大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

家成俊勝・大東翼・赤代武志さん 2008年 5月15日午後快晴 豊中市の事務所にて  
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 その07  20分38秒〜 

家成:ことさらそれを意識するかって言うと そうでもないんですけど 
佐藤:道路でしゃべっている時と この建築内でしゃべっている時は 随分違うじゃない 建築内は安全だけど ハプニングは起きない 建築は壁と言う物で境界を作ってしまう 安全性は高まるけども 交通する 流動性は 落ちて行く 

家成:そうですね 
佐藤:それをどうするかって いうのが俺の建築のテーマだけど こう言う活動もその一環なんだけども 家成さんがテーマとする これから 表現者というか建築家として 動物的な部分は一端休めてもらって  取りあえずの議題設定というか 

家成:使えない頭つかって ふはあははははあ 今実はその 設計している住宅 があって  我々 が初めて 処女作と言うか 初めて手がける
佐藤:初建築
家成:初建築 が出来るんです そのこと模型もって来ましょうか 
佐藤:初建築を三人で どう言うふうにやているんですか 

家成:そっからお話しを 
佐藤:お互いの境界を越境し合うんでしょう 
家成:そうですね〜 
佐藤:それは面白いね〜 

家成:模型最終の 
大東:1/30
佐藤:1/30でつくって 
家成:あっちにスタディもちらちら 

佐藤:規模はどうですか 
大東:敷地は44坪 建坪どのぐらいやったかな〜 38ぐらい 
佐藤:延べで50坪ぐらいですか 
家成:もうちょいある 
大東:延べで60なん坪
家成:そんなに 

佐藤:これを説明してもらって 
家成:僕たち3人で事務所やっててい  いわゆるユニット派みたいな あるじゃないですか そのやり方とはちょっと違うやりかた で敢えてやって行こうと いうので 
佐藤:ユニットは批判
家成:批判と言うわけじゃない はあはははは 全然関係ない 通常一個の物件 やるのに担当者 が一人居て ずーっとつてやっていくって言う のが通常だと思うですけど 我々 は一個の物件に3人全員 関わるって言う ことをして まず僕が方向性なり と言うのをばーっと出して 行く って言うこと をして で模型を僕が作って行くんですね それを同時進行で大東 がドンドンデティールを書いて行くんです それと同時進行で赤代がドンドン平面図 と断面図書いて行くっていうのが 並列して進んで行くって言うのが 

佐藤:ドンドンずれていくね
家成:それでドンドンずれていく ていう そこでちょっと話合って まあどうして行くかって言うので常にデティールも模型も 平面図も 変化しながら 進んで行くやり方
佐藤:ズレを消化して 目的をドンドンズラしていくわけだね 最初から目的もって統合させないと言う 

家成:統合させないんで 最初出来た時にはわりと副産物的 な感じなんです
佐藤:へへへへへ
家成:立ち上がった時には 
佐藤:副産物って言う題でね 建築と言わないと

家成:そうですね その副産物を観て もう一度おのおの 
佐藤:永遠に終わらないじゃないですか 

家成:
そうなんですよ 永遠に終わらない様に建築をしていきたいな〜と 
佐藤:なるほどね 永遠に終わらない建築ふう副産物 近代の意味での終わりっていう話だからな
家成:近代というのが最近ネックだな〜と思って おもしろくないな〜と 

佐藤:目的もって設計して 工事して完成して はい終わりっていうのは違うと
家成:違うと思っているんです 我々がそうやって思っている これ観てあれなですけども 構造はわりとスタテックにあるんですね カチットある 形式みたいなのがあるんですけど それにとりまく とりついてくる色んな ディテェールとか言うのはほとんどバラバラなですよ そのバラバラなものの個の集積で 全体を作って行きたいな〜と思って 
佐藤:なるほどね 近代ズラシかもだけど 近代が生みだした構造を使って組み立てるって言うことだよね 工業製品なり 
家成:工業製品 アルミサッシほとんど無いんですよ  構造 RCと 鉄柱ポスト でいわゆる近代の もので作って いるんですけど まわりはほぼ 木の建具とか でバラバラに バラバラなんですけどね なぜバラバラかと言うと 例えば 将来 建物は一端竣工 と言われ時は迎えて そこからもし何か不具合が起きた 時にそこを元のカタチに復元するんじゃなくって 新たに更新していける 可能性が この(個)集積にはあるんじゃないかな〜と そう言う意味でも完成が無い と思っているんで

佐藤:いいことだね 最初の作品だから どうしても家型をなぞったり 階がずばずば切れていたり 合理的なことはあるけども 最初の挑戦として それは面白いね バラバラで設計して 合成してみたらこうなったと 
家成:そうですね

佐藤;それでもう一回 あと何回ぐらいやるんですか 
大東:もう1年半ぐらいやっている かいじょうわらい 
佐藤:終わらない 現代アーとだもんな〜 
大東:もうそろそろ  
佐藤:期限だとか自分たちの年齢がどんどん変化して行くとか 発注者の人が待ってられないとか 外部条件で また変わって来ると 

大東:ただ近代に対しても 否定的に捉えてそれをネガティブに捉えるじゃなくって そう言う眼差しは持ちながらもタダ引き受ける こと だからクライアントのニーズが いわゆ僕らのネガティブな条件も 引く受けさせないと その修復も含めてなんです 一つの条件と言うのが 
家成:いかにポジティブにやっていくかって言うのが 

佐藤;これは3人が発注者の人生を乗っ取ると言う話だからね 非常に危険な事を言っている だけど 発注者が気が付いてなからいいけど 会場ワイワイ 建築家はこういう事をやれば良いと 言う役割分担 から 逸脱=悦脱しているわけだよね 建物のみためとか 使われ方とか以前の問題 として 評価出来るやりかただ でも非常に危険だから 抹殺される可能性 

 かいじょうばくしょう 

佐藤:トラブルが起こるからね そこをどう乗り越えるかだ 観察する 素材としては適当です かいじょうがはあははははあは 良いところへ来たね〜 かいじょうhわははあはははh 犯罪と すれすれか トラブルどうしても起きるよね  発注している人達いが 近代横ズラシを 理解出来る人だったら いいけど 理解できなかったらトラブルじゃない そこが見物だね  かいじょうばくしょうははははは  トラブル発想でトラブルから面白いんで  

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