大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

 井戸健治さんことば悦覧 2008年 5月13日午後 高津 ビルの5階井戸さんの事務所にて   
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その03  音源no2 0〜 15分18秒  

佐藤:柳原さんが帰れなく なったので 大島さんの話にはいると ますます帰れなくなる
柳原:また帰れなくなる 
井戸:のみかい 佐藤さんの講演のとき行くんで そのときに
柳原そうですねじゃー

佐藤:難しい話はなしで なしに 大ざっぱな話をしますが 
井戸:ちょっと 肩に力が入りすぎで それでは 大島さんの話なにしますかね
佐藤:大島さんと関わったのは神戸大学時代ですか 

井戸:大学院終わりのときですね 
佐藤:ということは 今から何年まえですかね 
井戸:1996年か 97年です
佐藤:景気が猛烈に悪い時だね 

井戸:一番悪いときです
佐藤:どういう経緯で知ったんですか 
井戸:たまたま友達が 建築の論文の相談に行くって言うんで たまたま ついて行ったんですよ 暇ヤッタんで

佐藤:なるほどね 
井戸:天満橋のところ 
佐藤:大島さんは翻訳の勉強会を開いたのはだいぶ後 ですよね 
井戸:あとです 亡くなる 最後の時にやったんが 僕らがやっていた ミースの翻訳会ですね 
佐藤:翻訳会では何をしようとしていたんですか 翻訳本を作る 翻訳家を育てるって話 

井戸:たんに 本を読む癖をつける 本を読みましょうと言う ことでしたね 大島さんはたまたま それまで ミースに あんまり興味無かった だと思うんですけど 晩年急にミース に興味もちだした ほんでちょど 読みたかったんやと思います 
佐藤:何人ぐらいいたんですか 
井戸:7人ぐらい 柳原君も居ました 
佐藤:ああそうなんだ 柳原さんが翻訳会に参加してたとは知らなかった

井戸:柳原君も一人でやっていたんで 3回に1回とかですね 
佐藤:最初に訳した本はなんだっんですか 
井戸:えーとねプレザンスオブミース 
佐藤:ポピュラーな本ですか
井戸:いやマニアックな本です ミース大島さんと訳したの それ大島さんが訳そうと言い出したんです 

佐藤:訳し終わらずに 亡くなった
井戸:そうです 途中までで 
佐藤:これは何処の本ですかね アメリカ
井戸:カナダの建築センターと言う そこがミース生誕何年かで 記念して そうそうたる 論客を集めて ですね シンポシュームやったんですよ  その時の
佐藤:記録集

井戸:記録集です 出版物です 記念 の 批評論文ばっかいりやった 
佐藤:これを みんなで翻訳しはじめた 
井戸:翻訳してましたね〜 やっている途中で

佐藤:翻訳って めちゃむずかしそうだな〜 
井戸:メチャ難しです ほんで 批評文なんで 色んな 哲学とか 色んなところから引用してくるんですよ なんも知らんので さっぱり判らんかったな〜 ふふふふふ
佐藤:そりゃそうだ 考えたかた主語もちがうし 

井戸:考え方違いますね あの仕掛けもちがいますね 下地も組織も それに比べたら会話を訳す方がよっぽど あれですね 
佐藤:抽象度が低くなるからな〜 これを訳していて 途中まで行って 死んじゃったと 
井戸:そうですね その時にくせつけろと言われて 無理矢理 させられたような気がします 
佐藤:大島さんはロシア語だったはずだが 大島さんの英語力はどうだったですか 
井戸:もちろん僕リョリも そりゃよく判ってはったし 建築とかも 訳するって 英語の知識だけでもだめじゃないですか  
佐藤:そうだね 

井戸:建築とか 特に批評文なると 哲学の事知ってないと あの言葉を下地にして もじっているみたいなの 判らないじゃないですか 大島さんに聞かんと判らんかった 大島さん死んでから ちょっと再開したですけど やっぱり大島さんみたいなアンカーに成る人が居ないと どうしようもないな〜と 

佐藤:大学の先生とかで居そうな気がするけど 先生は忙しすぎるか 
井戸:大島さんの代わりになる人ですか なかなか
佐藤:見つからない 

井戸:まわりに、そういう人脈がなかったからでしょう でもまあ大島さんやったからこそ やっていた処もあるので それが違う人呼んできて やるちゅう話に 
佐藤:大島さんが死んでしまった後 何かこう アーキフォーラムと言うのは続いているようだけど 柳々堂でやっているんですかね  どう言う人達が集まってやっているかしらないけども 

井戸:次から次とバトンタッチしていくんですよね
佐藤:若い人の間でね 井戸さんは自分で翻訳して 翻訳日誌をwebに公開して その他の活動と言うのは 特別 

井戸:そう言うグループ活動みたいなもの ですか 翻訳会終わった後に アーキレビューと言って INAXの会議室月 1回借りて 勉強会をしようと 翻訳会をやめる代わりに なにしようか と言う話に成って 月1回 ある建築家の作品 そのとき現代アートもあったですけど  作品一個を取り上げて それを分析しようと プレゼンテーションしようと言うのを月1回やってましたね 

佐藤:一つの作品を何人かで分析しまくるですか
井戸:そうです 3人よれば3人 解釈
佐藤:違うからね 
井戸:その時の記録がこれですね 
佐藤:けつこうな資料の量ですね 

井戸:2年半ぐらいやったんです 
佐藤:メンバーはどのようなメンツでしたか 
井戸:メンバーはミースの勉強会やって いた グループと 竹中工務店 の よねまさって言う 同年代の 建築家ですね 実際に動かしていたのは 柳原君なんかも行っていたので 6〜7人やったと思います 実際はね 月一で それは普通に 散らしを作って ですね ほんで 本屋さんとかに置いてもらって 

佐藤:勉強会やるからって           
井戸:勉強会やるから 集まってください よ〜って言うのを 
佐藤:テーマは持ち寄りなのね 
井戸:間スケジュール組むんです 今月はアルドロッシの世界劇場 次はへーダックの住宅NO何とか ですね 
佐藤:結構みなさん楽しそうにやっていた 

井戸:やっていたんです 
佐藤:楽しそうな事を一杯やっていたんだね 
井戸:やっていたんですよ やっていたんですけど 途中でいろいろ忙しくなったりして 今は休止したね 
佐藤:みんな忙しくなっちゃってね
井戸:でその後に 僕は 自分のペースでやろうと思って 翻訳ちゅうか ブログを始めたんですね 
佐藤:毎日本を読んで 翻訳すると ブログは手間があまり掛からないからね

井戸:そうなんです 作るのは ボタン一つでしょう ふふふっふ アップするのは 
佐藤:人集まってこないな〜は関係ないから 具体的に集まるとスペースも居るしね
井戸:そうなんですよ 人をまず集めなあかんし その 用意する段取りもありますよね〜 発表してもらうとか 今日は美術やるから 美術批評家にしゃべってもらう やったら その人に アポイントとったり とか 
佐藤:そう言う煩わしさがじつは良いんだけどね 

井戸:その後みんなで呑むので その時にまた繋がりますからね いいですけど こういうのって 続ける事に意義(意味)があるとも思わない 気もしますし
佐藤:そうだね 止め時もあるでしょう
井戸:はじけて パンとね 美しい ような処もある ふふふっふ
佐藤:グタグタ続けてやらなければいけないような 話になると 本末転倒になって ちょいと辛いよね 

井戸:
ブログとはか また違うじゃないですか ああいうのは続ける事にも意味がある とは思うんですけどね 
佐藤:ブログは毎日続けないと 意味がないので 時々やるものではない 
井戸:はあっはは 

佐藤:大島さんにはかなり影響を受けたと言う 偶然 友達について行って 影響を受け 人間関係も生まれ 
井戸:そうですよ インタビュー行かれると思いますけど 家成 さんとかは 大島さんとことで初めて 出会いました 
佐藤:ああそうなんだ 

井戸:大島さん処に僕 日曜日になったら 遊びに行って居たんですよ そこに色んな人 新田さん とかと飲みに行くとか 付いて行ったりするじゃないですか そこに また来ていた学生さんが 
佐藤:交流が生まれる そういう自然発生的な メディユーム役する人が居なくなったんだな 
井戸:そうなんですね 

佐藤:柳原さんの人脈を通じて今回は行動してるの やがてもうちょっと広がるでしょうけど 大阪住んでいるわけじゃないので 虱潰しっていう分けにはいかないけど 偏るのは仕方ないですね
井戸:これは 大阪のことば悦覧と言うのは 毎年やるですか?
佐藤:5年に一回です 

井戸:違います 今回のメンバーじゃなくって 
佐藤;来てくれと言われればね 事情が分からないので 独立系表現者や建築家が 一杯居るとも思ってないんだけど 毎年悦覧しなければいけない人数が生まれれば来て 2008年版と 2009年版はメンバーが替わる可能性はあります 毎年行って グルグル回ってもいいとは思ってはいますけどね その方がいいな〜とは思ってますけど 一杯いるか同化どうか判らないので 

井戸:そんなには無いと思うけど 
佐藤:今回は日曜日帰ってしまうから もうちょい 人が増える インタビューに応じだいと 
井戸:はいはい
佐藤:そういう話があったら 電車賃だすから来い 泊まりはオレンチ であれば 幾らでも続けられるので そう言うことには積極的に行動する 予定です

井戸:う〜ン 
佐藤:九州の方の友達に連絡して 人が集まっていれば 行き聞き取ることが出来る 交通費を出してくれる サポーター広告主が現れるか 割り勘で呼ぶか  聞いた話は文字に起こすので 校正無しだし そう言うことに耐えられる人が どのぐらい 居るかどうかわからない  今回は10人ぐらい はインタビューするんだろから 今年は50人ぐらいしたいと考えてます

井戸:おお〜おお 文字起こしも入れたら もの凄い日数かかるんじゃないですか 佐藤:半年ぐらいと予想してますが もっと掛かるかもしれません
井戸:え〜ええ〜 凄いエネルギーですね 
佐藤:1時間分1日で起こしてWEBページ作るは1日ちだけだと出来るけど 100時間分とか 続けないとだめだから 無理してもだめだし 画像加工して貼り付ける整理時間も居るので  時間は予想以上にかかるが エネルギーはどうかな 

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