60年代の味


食品を保存できる冷蔵庫。まとめ買いのできるマイカーの普及 ・・・。食生活も豊かになった。

酒のみとタバコ党のバイブル
東郷青児ほか/自由国民社/1950年初版
price;\1,500
Condition;並、表紙少汚れ

なんでこんな本買ってるんだろう、と思いながらヤッパリ気になる本で、よく見ると、表紙デザインは原弘。目次カットが宮田重雄に、トビラが清水崑。さらに、各ページに出てくる“酒のみ表情”百態が辻まこと。執筆陣も、おや?と思う人が登場しています。東郷青児の「女に酒をのませる技術」、荒畑寒村の「社会主義者と酒」、津村秀夫の「映画にみる粋なタバコの喫い方」などなど。18.1p×12.6p、239頁。


洋酒とカクテル
サントリー株式会社/1968年(非売品?)
品切れ中

サントリーが発行した洋酒のハンドブック。装丁とカットは柳原良平が担当しています。最初に、オシャレな服装をまとった懐かしい人々が、カクテルパーティーに集っている写真が8ページ。そのほか「洋酒の歴史と世界の酒どころ」、「洋酒のアウトライン」、「世界のカクテル10傑」、「カクテルパーティーの開き方」、「ホームバー開店」、「有名カクテル処方」などなど、小冊子ながら、充実した内容です。18.2cm×12.6cm、120頁。


おそうざい十二ヵ月 暮らしの手帖版
小島信平ほか/暮らしの手帖社/1972年13刷
品切れ中
Condition;並

版を重ねていまでも、新刊が流通している息の長い料理本。料理が小島信平、写真が松本政利、表紙・挿画は花森安治。おそうざいを春夏秋冬12ヵ月に分けて紹介。26.3p×18.6p、279頁+索引。


おそうざいふう外国料理 暮らしの手帖版
村上信夫ほか/暮らしの手帖社/1972年初版
品切れ中
Condition;並

有名ホテルの名シェフたちが、フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン・中国といった国々の料理の中から、日本人の口にあって簡単に美味しく出来る料理を紹介。26.3p×19p、280頁+索引。


女性教室 そうざい
井上鶴子ほか/NHK/1959年2月
品切れ
Condition;並

曜日ごとのおそうざいの紹介、子供向き、老人向き、青年向きのおそうざい紹介、など。メモのページでは、常備したい缶詰類と簡単な用い方、などが掲載されています。25.9p×14.8p、44頁。  


女性教室 家庭のパーティ料理
田村魚菜ほか/NHK/1960年12月
品切れ
Condition;並

「洋風パーティ料理」、「クリスマスのビュッフェ」、「北欧風スモガスボード」、「和風のパーティ料理」、「中華風パーティ料理」などなど。25.8p×14.9p、48頁。


女性教室 秋の料理
柳原敏夫ほか/NHK/1963年10月
品切れ
Condition;並

「食品の知識」では、勉強の効率を上げるための食事、などを解説。「秋の和風料理」では、きのこ料理、いも料理など。その他、「秋のそうざい料理」、「てんぷら」、「ハイキング料理」が紹介されています。25.6cm×15.5cm、71頁。


女性教室 前菜と飲みもの
河野貞子ほか/NHK/1962年8月
品切れ
Condition;並

「家庭で作る冷たい飲みもの」では、野菜やくだもの、牛乳や玉子を使った飲みものなどを紹介。「酒と食事」では、女性でも楽しめる洋酒を。そのほか、「洋風の前菜」、「和風の前菜」が紹介されています。25.7cm×15.7cm、56頁。


女性教室 朝の食事
香川綾ほか/NHK/1958年12月
品切れ
Condition;少傷み

「パン食の献立」、「簡単にできる洋風の朝のおかず」、「スープのいろいろ」、「豆腐と卵を使った炒飯」、「主食のいろいろ」などなど。26.9p×14.8p、44頁。


女性教室 冬の客料理
辻嘉一ほか/NHK/1957年12月
品切れ
Condition;並

「家庭向きのクリスマス料理」では、トマトスープ、チキンコロッケなど心も身体も暖まるものを。「若い人に向く正月料理」では、カクテル・フルーツカップ、サラダ・マロンボールなど。そのほか、「大根・蕪を食べる」、「鍋もの」などなど。26.9p×14.8p、44頁。


女性料理 日本料理
土井勝ほか/NHK/1959年9月
品切れ
Condition;並

「秋の前菜」、「簡単にできるつきだし」、「刺身」、「清汁」、「みそ汁」などが紹介されています。土井勝による、包丁のポイントなどの文章、赤堀全子による、日本料理について文章などもおあります。25.8p×14.8p、44頁。


女性教室 スピード料理
江上トミほか/NHK/1960年7月
品切れ
Condition;並

スピード料理を、10分でできるもの、15分でできるもの、20分でできるもの、に分けて紹介。その他、「キャンプ料理」では、オランダ風のあじの酢の物、などを紹介しています。25.7p×14.8p、44頁。


家庭でつくれる 木の酒 草の酒 果実の酒
石田穣、清水大典/家の光協会/1966年初版
price;\1,200
Condition;カバー少破れ、本文良

家庭でつくる酒としては、「梅酒」が有名ですが、昭和37年に大蔵省からの解禁が出るまで、勝手につくることはできなかったものなのです。現在でもややこしい法律があり、梅酒以外には、やたらと自家製酒は造れないのですが、この本では、それに挑戦、世論の喚起をもくろんで123種の家庭で造れる酒を紹介してしまっています。「酒は伝統の残した民族の宝」と訴える著者の情熱も伝わってきます。18.5cm×13.3cm、212頁。


日本三大洋食考
山本嘉次郎/昭文社出版部/1973年初版
品切れ中
Condition;良

戦前は映画監督として活躍し黒澤明、高峰秀子らを育てた山本嘉次郎。戦後は目立った映画は作っていませんが、この本を読むと、「人生の達人」というのはこういう人のことをいうんだろうな、と思います。「あとがき」にはこんな文章が−「食いものと映画はよく似ている。・・・見当をつけて食べに行ったときよりも、偶然にめぐり合わせたほうが、ずっと旨さの印象が強い。強いから忘れられない。映画もそれに似ている。批評家がベタぼめに褒めたものが案外つまらないし、むしら、けなしたもののほうに、おもしろい映画があることをご存知であろう」。そうそう、古本もそう! この本の装丁は伊丹十三です!18.9cm×12cm、254頁。


この店この味
週刊朝日編集部、落合恵子、森英恵ほか/二見書房/1976年再版
price;¥1,300
Condition;背少破れ

ちょっとおもむきのかわった飲食店ガイド。まず、食欲をそそるカラーページが満載。そして、“この店この味”をレポートしている執筆陣がなによりGood。おおば比呂司、荻昌弘、団伊玖麿、落合恵子、黒柳徹子、岡部冬彦、国分綾子、池波正太郎、うつみ宮土理、森英恵。これらのエッセイは、「おんなのテーブル、この店この味」という題で、昭和48年4月から昭和49年12月まで、連載されたものなのだそうです。17.2p×10.5p、259頁。


バターからの出発 雪印50年のあゆみ
深谷尚徳/読売新聞社/1975年初版
price;\800
Condition;ヤケ

平成14年の牛肉偽装事件などで揺れた“雪印乳業”。現在「再建計画」実行中とのことですが、この本を読むと、それまで努力して信用を築きあげてきたことが、よくわかります。それらが水の泡にならないよう、ぜひとも頑張っていただきたい。18.2p×12.8p、284頁。


ウイスキーと私
竹鶴正孝/ニッカウヰスキー株式会社/1972年(非売品)
price;\1,000
Condition;良、函付き

ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝が語った半生記。日本経済新聞の「私の履歴書」に掲載されたものに補筆して成ったもので、さながら「日本のウイスキーの履歴書」ともいえる本。ちなみに、ヒゲのウイスキー“ニッカ”という名称は、創設当時の社名“大日本果汁株式会社”の『日果』をもじったものとのことです。15.4p×11.1p、221頁。


関東味の散歩道 そのふるさとをたずねて
千種会編集部/千趣会/1963年
price;¥1,000
Condition;少表紙破れ、少汚れ

好評だった近畿編につづいて出された関東編。食通や食道楽の本としてではなく、その土地その土地の産物や食産業、庶民の生活に根ざした「たべもの」について見聞きしたことを写真とともに紹介しています。21p×14.8p、164頁。


この金色の不定形な液体
田村隆一編/新潮社/1979年2刷
price;¥400
Condition;並

「楽しみと冒険」全10巻の中の第4巻。詩人の田村隆一が編纂して、酒の神様にご降臨いただくとともに、多彩な執筆者を登場させている本。内田百閨A中野重治、植草甚一、安岡章太郎などなど。19.6p×13.5p、263頁。