なし(^^;単に日立のHDDが気にくわなかったのと、Disk To Disk領域をコピーすることが可能かと言うことを実証したかっただけです。 X20から抜き出したHDDと新しいHDDを、それぞれ600EのHDDスロット、ウルトラスリムベイスロット(セカンドHDDアダプタ経由)に挿入し、600Eの時とおなじくPartitionMagicというソフトをFDDで起動、パーティションのコピーの機能を使うと、簡単にコピーできました。 2001/9/1 裏側の足の部分のゴムが紛失しているのを発見(;;) これって糊付けが甘いようで、次々と2つ無くなってしまいました。 2002/1/7 HDDを換装(DJSA-220→IC25N030ATDA04) 今度はちゃんと容量アップという大義名分があります(笑)。 またもDisk To Disk領域をクローンニングしました。しっかしIBMのHDDの名前、新しくなって非常に覚えにくい。 2002/1/22 肝心な日に液晶が逝っちゃいました………。顛末はこちらに。EMSですぐに修理を申し込んだのは言うまでもありません。 2002/1/30 EMSから修理されて帰ってきました。 2002/10/17 液晶が再クラッシュ?かと思いましたが危うく自然治癒したようです。この液晶に縦線が入るという症状はX20共通の弱点らしいですね。 2003/1/3 年末にe-TRENDの通信販売で256MBのSD-RAMメモリを購入。9800円。PC133ですが、X20でも使えるようです。本日、X20の最初からついていた64MBと交換し、無事認識されました。余った64MBメモリは600Eに払い下げです。 2003/1/6 HDD換装(IC25N030ATDA40→IC25N040ATCS05) 4日から3日がかりで、年末にメモリと一緒に買った40GBHDD(5400rpmの高速型、ずいぶん安くなりました)にWindowsXPをクリーンインストールしました。いやはや、疲れた。 手順を簡単に書きますと、 1 エンベッデッド・コントローラ・プログラム及びBIOSを最新のものに更新(この順序でやらないと起動しません)。 2 ThinkPadドックにドッキング状態でCDから起動、XPをインストール 3 各種ドライバをインストール(予め元のHDDにダウンロードしておき、セカンドHDDアダプタにそれを取り付けてドックに入れ込み、新HDDにコピー) 4 無線LANカードのインストール 5 ネットにつながるようになったので、すかさずWindowsUpdateでSP1までインストール 6 IBM RapidRestorePCをインストール、リカバリーBackup 7 ソフトのインストール こう書くと、簡単なようですが、時間もかかるし大変でした。一番大変なのが、6日に事務所にドックごと持ち込んで作業してたら、突然再アクティべーションを求められたこと。どうやらドックのウルトラベイ内のドライブを事務所にあった別なドライブに差し替えたりと、いろいろ動かしたのがいけないようです。インストールして2日目にマイクロソフトに電話する羽目になり、おまけに電話口の最初のお姉ちゃんはこちらの説明が理解できず、技術系の人間が出てくるまでずいぶん待たされました。 2003/1/8 XPインストールと同時にバージョンアップしたIBMのバッテリー情報は定格容量や満充電情報など詳細な情報がチェックできます。これによると、現在のバッテリーの定格容量は39Wh、満充電情報は23.61Whで、バッテリー・ヘルスは「黄信号」、要するにバッテリーが劣化して満充電容量が定格の6割程度になっているようです。 そこで、ソフトの指示に従って、バッテリーのリフレッシュ=放電と再充電をやってみたところ………満充電容量が19.53Whに減ってしまった。。。(^^; バッテリーヘルスも「赤信号」。まあ、買って2年以上経っているので仕方ないかな。ClubIBMでバッテリーを注文しました。1万6000円也。 2003/1/11 バッテリーが来ましたが、マイナーチェンジされているらしく、最大容量が少し増えています。このまま使うと稼働時間が1割ほど増えそうです。 2003/9/8 事務所の会議室で使っていたACアダプタ(元は600X用の56W仕様)が断線してしまいました。またまたClubIBMで注文。 2003/9/13 ようやくX31への環境移行が一段落し、とりあえず第一線を退きました。3年近くお疲れ様です。 2003/10/21 と思ったら、X31がダウンしてしまい、また現役生活に逆戻り。 2003/11 EMSの期限が迫ったため、へたりかけている左クリックボタンの交換を依頼しました。このように依頼すると、パーツが一体となっている関係上、キーボードも自動的に交換され、新品同様の打ち心地になってしまいます。 帰ってきましたら、データを移行し、600Eに代わって嫁さん用メインマシンとなりました。 2004/5/4 連休を利用して、HDDを80GBのHGST IC25N080ATMR04に換装しました。このHDDは、X31で起動しなくなった際にHDDの故障を疑って取り替え後余っていたものです。回転数は4200rpmと再び遅くなりましたが、転送速度はたぶんこちらの方が速いし、何より静かです。 2004/11 嫁さんが出産を控えて実家に戻るのに併せ、実家に持ち帰ったところ、移動中に圧力でもかかったのか、2002/10/17に出た症状(液晶に赤線一本)が再発してしまいました。今回は直らない様子です。そのうち修理に出さなきゃなあ………。 2005/1/1 クラッシュしたT23のリカバリとT42への環境移行に伴い、嫁さんマシンをT23にお引っ越しすることにし、X20は予備マシンへ退役です。 2005/1/3 と、思いましたが、事務所の事務局用マシンにしばらく供出することにしました。データ保全のため、HDDをかつての40GBに再換装し、XPを再インストールです。 ………再インストールしたら、なぜか液晶の赤線が消えました。不思議。 2005/4 事務局用マシンの役目を終え、自宅に戻ってきました。 2005/7 560のバッテリーをベイサンのバッテリー内蔵電池交換サービスに出すついでに、X20のへたっていたバッテリー×2も出しました。 2005/10 X31のパームレスト亀裂を修理する必要から、一時こちらのX20を代替マシンにすべく、HDDを80GBに戻そうとしました。ところが、なぜかPartitionMagicでパーティションのコピーができません。挙げ句の果てには不良パーティションだ!などと怒られてしまいます。 あきらめて、またIBM RapidRestorePCからリカバリーをかけて再インストールをすることにしました。 2005/12/16 それはいいんですが、時間がなくてX31から一時環境を移行することすらできないままにいたところ、事務局のT42が故障(USBポート使用不能)となり、修理中またしてもX20が事務局用代替マシンになってしまいました。 2005/12/26 事務局のT42は完治して戻ってきたので、X20は出戻りです。 2006/1/21 X31を修理に出すための前提として、データ移行にThinkVantageSystemMigrationAssistantを使ってみました。この辺の顛末はX31の欄参照。この後、代替マシンとして使用開始。 2006/1/24 ThinkVantageSystemMigrationAssistantで移行したデータですが、意味不明のフォルダが作られるなど、欠陥が判明。 2006/2/1 X31が修理を終えて帰ってきたため、再び退役。 2007/2/5 再び事務局用のマシンに供出しました。 2008/5/12 気がついてみると、現在使用しているHDDは足かけ4年くらい使っており、突然死が心配される状況でしたので、HGSTの120GBに換装しました。 |