2003年〜産卵

 下関市の王喜海岸で今年も産卵調査を行いました。
 調査報告をします。満潮時刻、潮位は宇部港のものです。
    <データを整理していて2回の調査が未入力だったため、10月12日に訂正>

月日 天気 気温 ℃ 満潮時刻 潮位cm 水温℃ つがい数 備  考
6/15 22.5 8:49 大 355 22.0 1 姿を見たのみ 
15 22.0 22:07 大 398 22.5 0
16 22.0 22:54 大 389 23.0 0
29 21.0 8:14 大 325 21.0 0
23.0 21:22 大 367 23.0 0
30 小雨 21.0 21:57 大 372 23.0 0
7/ 2 27.0 10:03 中 335 21.0 0
22.0 23:10 中 373 22.0 0
4 11:28 中 328 1 推定、午後産卵跡卵塊を確認
5 小雨 23.0 12:20 中 321 20.4 0
13 24.0 7:51 大 344 20.2 0 一昨日の雨で低水温、濁り
14 21.2 22:01 大 398 22.8 1 産卵泡確認は今年初
15 22.2 22:43 大 384 23.5 1
16 19.5 23:22 大 385 23.0 1
17 小雨 23.5 23:58 中 373 23.5 4
27 23.3 20:34 中 359 25.2 2
28 7:59 中 323 0
26.2 21:09 大 372 26.0 1
29 25.0 8:37 大 337 25.6 0
30 25.2 9:16 大 349 22.0 1
24.1 22:16 大 388 24.1 4
31 27.2 9:56 大 357 24.8 2
8/1 26.2 23:26 大 390 25.8 5
3 26.0 0:03 中 383 26.5 1
31.0 12:11 中 352 30.6 5
4 25.5 0:41 中 371 27.4 2
32.6 13:05 中 340 29.8 1
5 26.5 1:22 小 353 27.8 1
10 25.5 20:26 中 380 27.8 0
12 24.5 8:41 大 353 26.0 0 昨夕強い雨
23.0 21:45 大 396 26.2 0
13 27.5 9:23 大 362 0.0 0
小雨 22:19 大 394 0 波荒い
25 33 合計 34 延べ数

 今年は、雨が多く水温が低い日が多かった。7月初め、中旬の大潮にわずかしか来なかった。月末から8月初めの大潮がピークになったが、1回の潮の最多がわずか5つがいである。これは過去最小の数である。延べ34つがいであるが、何度か産卵に来ることを考えれば、実数は6、7つがいかもしれない。1993年には1回の潮で27つがいを確認した。もちろん他の場所でも産卵しているのだが、この数で下関の個体群が維持できるものなのか、大いに疑問である。しかし、曽根干潟に来るつがい数は、異常とも思える増加を見せている。成体が生息している沖合は多分重なると思われるが、このあたりは今後検討課題である。広く周防灘西海域ととらえる方がよい点もあるはずだ。

平生湾で産卵・卵塊を確認!!
 昨年は産卵が確認できなくて繁殖がとぎれたと思われるが、今年は産卵にやって来たつがいが確認された。7月31日朝の満潮時に昨年山口県が造成した砂場に1つがいがやってた。
 8月11日の調査で、卵塊も確認された。危機的状況にある平生湾でかろうじて繁殖が継続されることとなった。また、8月18日の調査で平生町が造成した砂場にも卵塊が見つかった。さらに、永大そばのごく小さな質の悪い砂場でも卵塊を確認できた。
 これで、延べ5つがいは産卵に来ていたことになる。(→2003年〜平生湾

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