2000年5月27日第一回植田実さんと建築あそび記録 HOME 

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ウシダ・フィンドレー・パートナートナーシップの設計
 
これは住宅景観にあれする…。建築家にはものすごく評判が悪いて言うか、点が辛い住宅なんですね。これはねキャサリンフィンドレーさんというイギリス人と牛田さんと言う日本人。つまりイギリス人と日本人のご夫婦の設計チームが作っている。

鶴川と言う小田急線の郊外の方にある、さっきの、原広司先生の住宅の近くにあ有るんですけども。その駅を下りると突然こういう、モスラがこれから生まれて来るような、繭の様なヤツが忽然と出てくる。

これ中のプランはそんなに極端なことはやっていないんですけど、こういった見越しの松の所にコゥ〜ウワッと出てくるんです。景観壊してるみたいな…建築家勝手…、建築界の中でもスゴク言われた住宅なんだけれども。ジャアーこっちは威張ってられるかと言うと、(笑う)じゃあ「これは良いのか」と言うと、 アゥ〜大問題…大問題なーんて気がするんですね。(笑う)「何だこんな惨めな」(爆笑)「これはー」と言いたいわけですよねぇー。そこで結局、全然異質なものが一つ入ると、それは必ず「悪い」と言われて。まぁー

福島市における、誰かさんの設計した住宅と同じようにですね。それが沢山並ぶとね、建て売り団地、普通の建て売り団地みたいに並ぶと以外に、一つとしていい環境を作るかもしれない。しかしウンと単純な建て売りが並ぶと、建て売り団地という世にも惨めな環境が出てくるわけですね。

 だから統一と差異の間に、実にいろんな答えがあるし、それをきちんと建築界は科学的にというか、論理的に整理してほしいと思うんだけど、日本の建築家の長老はみんなこういうのを見るとねぇー「アカン」と言う。(笑う)僕は本当にけしからんと思います。

これだとね、メキシコかなんかに在るみたいだ。「アカン」と言うわけですね。これが全体ズーと繋がっていって、程々に隠されてるわけだけど、こういう住宅で、なんか巧く環境を作ったら決して「悪くない」という気が、僕はするわけですね。ただ並んでみるとやっぱり貧相なイメージになっちゃうかもしれない。実にこれは難しい問題だと思います。

 これは筑波。同じ牛田・フィンドレーの住宅。これはお風呂ですね。中はこういったぽっんとお風呂がある。球形のお風呂です。

それとご夫婦それぞれ個室を持つていて、後で図面が来ますのでそれを見ていただきたいと思いますけど。まず個室を二つ作ることから始まって それに、このキュウブのお風呂を足して、それからあと寝室をまた別に作った。

 これも佐藤さん これ徹底してやっているんですよを。(笑う)とてもこのあれが面白かっつたみたいですね。やった方は如何に折って、こういう感じ。外はアドベ土のあれです。アドベと言ったらメキシコの、中に入ると砂漠の民のテント生活みたいな、(笑う)カタチになるわけですね。 とても二人とも満足して生活していらっしゃいました。


 これ枯れてるからね。枯れてなきゃもっと綺麗何ですけどね。やつぱりこういうのが並んだ方がねぇー ここら辺の住宅が並ぶよりはね…僕はやっぱりね…どっかでやったらどのくらい効果があるか きっと解る。

これは フィンドレー牛田チームが最初にデビューした時の作品なんですよね。これはコンペで一等とつて実現した住宅なんだけども、こん時は塀にこんなファーとこんな、一寸柔らかい曲線で中はそれほど特別じゃない。

こういうことをやるとスゴク誉めるんですねる。「無機質な塀に一寸工夫が有ってヤツパリ環境に寄与して、なかなか宜しい」。こうすると「だめっ」と。(笑う)だからその境をきちっと教えてほしいんですよね。僕としては。

 このチームはここから始まって一つの段々外に広がって行くような、環境として広がって行くような作り方を常にやっている。

彼は全体を常に考える。環境全体を考える。正攻法の、イギリス人の女性が入ってるせいか、その辺は真っ正面からやっています。
 

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