夢患い

夢なら早く醒めてほしい。でも、ほんとはずっと、このままでいたい。

ポートレート 合田佐和子作品集 
合田佐和子/ヘラルド出版/1980年初版
品切れ
Condition;ビニールカバー付き、付録付き。やや表紙にゆがみ(詳細以下に)

合田佐和子のポートレート作品集。70年代に映画俳優のポートレートを「できるだけ忠実に描きたい」と油彩画を始めた合田佐和子。それらの作品は、詩人の瀧口修造や高橋睦郎、演劇人・唐十郎や寺山修司らをも魅了しました。彼女について語った唐や寺山、四谷シモンによる文章が収められた付録も付いています。状態ですが、カバーと本体のサイズがもともと合っていなかったようで、カバーをつけると表紙が少しゆがんでしまいます。29.5p×20.5p。


合田佐和子作品集 パンドラ
合田佐和子/PARCO出版/1983年初版
品切れ
Condition;函付き(少ツブレ)、背少ヤブレ、汚れ

合田佐和子が夢見のようにかけ抜けてきた20年間の仕事をまとめた本。魅惑的なガラクタ・オブジェが舞い踊るページ。蜘蛛の巣のような針金が作品たちをやさしく閉じ込めているページ。愛らしくて恐ろしい目玉。青い灯をとおして見ているような肖像画。夢なら早く醒めてほしい、でもこのままずっと眺めていたい・・・。そんな画集です。29.7p×21p、159頁。


合田佐和子 影像 絵画・オブジェ・写真 1958-2003(再入荷)
瀧口修造、唐十郎ほか/渋谷区立松涛美術館/2003年初版
品切れ中
Condition;良

合田佐和子が40年間つむいできた作品を紹介した展覧会のカタログ。この松涛美術館というのは、私たちの痛いところをつく、なかなか鋭い展覧会を度々やってくださる美術館です。彼女の創作のスタートとなった、街やあき地で見つけたきらめきを集め紡いだ物体。俳優などのポートレートを油彩画で描き出した作品。そのほか写真、ステージワーク、近年の作品などが、たくさん紹介されています。これらは、女の子でないと見ることが出来ない愛らしくて怖い夢。27.5p×21.7p、202頁。→more


FANTASTIC PHOTOGRAPHS
Attilio Colombo/Pantheon books/1979年初版
品切れ
Condition;良

テキスト英文。1970年代の幻想的な写真作品を紹介した本。アーサー・トレス、アルノ・ミンキネン、ジェリー・ウェルスマン、デュアノ・マイケル、細江英公、マックス・パム など56作家が紹介されています。前半のテキストでは、ダダやシュルレアリスム作品とこの時代の幻想的作品との違いなどを論じています。27.8p×20.8p、134頁。


JOSEPH CORNELL
Edouard Jaguer/filipacchi/1989年
品切れ
condition:良

テキスト仏文。フランスで出版のジョセフ・コーネルの本。生涯「秘密の小箱」と「謎めいたコラージュ作品」を作り続けたコーネル。この本でも、その「詩的な劇場」が満喫できます。30.5p×24.5p、93頁。→more


ポール・デルボー展
横浜美術館ほか/朝日新聞社/1989年
品切れ
Condition;良

伊勢丹美術館、横浜美術館ほかで開催された、シュルレアリスムの巨匠ポール・デルボーの展覧会のカタログ。デルボーの展覧会は、1975年に初めて日本で開催されて以来、これが三度目になるもの。展示された作品のうち100点あまりが、日本初公開だったようです。28p×22.5p。


JOHN COWAN THROUGH THE LIGHT BARRIER
Philippe Garner/Schirmer/Mosel/1999年
品切れ
condition:並

テキスト英文。60年代にファッション写真の典型的なスタイルを確立したジョン・コーワン。私が勝手にベストテンに入れている映画『欲望』(監督・ミケランジェロ・アントニオーニ)の主人公の写真スタジオは、コーワンのスタジオが使用されていたらしい。1979年に惜しくも他界した写真家の全貌がわかる写真集です。31p×25p、160頁。→more


マンハッタン自殺未遂常習犯
草間彌生/工作舎/1978年初版
品切れ
Condition;並

オノ・ヨーコとならんで、世界で最も有名な日本人女性アーティスト・草間彌生。アンディ・ウォーホルやルーカス・サマラスにも影響を与えたというこの人は、“非定型精神病”で、現在でも精神病院の中にアトリエがある。そんな彼女のステキに病んだ創造性が、文章からもほとばしりでています。ハーバート・リードが「序」、瀧口修造が「妖精よ永遠に」を寄せています。21.8p×18p、292頁。


瀧口修造の造形的実験
杉野秀樹ほか/渋谷区立松涛美術館ほか/2001年初版
品切れ中
Condition;良

生涯をシュルレアリストとして生き、詩、美術、映画、写真、舞踏、音楽、デザインなど幅広い分野の前衛的な仕事に立会い続けた瀧口修造。1960年代前半からは、バーント・ドローイングやデカルコマニー、ロトデッサンなどの造形的な実験に没頭しました。この展覧会では、いままで断片的にしか紹介されていなかったそれらの表現行為を、技法別に7つに区別して展覧し、瀧口の知られざる作り手としての実像を紹介したもので、このカタログでも、未発表のものを含んだ作品を多数紹介しています。24.5p×20.2p、233頁。


現代詩手帖・臨時増刊 瀧口修造
西脇順三郎、土方巽ほか/思潮社/1974年10月
品切れ中
Condition;汚れ

瀧口修造を特集した現代詩手帖・10月臨時増刊号。表紙と裏表紙は、デュシャン語録のポスターのために描きつけていた瀧口修造のスケッチ。口絵には、彼のデカルコマニーやインク・デッサンなど。創作「寸秒夢、あとさき」、「夢三度」、につづいて、ヨシダ・ヨシエ、天沢退二郎らの「瀧口修造論」。土方巽、池田満寿夫、唐十郎らの「エッセイ」。加納光於、野中ユリらの「コラージュ」作品。「瀧口修造・自筆年譜」、「執筆・著作年表」などが収録されています。22p×15p、376頁。


太陽 特集・瀧口修造のミクロコスモス
野中ユリ、細江英光ほか/平凡社/1993年4月
品切れ中
Condition;良

日本の前衛芸術のドン、というより母親みたいな存在だった瀧口修造。本書では、彼のオブジェ・コレクション250が掲載されたページや、デカルコマニー、ドローイング、水彩、ロト・デッザン、コラージュなどなどが、たくさん紹介されています。実は、先日、世田谷美術館へ行って「瀧口修造 夢の漂流物」展を見てきたのですが、あのガラクタのような魅惑的な物体たちに取り憑かれてしまって、図録を購入しようとしたらすでに売り切れ。一種、禁断症状のような感じになって、古書店をめぐっていたときに見つけたのがこの本。症状がやわらぎました。28p×21.9p、180頁。


前衛画家の大きな冒険 瑛九
瀬尾典明ほか/渋谷区立松涛美術館/2004年
price;¥1,800
Condition;良

フォトデッサン『眠りの理由』や画家、美術評論家としても知られる、瑛九(1911-1960)の晩年3年間に焦点を当てた展覧会のカタログ。多面的な活動をした彼が、その晩年、内面世界にこもるように没頭した点描画を中心に紹介。その他、戦前のフォトデッサン、写真家・玉井瑞夫のフォト・エッセイ《瑛九逝く》が掲載されています。29.5p×19.5p、135頁+年譜・文献・出品リスト。


幻想の画廊から
澁澤龍彦/青土社/1979年
price;¥1,800
Condition;良

幻想画家論の嚆矢ともいえる書。彼の特異な審美眼と、膨大なテキストや研究書を下敷きにした独特の論述とによって、読んでいくうちに、“あちら側”の世界と一般人の住む“こちら側”との境界線が次第に消えていくのを感じてしまいます。取り上げている画家は、スワンベルク、デルヴォー、ベルメール、フィニー、バルテュス、タンギー、ゾンネンシュターンなど。21.3p×15p、164頁。


澁澤龍彦をもとめて
季刊みづゑ編集部編/美術出版社/1994年初版
品切れ中
Condition;少ヤケ

澁澤龍彦の没後7年目に、彼にゆかりのある人びとの手記と、多数の図版を収めて出版された本。感動ものは、篠山紀信によって撮影された“澁澤龍彦邸”。書斎、寝室、庭の夕景などが収められ、澁澤が愛した「時間と空間」が誌面によみがえります。また、不幸(?)にも怪奇幻想の世界にハマッた人びとの、澁澤への深い信仰がうかがえる“オマージュ文”も読み応えあり。29.5p×22.5p、109頁。


金子國義アリスの画廊
金子國義、澁澤龍彦/美術出版社/1989年第3刷
品切れ
Condition;少傷み

この本に収録された高橋睦郎の「金子國義掌論」によると、横尾忠則が高橋の自宅に置いていた金子の絵を見て「凄い絵だね、ぼくはもう描くのが嫌になった」と、語ったという。それらの絵は、もともとは、金子が自室を飾るためだけに描き出したものなのだそうです。青木画廊での第2回個展の作品「花咲く乙女たち」、澁澤龍彦訳の『O嬢の物語』の挿し絵、第2回個展の「千鳥たち」、イタリア・オリベッティ社から刊行された『不思議の国のアリス」の挿し絵、第3回個展の「お遊戯」、版画集「アリスの夢」、などが紹介されています。32.5p×25p、144頁。


金子國義〈青空〉
金子國義、篠山紀信/美術出版社/1989年第2刷
品切れ
Condition;並

こちらは、80年代の作品を中心に、金子のエッセイとともに、紹介しています。巻頭には、篠山紀信が撮影した金子國義の「青空の部屋」と題された写真が数ページにわたって掲載されています。されています。32.5p×25.2p、128頁。


みだらな扉
濱田のり子、金子國義/新潮社/1999年
品切れ中
Condition;良

アイドルグループ「セイントフォー」の一員としてデビューし、その後、女優として活動している濱田のり子を、画家・金子國義が撮影した写真集。金子がパリに持つアトリエの妖艶な雰囲気の中で、濱田が演じる娼婦(あるいは少女)が、けだるく美しい。25.9p×18.6p。


横尾忠則展 ネオロマンバロック
東野芳明ほか/西武美術館/1987年初版
品切れ
Condition;良

60年代から70年代、大衆を魅了し挑発しつづけた横尾忠則。この本は、その後、画家としての歩みを始めた横尾の作品の集大成としてまとめた展覧会のカタログ。「ネオロマンバロック」と大銀行が合併したあとの名称みたいなサブタイトルが付いていますが、その名に恥じない強烈な作品群。トリップ体験したい方に、おすすめです。26.8p×20.8p、150頁。


天使の愛 ANGEL LOVE
横尾忠則、中森樹庵/講談社/1995年
price;¥1,000
Condition;良、函付き

あちらの世界をアートで伝達する横尾忠則が絵を描き、占い師(?)・中村樹庵が天使のメッセージを記したポストカード・ブック。24枚のポストカードが収められています。こんなにアブなくて美しい世界を表出できて、しかも社会生活ができている横尾さんは、やっぱりスゴイ。18.2p×12.8p。


スペクタクルの60年代
渡辺淳/平凡社/1987年
price;\1,500
Condition;良

世界が大きく転換した60年代。この時代の演劇や映画を中心とした、スペクタクル芸術のトータルな動静を紹介した本。創造の活力があふれていた、フランスという地域を中心に設定して話を進めています。22p×15.3p、217頁。


アート系映画徹底攻略
滝本誠ほか/フィルムアート社/1998年初版
price;¥1,200
Condition;良

アート系映画というと、「夢と幻想」の世界とつながっている。クラシックなものから現代のものまで紹介されていますが、60〜70年代のものが、いちばん美しい光を放っているように私は感じます。 デヴィッド・リンチ、ピーター・グリーナウェイ、デレク・ジャーマンなどが「現在進行形のアート系作家」として紹介されていますが、私が個人的に好きな、ミケランジェロ・アントニオーニもその中に入っているのもうれしい。その他、「古典、定番のアート系作家たち」、「アート系映画の見方、読み方、感じ方11」、「光の美術家・世界のトップキャメラマン」という内容。21p×14.8p、205頁。


ヌード写真の展開
二階堂充、天野太郎、倉石信乃/有隣堂/1995年初版
price;¥1,500
Condition;良

横浜美術館叢書の第1巻として刊行された本。美術館の研究の成果として発行されたものの一番目が「ヌード写真」というのも、ちょっと驚きですが、「ヌード写真への関心の高まりには、その背景に人間の精神や身体、あるいは生命そのものに対するきわめて現代的な問いかけがある」(二階堂)とのこと。19世紀の絵画的写真からはじまり、「ストレートフォトグラフィ」では、ウェストン、スタイケンなど、「シュルレアリスム」では、マン・レイ、ハンス・ベルメールなど、「現代写真とヌード」では、メイプルソープ、シャーマン、荒木経惟などなど、を紹介。21.5p×15.3p、141頁+索引。


写真の見方
細江英公、澤本徳美/新潮社・とんぼの本/1993年10刷
品切れ中
Condition;並

世界の著名な写真家の代表作を取り上げ、細江英公と澤本徳美が見所を述べている本。紹介されている作家は、タルボット、キャメロン、ナダール、スティーグリッツ、ブラッサイ、モホリ・ナギ、ロドチェンコ、ウエストン、ブレッソン、ドアノーなどなど。21.6p×16.6p、111頁。

 


月・LUNA 小夜子/山海塾
写真・横須賀功光/PARCO出版/1986年初版
品切れ中
Condition;良

世界のトップモデル・山口小夜子と、舞踏集団・山海塾(滑川五郎、森田慶次、高田悦志、緒方篤)のこのうえなく美しい“月夜の舞”の写真集。25.7cm×20.9p。


小説 怪物 3
長谷川集平、合田佐和子ほか/パルコ出版/1979年3月
品切れ
Condition;並

天井桟敷の元メンバーたちが中心となって作った、月刊『ビックリハウス』。この雑誌から小説部門が独立してできたのが、この「小説怪物」らしい。海外作家シリーズでは、ル・クレジオの書き下ろし短編「書かない人」を、合田佐和子の写真とともに紹介。まことちゃんカタログ「梅図かずお展」、大村伸一「硝子都市」。各ジャンルで活躍する11人が、「ある日、目をさましたら・・・」ではじまるショートストーリーを競作した「一千一字物語」。「特集・冒険小説競作」などなど。21p×14.7p、200頁。


ザ・メディテーション 創刊2号
横尾忠則ほか/平河出版社/1978年冬季号
品切れ中
Condition;並

精神世界への探究を目的に発刊された雑誌の創刊第2号。口絵写真では、田中泯の素っ裸の舞踏写真があり、彼は、この号が発行される直前に「公然わいせつ罪」で逮捕されたとのこと。さらにアキコ・カンダや大野一雄の妖艶な舞踏写真も。本文では、ホイットマンやキンズバーグなどに触れた諏訪優の「呪われた詩人たち」。1960年代から生き続けている精神をミュージックシーンに探った「偉大なる賢者への試み」。などなど。27p×21p、161頁。


ロバート・メイプルソープ展
水戸芸術館現代美術ギャラリーほか/朝日新聞社/1992年
品切れ
Condition;少汚れ

神奈川県立近代美術館などで開催されたメイプルソープの日本で初めての本格的な回顧展のカタログ。初期のコラージュ作品からエイズによる死の直前までの作品を紹介しています。30p×22p、208頁+出品リスト。→more


ロバート・メイプルソープ展
三越美術館、そごう美術館ほか/アートライフ/1996年
品切れ
Condition;並

三越美術館などで開催されたメイプルソープ展のカタログ。このカタログでは、作品を4つのジャンル―「ポートレート」「ヌード」「静物」「セックス」―に分けて紹介、彼が追求した独自の美学とその生涯をわかりやすく俯瞰することができます。30.3p×22p、234頁。→more