建築あそびin竹屋 2008年2月10日 home

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  (LARJ) ライブ・ランウド・アバウト・ジャーナル  って何? 02 

 生産性だけ信じた ネット議論

藤村:
根本的な問題として建築のコミュニケーションとして「インターネットで議論する」と言う事がここ数年無かったような気がするですけどね

佐藤:そうか「ネット善良意識が崩壊する」と思っていなかったのね
松島:卒業設計ってまさにそれでしたよ(佐藤わらい そうか)
佐藤:どういうふうに信じていたのか聞いて見よう

松島:
当時「ワークショップ」と言うことが蔓延していたんですよ、立場いろんな人が混ざって「みんなで物を作ろう」と言う

佐藤:素朴にね

松島;
それの完成形はネットで出来ると僕思っていた.

佐藤:みんな思っていた、たぶん
松島:それで「公開設計」と言うのをやって、ドンドンドンドン
佐藤:言論の自由の場が確保できて、お金が無くっても、匿名性なんか問題なくって生産的なね 目的に合った、議論で盛り上がるだろうと

松島
:その生産性だけを信じていましたね

佐藤:それって近代の人からの発想だよね。ところがさー現実は、社会は近代じゃなかったんだよ

松島:
そうか近代的な発想なのか

佐藤:と思うよ、今になって思うと、俺もそう思ったけど。そういう事を積み重ね行ったらね成果物が出来てね、その成果物によって自分たちの生活が豊かに成って来るみたいなさ。表面だけ見ていた
松島:明るい未来が続いて
佐藤:実はその「反対側の事を、思い巡らす事ができなかった」って言うさ
藤井:「だれでも参加出来る」と言うのが一寸落とし穴だった気がする


 ★みんな想い描てた

佐藤:
そうだよ、誰でも参加出来るって、リアルな。ここ竹屋の客室に、誰でも参加出来ないじゃない、窓割ってだれも入って来ないじゃない
松島:物理的に
佐藤:物理的に守っられて居るって言う。無自覚があった。だからみんな想像力が豊でなかった。藤村さんそう言うこと想像出来た?、議論がつまんなくなって行くって。
松島:当時沸騰していた「インターネットの建築の議論」と言うものが、そのまま継続して行くものだと思っていました。当時
佐藤:おれ思っていたよ凄く
藤村:ぼくもそう思っていたかな〜。だけどそれが急に無くなって。例えばレクチャーに行って、「レクチャーの内容について議論」すると言うよりは、その建築家の表情がどうだったとか。日記と化して

松島:裏話公開
藤村:個人的な印象論をただ書いて、それに対して誰かがコメントをするかしないか
松島:それは議論に全く発展しませんからね
佐藤:それは否定しない方がいいんじゃない。そう言う行為を経験を経て。話合う場も生まれ可能性はある。「アイドルと生写真 一緒に撮ったよ〜」みたいな話で、導入部は必ず要るんじゃないのかな〜

藤村:
導入部は要りますけど、導入の後で展開があれば良いんだけど。導入だけになってしまったのではないか

佐藤:「導入部だけに成った」と言うのはネットの問題でも無いし。この国が行って近代機械人間を培って来た、クリティカルシンキングの無さ

藤村:ビフェービア振る舞い問題いじゃですか
佐藤:振る舞いの問題じゃなくって、作法の問題ような気がするんだけど。導入部はそれで良いよね。導入部の先にこういう事が在って、叉目的主義的になるけど。物を作るじゃなくって、概念的な考え方の内で積み重ねて行って、クリティカルシンキングは再生されつづける
松島:僕らは、ライブ編集「これを発行する」と言う事が、その導入を省けると思っていたんですよね

★ 雑誌とブログを結ぶ

藤村:
そうじゃなくって。言いたいのは「ブログの個人的な感想の平面と雑誌の作る一般性とか、公共性の平面を繋ぐメディアを作りたい」と言うことをやりたかったわけですね

佐藤:なるほど結構焦っているわけだな
松島:恐れていたんですよ
佐藤:世の中良くしなけきゃ〜いけない
藤村:それはあります、あります
佐藤:それはちょっと良くないと想う考え方が
松島:啓蒙的
佐藤:なにか生意気!(会場笑い)

藤村:でもそれはハッキリしていたんですよ、生意気な態度で
佐藤;生意気、おおきなお世話
伊庭野:でも「導入部から入る」って言うのは、昔も今も変わらないと思うですけど、「その傾向は特に昨今強くなって来てる」と言うのは僕自身も感じてる
佐藤:導入部だけで終わって
伊庭野:僕自身もインターネット普及して来て、情報が凄いたくさん入るように成ると、さわりだけ見て、えり好みし始めるような感じになって
佐藤:それはポストモダンそのままじゃない
伊庭野:だからそう言う状況に

佐藤:苛立ちを感じるわけね。建築家なんだな。情報系じゃないんだな
伊庭野:そうそう。物で見せたいので
佐藤:「引き込みたい」と言う、「未来をまた後戻さしたい」と言うさ(会場そうかなうん〜)
そうだよ
松島:それは敗走(背走)ですかそれは
藤村:何か状況に対する東浩紀的な居直りに対して、彼はどっちかと言うと批判的です
松島:ただ肯定とか居直りではなくって「批判的に肯定する」と言うことだよ

藤村
:そうそうそう

佐藤:それを東浩紀から言われて、事物から離れられない建築家はエールをもらっているわけだから。それは良いことだと思うよ「建築いらない」みたいな挑戦、挑発な話をすると言う事はいいし
松島:その結果、たぶこれ(LRAJ)在るから。かなり批評的な宣言だったという事ですよね

藤村:いや、そうですね。でもそうなんだよ、佐藤さんに言うと生意気かもしれないけど、我々のモチベーションは、最初は「ブログと雑誌を繋ぐ」と言う事から始まった
佐藤:なるほど、「ブログと雑誌を繋ぐ」と言うことは「雑誌に対する有効性」って言うのを、みんなまだ考えて「支持している」と言うことだよね
松島:思っていますね


  移行期に起こる事

佐藤
:その雑誌って 何の雑誌なの
藤村:物質です感
松島:マスメディアでね
佐藤:マスメディア?。一人一人違うんじゃない。それぞれ言ってみて
伊庭野:ブログが登場して来た時に、紙媒体なんて何時か無くなる、みたいな。考え方もちょっと在ったじゃないですか
藤村:佐藤さんはどっちかと言うとそう言う考え方、WEBと雑誌同じだと言う
松島:新聞不要論と別だと思うんだよ俺は

佐藤:新聞も雑誌も似たような、印刷媒体か電子データでどっちの媒体を活用するかって言うのは、「人間の欲望」から言えばインターネットの媒体の方が優れて居るし、広がり方が大きいと思うんだけど。受け手側の。何て言うの感受性とか、ネットって、こう言うものだと教育が成されないままに、出て来て進展しいるから。その反動として、印刷媒体は良く見えるんであって。使い込み方をどうするかって言う、コンセンサスが在れば問題無いんだと思うだけど。移行期に起こる、必然的な話だよ

藤村:そうですね、あくまで移行期の話、「移行期だから、紙媒体とネット媒体を繋ぐ」って言う事。移行期だから必要であろうと
伊庭野:紙媒体とネット媒体に対して、「もうちょっと考えてみようよと」
佐藤:考えてるから、こういう話し合いに成るんじゃない。考えたから、俺が反応して

松島:
今回 即興に発行する・・
伊庭野:その時は、雑誌の公共性って新聞の公共性に近いのかな〜と思って

佐藤:
それはね、メディアに対する総合的な知識が無いからさ、話がグジャグシャニ成っているわけで。そこれはあんまり、天秤に掛けるのは無謀。関係ない。そこに行くと話が広がり過ぎるので。「ラウンドアバウトは一体何だ?」もう一度起動の部分について確認する



 ラウンドアバウトジャーナルの経緯・物史

佐藤
:印刷媒体とネット媒体。ネット媒体の惨状を見て印刷媒体の良き処と、ネット媒体をもう一度修復しなければ、行けない!みたいな。それで印刷媒体を再考するって言うかさ、LRAJ動かすって言う話、そのへんはどうなの?

伊庭野:「ラウンドアバウトジャーナル」って言う事に、まず勘違いして頂きたくないのは、前回のこの二つを発行する。した事が、いままでの一連vol 5・6を出したんですけど。それまでも1、2、3、4。と出していて。必ずしもこういう媒体に限って発行しようと

佐藤:こういう媒体って何
松島:ようするに即日発行ですね
佐藤:ずーとやていた「即日、1、2、3」って言うのは即日発行じゃないの?!。それ分かんなかったな。

伊庭野
:分かんないですね

佐藤:まずはランウンドアバウトの歴史って(笑)アウトプットだけでいい、精神性じゃなくって。物として。聞いている人解らないからさ〜

藤村:それをだから藤井さんから説明してください

藤井:そもそもランドアバウトジャーナルのvol 1って言うのは
藤村:違う違う何故?我々がこう言う事をやりだしたか?
佐藤:起動だから、まだ二番やな
松島:やっぱりね我々の為だったんだよね(会場大笑い)
佐藤:藤井さんしゃべって早く、アウトプットされた物。説明してくれないと、聞いている人は全然わからん
伊庭野:その前に「ランドアバウトジャーナル」と言う人間関係について話さないと
佐藤:ラウンドアバウトジャーナルって日本語に直すと何なの(会場わらう)


 スタート時 

伊庭野:説明すると。僕ら三人が大学を卒業して(会場もう一人いる)もう一人いて
佐藤:彼女ね
藤村:彼女、本瀬さん
伊庭野:4人で学校を卒業した後社会に出て「僕らが発表するような場所が無い」って言うことになって
佐藤:正しい反応じゃない
伊庭野:数ヶ月に一回集まって、自分が今考えている事とかを持ち寄って
松島:勤めるほどに情報が届かないと
佐藤;それは第二部と連続しているんだけど(二部・建築家は可能か)
伊庭野:でもそういう危機感を感じて集まってたんですね。それに聞きつけて、嗅ぎつけてたって言うのもあるし

藤村:どっちかと言うと僕と松島が終電よく会って、議論してて。
松島:終電で会ってもいきなり藤村さん、議題を吹っかけて来るんですよ
佐藤:それは建築主義者だからさ
松島:僕は漫画の話がしたいのに(会場わらい)
伊庭野:「この人は面白い」って言う事で

松島:
これは「引き込むしかない」と言う事で「議論を活性化しよう」って話になって

佐藤:と言うことは起動とも重なるけども、建築家に成る為の教育を受けて放り出されたけどさ「何も無い」と。出てみたら砂漠だっと。極端に言っているだけだからね。それに対して自前の受け皿みいな、自分を自分で培い育てる〜、しょうがねーや。自分で育てるしかね〜よ。みたいな処で
松島:僕が勤める時に、建物の建て方を数年間学ぼうとしたんですけど、わずか半年ぐらいで、押さえられないんですよね

佐藤:
社会に出た。イメージ受けた「悪印象」と言うの、学校で持ってた「社会の建築のありかた」って言うのは相当ズレていたからそう言う風になったわけでしょう。


 全力 ゼミ 

伊庭野:
その話は2
(建築家は可能か)に続くんですよね。大きな流れを説明すると
佐藤:これじゃ〜話し合いは終わんないね、いいね〜(かいじょうわらい)
藤井:元々「議論をする」と言うのがある程度、その東工大とかコミュニティーの中でとっていた 。それぞれ起こってはいたんですけど、そういうのがこう、今の

松島:もうちょっと「うねりにしたかった」と言うか
藤井:閉鎖的な感じもあった
佐藤:建築家的でいいね。アジテーター、何かやって行こうみたいな
藤井:考えたりして「議論の場を公開する」と言うか
伊庭野:最初は無かった。最初は集まって喋っていて
佐藤:「自己修復、自分を救済しよう」と言う話なんでしょうそれは
伊庭野:まず最初に掲示板を立ち上げたんです、掲示板の全力ゼミってタイトルで

佐藤なに〜?
伊庭野:全力ゼミ
佐藤:近代の末端で良い言葉使っているね〜、そこでウンコして(会場笑い笑い)建築に引導を渡すみたいなタイトル、やな〜
伊庭野:ネット上で議論展開していたんです
松島:本当にあれね〜なんて言うか発表する場もなんけど、もの凄い文章書いたりいて

佐藤:
それって、断食した時の宿便みたいだね(会場 ああ宿便ですな)(近代)建築(から)の宿便
伊庭野:言っていることはしっしゃかめっちゃか、お互いに
佐藤:出し切る だしきろ〜! 素晴らしい学生もいた
伊庭野:それが1年間ぐらい続いたんだよね

藤井
:学生の人と社会人に成った人が。僕ら三人がズレていたんで。その内に社会人になって、松島が先に社会人に成っていたんですけど。社会人と学生と議論する
佐藤:学生が考える社会と教授が考える社会と相当ズレていたって言うことだよね
松島:そのズレを語ろうとは僕は全然思ってなかったんですよ
佐藤;そうか。自分でやるしかないと
松島:そうそうそう
佐藤:教授に騙されて居たわけね「大学のシステム」と言うのにな。騙されると思う

松島:
僕は「社会人の立場で語るってのは、嘘くさい」と思って居たんですよ。その時に。ただ1年ズレただけで。僕が社会人の立場で「彼らとズレを見付ける」なんて言う事はあり得ない、と思っていた。だから

佐藤:あまい
松島:今目の前でやって居る事を話し合うと、それが結果的に「ズレテ来た」と思うんですけどね。
佐藤:アカディミズムの陰謀なのね、おれから言わせると
松島:僕は「学生時代騙された」と言う後悔はないんですけど。あの時は、あの時しか出来ない訓練があったから

佐藤:
なるほどな、おれ大学の経験、出てないから、ワザトそういうふうに言わないと格好付かないので(会場おお笑い)


 フリーペーパー  

伊庭野:1年ぐらい経って、何となくこの議論をそのまま何も公開しないのも「もったいない」と言う話に成って

佐藤:愛の力が頭をもちあげ(わらい)
伊庭野:「フリーペーパーを作ろう」みたない話になって
松島:それは藤村さんから持ってきて
佐藤:「ネットじゃ、飽き足らなかった」と言うことかな
松島:「掲示板を公表しようかどうか」って議論あったものね
藤村:だけど最大の動機は「ネットだと、我々のメディアでしかなくって、我々と誰かを結び付けるメディアに成らなかった」と言うのがあったんですけど

佐藤:建築で出来るじゃん、と思わなかった。言葉はネットでやれば良いじゃない、って思わないなかった
松島;そこは我々の世代観(感)かもしれない
藤村:どうなんだ、この時は「同じ世代に似た事考えて居る人を集めて、何か議論に

佐藤
:これは1月26日と全然違う構成で
伊庭野:最初は僕らの身の回りの面白そうな人を集めて、とにかく集めて
松島:宿便を全員で出し合おうと
佐藤:宿便、出す為にここに集まった
松島:それを「1995年以後の建築と都市」と言う事で語れるのではないか
佐藤:宿便と言わずにそう言ったのね(会場わらい。そうです)これ意味同じよね。10年間のタイトルをまとめて1995年から2005年まで全部ぶった切ってしまうって話でしょこれ。

藤村;
そうですね

松島:社会的に95年って契機でしょう。
佐藤:そうだよもちろん
松島:阪神大震災とオウムがありました
佐藤:冷戦後の世界が顕わになり、Win95が流行りその後に不良債権金融不安もあるし、激動のスタート真っただ中って感じで、今から振り返るとね
松島:「建築教育をそれ以後に受けた」と言うのがあって

佐藤;俺の直感、当たっていたな。「激動の教育を受けてるはずだから、違う考え方を持っている」と言う確信があったから呼びかけた。図星(会場わらい)自画自賛してどうする(かいじょうわらい)

藤村:
佐藤さんお見通しでした嗅覚が

佐藤:あなた達の世代とちょと5年ぐらい前に行くと、全然違ちゃう感覚が「これは凄く判らないんだよね。接してなと。おれは田中さんとか松川さんとか会っていた。たまたまね。藤村さんオレンチ来て 一緒に併走していたので2000年位から。そこらから彼らを見てリアルに判るんだよね。「彼らの苛立ちとか、コンセプトとか」って言うの。それを宿便にして自分に合った新しい、乱暴に言ってしまえば「あなた達は建築というのを媒体だと考えていたし、今でもそうだ」と思うんだよ

松島:
間違いないですね

佐藤:今ではどうかわかんないけど、先輩達は権威だったり思想だったり 媒体と考えてない。だから「ここで引導を渡して自分たちを選任する」と。「新しい建築はこうやってやるんだ」みたいな事で、ここまで「模索した」って言う。それで模索した軌跡が「1号」そこから一寸振り返って藤井さん、具体的に語ってください


 1,2号発行 

藤井:最初は同じ世代の人、初めて宿便を出すみたいな感じだったんですけど、1,2号で「都市と建築」と言う
佐藤:裏と表が表紙。これも象徴的だな、コンセプトがそのまま出ているよね、歴史に残る1、2号だね
藤井:全員出し切って
伊庭野:知っていたんですか
佐藤:知っていたよ「頂戴」って電話した
藤村:お送りしたもの
松島:さすが、ふじむらさん

藤井:それで横断して見ると、宿便の様子が似ていてるみたいな、そういう気づきはあったんですよね
佐藤:似ているんだったら、宿便つないで大きなウンコにしようと、そういう感じヤナ、
伊庭野:わらい
松島:巨大なウンコ
藤村:そこで見えて来た、枠組みが・

 1号2号の構成 

佐藤:もうちょっと1,2号を説明して、あせらないで(かいじょうわらい)
伊庭野:構成をまず説明ない
松島:僕は宿便の種類だいぶ色々あるな〜と
伊庭野:オッキナ仕組みから説明しないと
藤井:「タブロイド版にする」と言う事に成った時に、vol1 の一面が建築の面で逆側のvol2の1面が 都市の面と成った時に、都市からどんどん深い部分に入って行くと、最初の段組は3段で入っているんですけど、(頁をめくる毎に)段組が増えていく。だんだんインタビューがあったり、メールの対談があったり。
佐藤:これって時間が無いからこう成って行ったんじゃないの
藤井:ちがいます
伊庭野:すげー考えて

佐藤:最初から細かい構成考えて
松島:めちゃめちゃ考えました
佐藤:あみだくじ みたいに、ゾリーム状って言うのか、根っこ状(会場そうです)
伊庭野:右開きが縦組みで
藤井:段組が増えて行って 逆が都市は横組みで段がふえて行く、インタビューがあって。ちょっと表現の手法が違うんですね。それで、最後に都市と建築が混ざり合うと言う処で移る(交叉する)
藤村:都市は横に広がるから (佐藤わらう)建築は立てに延びるから縦に組む
佐藤:ほんとうかよ〜(かいじょうわらう)縦でも横でもなえじゃないか見た目の話やんか(わらい)
藤村:まあまあ

伊庭野:そういう話を
藤井:それが建築と都市が
佐藤:ここ(中央見開き紙面)でグジャグジャニなるわけだな
松島:そこで都市と建築の(わいわいがやがや)
伊庭野:最初は混じっていたような
藤井:こうなっていて、こうなって
佐藤:読み方も自在に出来て、飛ばして読み進めば建築へ行ったり都市へ行ったり

藤村:
気になる所を読めばいい
(ワイワイガヤガヤ)
松島:ホント考えましたよ、これは〜
佐藤:でもそれ、判った人、あんまり居ね〜んじゃないか(会場わらい)
松島:だから「興味を持つ程に深度が増す」と言う仕掛けが必要なんですよ、内容しかり形式しかり
佐藤:でもでもね建築家の馬鹿な所だね(松島おおわらい)こんなに苦労して、あぁ、見ないね。伝わらない。
松島:でもね「興味を持った時に深まる懐の深さ」って言うの「用意して置く」って言うって言うのは大事なの事では

伊庭野:
ブログだと

佐藤:なんだかマニアックな話になってきたな〜
伊庭野:紙媒体にしたことで、ある程度「読まない」とは言いつつも
藤井:持ち歩けると言う
伊庭野:持ち歩けるし
松島:鍋敷にしてもらっていいんですよ
佐藤:そんなこと言わなくっても大体捨てるから、いい(会場大笑い
伊庭野:例えば今回3号出した時に「1,2号もありますよ」って言って

 取り込まれてる 

佐藤:
とりあえず真ん中の話に戻すね。ここまで来たと。藤井さんもっとパワー出して。みんなに乗っ取られちゃうよ。みんな喋りたくってしょうがないんだから(会場わらい)
松島:五月蠅いから外野が(わいわいガヤガヤ)
藤井:都市と建築が結構グジャグシャニ成った処で遭うんですね。それぞれ、出た宿便と言うのをもう一回整理して
佐藤:宿便に拘わらなくっていいよ、自分の言葉でいい。気に入ってくれてありがとう
伊庭野:取り込まれているじゃないか〜(会場わらいがやがや)
佐藤:一人落ちたな!みたいな(松島おおわらい・会場おおわらい)
伊庭野:まずいよ!これだめだめ、
藤村:朝までに切り崩されるよこれは(わいわいがやがあがや)


 3号、内容へ

藤井:3号で「どう言う形式良いか」と言った時に、コラムを氾濫させて。これ1年ぐらい開いたんですけども。インタビューに特化させて、インタビューをする事で
佐藤:これは1・2号は原稿もあるわけだ
伊庭野:原稿とインタビュー混じってます
佐藤:こっちの方が普通の新聞に近いな(かいじょう・そうですね)
藤井:いろんな形式があったんですけど
藤村:いろんな形式はあるけれど、それをさっきの段組とか「縦組み横組み」と言う形式の問題に回収して、内容より形式が勝った編集をしていたと思う
松島:ちょっとね

佐藤:内容より、構造とかスタイルが マサルっていた
藤村:構造を見せたかった
佐藤:建築家的だな〜・・しみじみ
伊庭野:かなり建築家的な新聞だと思うんですよ
佐藤:中身関係ない(会場そうそうそう)

伊庭野:そんな事無いない(わいわいぎゃがや)
佐藤 :一人悦に入っているさ
藤村:この時は最初にとにかく「編集に賭ける」って言うやりかただったから
佐藤:象徴的だよ、普通の新聞の意図を誤解してさ作っちゃっているじゃない

藤村:
そうですね

佐藤:ぱっと見た人が。社会性を持って無い話なのに。スタイルが決まっていて。真似て見てました〜みたいなね(既存の新聞と逆ベクトルじゃん)
松島:それは反省会で出ましたね
藤村:だからその意味で、これは形式が勝っていたから今度は「形式を敢えて普通にして、中身を浮かび上がらせよう」と言う編集


 インタビュー主体に 

佐藤:それで、何でインタビューだけに成っちゃう訳?
藤村:この時に思っていたのは
松島:これを僕らも読んで、得られ情報が多いのは圧倒的にインタビューだなって、われわれの中で
佐藤:この中には、都市と建築の話しだけで。普通の人への話題提供は入っていないわけでしょう
松島;「コラム」って言うものの「情報の伝わり難さ」って言うものを自覚して

藤井
:最初ドンドン深度が深まって行くってコラム、真ん中にコラムが集まっているんですけど。ここで語られている「コラム」って言うのが、なかなか一人語らいになっちゃって。なかなか「そこに接続しずらい」と言うのがあるんです

佐藤:接続しなくって良いじゃん
藤井:その場合インタビューだったら、そこにすんなり入って行けて
佐藤:わかんないャツは放って置けばいい。コラムなんだもん
松島:その意味ではこれは広告的な。強かったんですよ、一人一人が

佐藤:
それちょっとよく判らないけど。広告的じゃなくって。「コラム」って言うのは、コラムを依頼した人の発言・原稿だから。頼む側が悪いんだ。「こんな面倒くさい、判り難いのを書いて来る」と思っていなかったんだ。

藤村:と言うか、偶然性に委ねちゃう部分が大きい、と思ったんですよね。この人はどう言うボールを返してくるかは
佐藤:と言うことは、依頼のママ出したので(編集無しで)は無しか?
松島:何度かやりとりはしまして
佐藤:「編集している」と言う事だけど、コラムの中身は校正して無いんでしょう?しちゃった?

 コラムの意味無いじゃん 

藤井:
議論していた

佐藤:それはコラムの意味が無いな〜原稿依頼をして
伊庭野:それは本人は勿論チェックしますよ勿論
松島:言いたい事はもちろん保存するんですよ。固有名詞とかその程度の話ですけど
藤井:こういう色んな形式を使った時に「コラム」って言うのは、さっきインターネットと雑誌を繋ぐみたいな話をしましたけど、雑誌に近い表現方法だと思うですね。で「インタビュー」って言うのは、よりブログの方に近い。それを「繋ぐ」って言う形式で、「3号はその間」と言うので「インタビューに特化した」って言う

佐藤:と言うことはさ、話を聞いていると、あなた達は「他者と交流して、分かり合いたい、コミュニケーションしたいと言う潜在的な願望はある」って言うことでしょう
松島:勿論そうです
佐藤:他者とコミュニケーションしたい。他者は建築家なの、誰なの?

             沈黙


佐藤:建築家をやっている人達とコミュニケートしたいの?
伊庭野:建築家ですよね〜(会場うん)この時はコラム書いてもらって。うちらがそれを載っけているのは、うちら編集者だけに成っちゃって、「うちらの考えている事と介入できない」言うのが有って。
佐藤:しょうがないじゃない、コラムだもの
伊庭野:だからよりうちらの考えている、インタビューする事で
佐藤:コラム頼む意味判ってないで、頼んじゃったじゃないの?
藤村:「コラム」って言うのもありますけど、僕らやりたいのはインボルメントだからそれに対する

佐藤:日本語でなんて言うの?介在、巻き込み、よくふかあね
藤村:巻き込む。巻き込みだから
伊庭野:議論をすることが重要だったの対してコラムじゃ、うちらの議論には成りずらいかな〜と
藤村:お互いの意見交換

佐藤:
それじゃ、原稿の依頼しかたが悪いんだぜ。それは
藤村:そうかもしれない(わいわいがやがや)
松島:こことここの議論の行き来が無かったですよ

佐藤:こことここって何?

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