ことば悦覧in 神奈川大学 2009年10月29〜11月01日 home 学生 小金丸信光 村上敬祐 長谷川明 坂本友里恵 杉山聖昇 社会人 丸山美紀・新田有平 本間義章 松野由夏 番外編 松田朋春 丸山美紀・新田有平さん マチデザインにて 29〜30日 真夜中 その(01 02 丸山さんについて) (03 04 新田さんについて) (05 06 07 色々語り) (08骨董コレクション) その04 (東工大で1年休む) 佐藤:きいたことね〜な俺は 新田:初めてでしょう、建築家のイメージ 佐藤:一本良い線引いたら100万円 分かりやすい! 新田:そういうイメージがちょっと有ったんで。 佐藤:それで建築科を選んじゃったんですか 新田:そうですそうです 佐藤:東工大へはどうしてですか、関東圏には一杯大学があるじゃないですか 新田:関東圏は実はあんまり無くって、国公立で横浜だったんですけどね。 佐藤:いつのまにか草加から横浜に行っちゃいましたね 新田:小学校で引っ越したんですよ、そっから先は横浜で。横浜である程度偏差値があると 佐藤:横浜はどこですか 丸山:二俣川っていう相鉄線、横浜から海老名まで行っている電車 新田:山の方なんですけどね 佐藤:偏差値で計ると どうも東工大らしいと 新田:いや、国公立で限った話をすると〜、建築学科、理系での国公立の話をすると、横浜国大の上はすぐ東工大になっちゃうんですよ。ここは結構開いていて。 佐藤:横浜国大から東工大へは大ジャンプしないとはいれないと 新田:そうそう 佐藤:中間無しみたいな 新田:そうなんですよ、で一本どっちかみたいなの、私立が間に入っているんですよ、で一回 浪人したんですけどね。最初横浜国大を第一志望にしてたんだけれど〜何か偏差値が上がって来たんで、上を目指してみたらみたいな感じになって、東工大受けたら入れた。 佐藤:実力が上がった! 偏差値が横浜国大をとばして 新田:横浜国大よりも高いですよ、東工大が高い 佐藤:より高い大学は入っちゃたと、 新田:最初ここを目指して頑張っていたら けっこう上がって来ちゃって、 佐藤:上がり過ぎじゃないか ははははは、普通は上目指して下で合格ってのが逆やね 新田:うん、 佐藤:浪人するまで勉強してなかったんじゃないの、独り遊びしてて 新田:僕が浪人したころっていうのは受験戦争が加熱してて。予備校の先生が凄い何百万何千万稼いだみたいな、スーターみたいなもてはやされている時代があって。 丸山:うん うん 新田:横浜ってそれがもう超激戦区で凄い全国の良い予備校の先生が集まって来たと思うんですよ。授業凄い面白かった んですね 佐藤:もう受験勉強にドンドン填っていくんだ 聞くのが面白くなってね 新田:で河合塾、代ゼミ、駿台みたいな。凄いバトルをしてて、たまたま僕は河合塾に行ってて、良い先生に教えてもらったから、勉強面白くって 佐藤:横浜国大ぶっ飛ばして東工大へ行っちゃったと 珍しい人やね、逆はありだけど珍しいね 新田:自分の努力というよりは、周りのあれかな〜と思うですけど ガヤガヤワイワイ 佐藤:キョロキョロしないで勉強熱中しちゃったと。ひとりっ子だと親の期待の重圧に潰れたって出てこないからね。両親と仲良しで何時も喋っていたからね 新田:喋ってますけどねでも優しく対応してましたよね、親は。ひとりっ子なんで。 佐藤:有名な丹下健三のようになってピーッと線引いたら100万円で、私達の面倒みてくれるだろう、なんてことは言わないでしょう〜 新田:なんかそれに近いことは今でも思っているかもしれないですよね〜 丸山:流石にもうないでしょう 佐藤:俺に任せなさいって胸を叩いて言ってればいいんですよ ふふふふ 丸山:とりあえず 佐藤:そうそうとりあえず、安心させればいいわけなんだから 新田:でもまあ 何かしら期待はしていると思うんですけどね〜やっぱり 佐藤:でもいいよね、期待されてて。 新田:うん うん、でもそういうのが鬱陶しいときもありましたけどね〜 佐藤:それは新田さんが社会化されてない時期でしょう 新田:うん。 佐藤:自分自身が社会化してないのに期待されてもね〜 丸山:うん。 佐藤:方法が分からないで模索中なんだから鬱陶しいに決まってるよね、それは正常でしょう 新田:ははははは 佐藤:紆余曲折はあるだろうが 凄い素直に育ってますね 新田:うふふふふふふ 丸山:そんな感じしますよね〜 佐藤:話きいてるとそう思うよね〜、なんでこの一人子はまとも過ぎるな〜!みたいな、どっかで捻れろよ 丸山:そうそう、だから凄い上手い組み合わせ的に行っているんだと思うんですよね、こんな素直さに私が助けられている。処がね〜 佐藤:丸山さんは素直じゃないの〜ふふふふふ 丸山:だと思います 佐藤:直ぐ変化球を投げたがるの 丸山:ふふふふふふふ 佐藤:それで偏差値ぐーっと上げて東工大へ一気に入学して、何してたんですか学部生の頃は 新田:学部の頃はもう大学本当につまらなくって〜 佐藤:どういう意味でつまらなかったんですか、授業が詰まらないってこと、大学がってこと 新田:学生が 詰まらない 丸山:学生でいることが 新田:周りの 丸山:周りの学生が ははははははは 佐藤:ひとりっ子だからな〜交流したこと無いので、いきなり詰まらないって決める!我が儘さがここでやっと出ましたね 新田:ははははははは、高校はそんな偏差値の高くない公立だったので、偏差値53,4ぐらいの平均よりちょっと良いぐらいかな〜 ぐらいの感じで。そうすると色んな奴が居るんですよね。馬鹿ななつとか、頭良くないのに勉強ばっかりしているやつとか、色なのが居て、東工大違うんですよやっぱり。 佐藤:頭いいのばっかりいるし。 新田:そう、で神奈川出身ですと言うとじゃ君 桐蔭出身なのってそういう会話なんですよ、要はもう決まった私立とか、ある一定レベル以上の学生の集まりみたいな感じで、なんか同じようは雰囲気なんでよね。 佐藤:東工大には桐蔭学院から30人 入ってみたいな話になってしまうと 新田:よく観れば面白奴とかも色々居たと思うんですけど、若かったんでふふふふなんかつまんね〜な〜みたいな感じ 佐藤:この乱暴さ! はははははは 新田:なんかちょっと嫌んなった時が有ったんですけどね 佐藤:入学して5月病とかじゃないの、それって 新田:そいのが5月病っていうんですかね〜 佐藤:よく言うよね世間でね。猛烈勉強して入ったら詰まらない気分が充満しちゃうって 新田:何かでも無気力みたいな 佐藤:それ5月病っていうんじゃないの 新田:無気力とかそういうんじゃないんですよ、何かムカツクみたいな 佐藤:うははは ムカツク! 新田:何だろう こいつら〜 丸山:それで1年とか休学してたよね 新田:したんです 佐藤:ああ そうなの、優秀だね やめないところがね、 新田:本当やめたかったんですけど、 佐藤:休学してインド行ったとかですか 新田:近い処でずーっとバイトばっかりしてたんですよ。カラオケ屋でバイトしてたんですけど。 佐藤:なんとま〜世俗的な処でバイトしたましたね〜歌うたいの好きなですか 新田:カラオケ その時は好きでしたね〜 佐藤:何を歌ってたんですか、チャゲアスですかやっぱり 新田:チャゲアスも流行ってましたね〜 丸山:ふふふふふ 新田:丁度、何て言うんですかね、ワンズとかティーボランとか、ザードみたいな感じアルファベットの jポップの時代でしたね、ミスチルが出てきては。まあでも大学は 佐藤:1年間休学してカラオケ屋でバイトしてたんですか 新田:そうです、そうです、で 佐藤:一年やり過ごしておいて次の年に入ってきた学生と合流するってことでしょう 新田:そうです、そうです 佐藤:またそのときに こいつら馬鹿やと思わなかったの 新田:いやもう1年遅れるんで、1年先行ったやつと勿論友達になれないし、後から来た奴ともやっぱり友達になれないんですよ。でもそれを覚悟で大学に戻って来てるんで、 佐藤:意図的に独りっ子状況をつくったわけだねよね〜 新田:そこは自分が馴染めなかった馬鹿だ、自分さらけだすみたいなふふふふ 佐藤:独りっ子状況をつくるのが好きなんだな 新田:ああそうかもしんない 佐藤:ね 新田:うん。 佐藤:やっと居場所が出来て安心したと 新田:ははははははは、何か自分一人で真面目にやってましたけどね 佐藤:どこにも所属できずに独りっ子状況で 新田:でも 詰まらないですよね、やっぱり 佐藤:何が詰まらないんですか 新田:友達とかも いないし 佐藤:当時は詰まらないと思ってなかったんでしょう、今思えばつまないってことでしょう 新田:今考えてもそのときもつまらないと思ってましたけど 佐藤:そうなんだ。また休学しちゃったとか あるんですか 新田:ないですね 佐藤:与えられた課題をコツコツとちゃんとこなしてと 新田:う〜ん普通に、やってましたね〜 佐藤:卒業出来る程度にと 新田:そうですね 佐藤:つまらないと思いつつ修士まで行っちゃったんでしょう 新田:いや、途中で 佐藤:また休んだかな 丸山:ふふふふふ 新田:一般教養が終わって〜。建築はやっぱり面白かったんですね。 佐藤:どいうう意味でですか、どんな処が建築の 新田:うんと〜トレースとかはあんまり面白くなかったんですけどね。最初の課題って何かトレースされるじゃないですか。ああいうのはおもしおいな〜と思わなかったんですけど〜 佐藤:線1本引いて100万円だからそこで頑張んないとね 新田:自分は良い線ひけるあれじゃないな〜て分かった 佐藤:うふふふうふふふ ああそうかそうかトレースしてたらね 新田:だけど住宅の設計自由にやりなさいみたいなのは、面白かったんですよね 佐藤:考えるのが好きなんだ 新田:考えるっていうか、自分でこうやるみたいなのがやっぱり面白かったんですかね〜、でまあ、ズルズルやってますみたいな感じなんですけどね。 佐藤:ズルズルやってますって言われても、今日までですか、修士の2年間間でどっちなんですか 新田:今日まですね〜 (修士論文) 佐藤:じゃー修士論文は何ですかこれは、 新田:これはビルディングタイプっていう、 佐藤:これも一緒にデータ送ってね、現代日本建築におけるボリュームの形態からみたブルティングタイプの研究 、・・これいただいていいの 新田:これはまずいです 佐藤:じゃこれ、コピーしていただいて、これは結構長いね 新田:修論なんで、 佐藤:ボリュームの形態からみたビルディングタイプの研究だと。それはそういうことになるんですか、 新田:これは〜、何で建築ってこんな色んな形のが在るのかな〜という処から始まっているですよ〜 佐藤:大方の人は建築は形だと思っているからね〜 新田:そうそう、建築家のやつなんですけどね、特に。同じ博物館なんですけどね〜。同じ博物館だったとしても形があまりにも違うっていうのは何でかな〜と 佐藤:謎だよね 新田:うん、から始まって〜。で何かでも適当に作っているように見えるけど〜実は何か隠れた文法みたいのの本当はあるんじゃないの?って。 佐藤:さすがお宅だね〜目の付け所がね〜ふふふ 新田:をやってたんですよ。 佐藤:結局文法は無かったでしょう 新田:いやありますよ 佐藤:ほほほほ 本当! 新田:ものすごい強烈なやつじゃないんですけどね。建物はこういうふうに在ったとするじゃないですか、それと部分的なこういう処では 佐藤:土瓶のような処ではどうなったの 新田:全体についてっていうよりも部分的には〜、色んな建築家が好き勝手やっているけど、意外とこの辺の作り方は意外と共通項があったりとか。いうのを明らかにしているつもりなんですけど。 佐藤:あそうなのか 新田:本当に滅茶苦茶なんで形が、かなりオオザッパに省略っていうか、抽象化って 佐藤:捨象して 新田:やっているんですけどね。 佐藤:それでそれらの形を組み合わせたら、 新田:形と用途は博物館とか 佐藤:あそうか、博物館は丸と三角と四角で大体出来ているみたいな話になっていくわけですね 新田:そういう、オオザッパに言うとそういうのをちょっとやっていたですね 佐藤:丸と三角と四角は博物館、四角四角四角は美術館みたいな感じでね三角だらけは用途が何々と、これはなだろう消防署ですみたいな 新田:本当これですよほら、四角四角 佐藤:この共通言語化の仕方は笑えますね〜 新田:丸丸丸は 佐藤:この方法は独り遊びでいいじゃないですか〜 丸山:うん 佐藤:これけっこう建築の新しい読み方だよね、四角四角で用途は何だと、パラパラポコポコ系とは聞いたけど、四角●▲系って 初めて聞いたね。だれでも分かるようにメチャメチャ捨象して、設計者が観たら烈火の如く怒りだすような、でも潜在的な構造はこうなっていますと。四角の組み合わせで中庭あって丸いがあると何々ですよと 新田:そういう事です 佐藤:これは用途は病院ですねみたいな。サンプルはどのぐらい集めたんですか 新田:こんだけですね 佐藤:ちっちゃくってオヤジ老眼で見えない 新田:分からない幾つあるんだろう、120個、そんな多くないんですね〜 佐藤:どこから集めたの 新田:雑誌ですよ、 佐藤:写真データなどをトレースして、ここでトレースが役立ったと 丸山:ははははは 佐藤:これは丸四角だとか分類するわけでしょ、PCではなかなかできないからね、ああ画像処理出来るか、な〜る〜ほど、これは面白いね。 色々分類出来てボリューム形態からみたビルディングタイプの研究で、丸三角色んな組み合わせで用途と密接に繋がっているような、四角四角四角は図書館、そういう傾向があるということが何となく分かって来たわけね。最近もそれを研究してるんですか? 1:00:38 その05へ 参照 新田さん数詞論文 梗概 |