業務日誌(2004年11月その2)

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11月26日 クレサラ相談激減?

 本日、久々に神田の弁護士会ククレジット・サラ金法律相談センターに行ってきましたが、2時間で、回ってきた相談は1件のみ。最近相談者数が減っているという話は聞いていましたが、実感として「減ったなあ」という体験をしたのは初めてです。

 これが景気回復のために債務整理の相談が少なくなったと言うことであれば、客観的には喜ばしいことでしょう。実際、裁判所への破産申立件数も今年に入ってから頭打ちと言われています。しかしながら、実際には需要以上に相談者数が激減しているらしい。

 原因は比較的はっきりしていて、広告解禁で、債務整理を売り物にするいくつかの法律事務所が現れたこと、及び司法書士への簡裁代理権の付与で、司法書士が債務整理ビジネスに乗り出したことでしょう。

 これらの業態の債務整理「ビジネス」には、いろいろ言いたいこともありますが、理屈をこねているより、弁護士会の法律相談よりもそちらに客が流れているという事実自体が問題です。

 最大の原因は明らかに広報でしょう。この点は、法律相談センターを運営する「東相協」も一応認識していて、4月ころの会議に基づき、鳴り物入りでクレサラ法律相談センター専用のHPを作成したようです。

 それが、こちら

 うーむ、前よりは相当マシですが………まだちょっと上品すぎるような感じです。

 それと、このページへのアクセス。検索エンジンでは、まだ全然引っかかってこない。はっきり言って、googleのスポンサーサイトくらいにはならなきゃしょうがないじゃないでしょうかねえ。それくらいは予算を取りましょうよ、弁護士会なんだから。




11月20日 八丈島学校訪問&相談会

 昨日から1泊で、本年3月に続き八丈島へ出張してきました。

 3月と同じく法友全期会の恒例の法律相談会のためですが、本年度は私が全期法律相談センターの事務局長をやらされて、もとい拝命しているため、私が幹事役です(7月は幹事役にもかかわらず、食中毒でドタキャンしましたが………)。

 今回は、これに加え、法友全期会の政策研究会の企画で、八丈島の地元中学校2校の3年生を相手に、出張授業と出張模擬裁判(広報委員会のいつもの奴ね)をやってきました。

 スケジュールの関係で、朝第1便(羽田7時45分発)で、昨日まで出産騒動で寝不足が続いている私は朝からへろへろです(^^;おまけに行きの飛行機はずいぶんと揺れて、墜落するかと思いました。

 現地へ着いて、午前中は三原中学へ。島の中心部から外れた集落にあるこの学校は、生徒さんも外界と隔絶された純粋培養な雰囲気で、教室内の張り紙の雰囲気も小学校のようなほのぼの感がただよっていました。

 授業の内容は、学校の先生が事前に考案してくれたもので、一人一人が、刑事事件になりそうなフィクションの事件を創作し、その後の裁判の展開まで考えて紙芝居風に発表し、これに弁護士がコメントをつけるというものでしたが、各生徒さんが非常に熱心に取り組んだ後がうかがわれる発表で、しかも想像以上に社会的感覚が発揮されており、びっくりしました。

 午後は島の中心部にある富士中へ。ここは三原中に比べれば、生徒さんもずいぶん都会的でした。事前指導ができない模擬裁判でしたので、生徒さんも大変だったと思いますが、無事各パートを務め上げていました。

 二日目の相談会は、今回はどうも相談者が少なかったですが、後で聞くと、当日は島の何かのイベントでアグネス・チャンが来島していたらしい。そりゃ、アグネスにはかないませんねえ。




11月18日 私事ですが………


 5日に更新して以来、すっかり日誌がご無沙汰になってしまいました。何か複数の方から、「日誌が滞っているけれど、そんなに忙しいのか」とか、「病気になったのか」とかメールをいただいたりして、ご心配をおかけしました。

 実は、18日午後に長男が産まれまして、結構予定日より遅れていろいろドタバタがありましたので、日誌の更新どころではなかったのが実情です。

 出産には、都合さえつけば立ち会おうと思ってはいたのですが、陣痛が本格化してからスケジュールの都合がつかず、病院に駆けつける3時間前には産まれてしまいました。このあたり、弁護士という職業上は仕方ないですね。それにしても、明日(19日)から八丈島への出張を控えていたので、その前に産まれてくれてやれやれ、という感じです。

 この日誌、書いているのは23日なのですが、前後の日誌も後から書き足す予定ですので、生まれた日の日付とさせていただきます。