2002年〜飼育

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1992年産の幼生の成長

◎年度末に転勤しましたが、新しいところには場所に余裕がなく、’92年産幼生の飼育場所を私の実家に変更しました。納屋に1800×900oの水槽を置き、13齢(3匹)と14齢(7匹)の飼育を継続しています。
 今年は3月中旬から給餌を開始しています。暖冬で水温も高く、室内に置いた水槽の水温は17℃を越えており、一度に200g近くを食べています。
 例年通り七月に脱皮し、もし雄であれば成体が誕生することになるのでは、と期待しています。

◎8月9日
 13齢が8月5日に脱皮を始めるが、途中で抜けることができなくなり、翌朝には死んでいた。前体と尾剣はうまく離れているが、えらが抜けなかった。この同期の幼生10匹はここ5年以上死んだものはいなかっただけに、非常に残念である。
 残りの幼生も脱皮は近いはずだが、うまく成長して欲しいものだ。

脱皮途中の13齢 えらには殻がついたまま 殻(えらはちぎれている)と死んだ幼生

◎8月25日
 ついに雄が誕生!13齢幼生が脱皮し、雄の成体になった。下の写真で21時30分の様子が左上である。左下は23時30分のものである。右下は脱皮殻と新雄。14齢が脱皮して雄になるものと思っていたのでびっくりである。前体の前縁が確かに湾曲しているし、歩脚の前2対がハサミではなくかぎ爪になっている。14齢であるから当然小さい。脱皮を控えている7匹の14齢が脱皮し雄になれば、成体の雄の齢数は単一ではないことになる。確かに海岸で雄の死体を採取することがあるが、小さいものもいる。雌と変わらない大きさのものもいる。
 これまで日本のカブトガニについては、雌の成体までの飼育例はあった(最終脱皮1999年9月)が雄は報告されていないように思う。
 残り8匹の脱皮が楽しみである。

◎8月27日
 今度は14齢が脱皮し、またも雄になった。朝4時半頃にはわずかに出ていたが、18時でも少しであった。しかし、21時からはやくなり20分足らずで脱皮完了。前半があまりにも長く、また引かって出られなくなるのではと心配したが、無事終了してほっとした。開始が未明というのは経験していない。12時間ほど後にずれていれば標準だったのだが。
 これで、成体の雄は13齢から脱皮するものと14齢から脱皮するものがあることがわかった。これから脱皮予定の幼生は13齢1個体,14齢6個体である。

5:35 7:40 18:35 21:02
21:14 21:15 21:16 21:19

◎9月1日
 午後脱皮開始に気づく。14齢である。今度は、成体にはならず、まだ幼生のままである。この15齢は、次の脱皮(来年?)で多分雌になるはずである。

15:20   19:32(右は先に脱皮した雄) 20:35
20:42 20:44 20:48

◎9月2〜3日
 朝14齢が脱皮を始めている。
 夜になり、脱皮終了し、雌になってしまった。15齢で雌ということになる。笠岡の齢では16齢だったから、1回早く成体になったわけだ。
 また、他の14齢も脱皮を始め、翌3日朝には脱皮しており雄であった。 
 雌は全体の形は幼生と同じであるが、左右6対ある縁棘のうち後の3対が短く、これが成体の印となる。・・・・・《飼育している幼生は、小さいときの私の扱い方がおそらく悪かったために縁棘の一部が欠け、しかもその欠け方がすべて異なり、その結果幸いなことに個体識別が容易になってしまった。したがって、各個体のこれまでの脱皮殻をならべることができ、個体ごとの成長を追跡することができる。》・・・・・今回の幼生は、縁棘が3つしか残っていないが、下の写真のように後の左右1本ずつが短くなっている。

14齢脱皮殻(縁棘が長い) 脱皮して雌になった(後の縁棘が短くなった)

◎9月5〜6日
 午前中に14齢が脱皮を始めていたが、夜になり雄として出てきた。
 また、午後脱皮を始めた14齢は真夜中に15齢となった。これはまだ成体ではない。

雄になる まだ成体ではない

◎9月30日
  '92年産卵の幼生のなかで、まだ今年の脱皮をしていなかった14齢がようやく脱皮した。昨日の夕方には、少し出ていたのだが、夜中、朝になってもほとんど進まず心配したが、昼過ぎには無事脱皮を完了していた。15齢となったのだが、雄である。

最後の脱皮、15齢で雄になった 脱皮殻(14齢、雄の把持器の兆候はほとんど見られない)

 これで、今年の脱皮は終了した。結果は、
   13齢(3)→死(1)、雄(1)、14齢(1)  14齢(7)→雄(4)、雌(1)、15齢亜成体(2)
となった。これらの成長については、いずれまとめたいと思っています。

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