Road to FRANCE(その1)

’97当時の話なので、今読み返すとおかしな所も多々ありますが、なるべく当時のまま掲載しています
ただし固有名詞が頻繁に出てきますのでその部分は校正しています

日記風に書いていたため偏見に満ちた内容かつ乱文になっております事をご了承下さい


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■■ ドーハの悲劇 ■■

1993年10月28日のアメリカワールドカップアジア地区2次予選最
終戦、日本vsイラク戦を久しぶりにビデオ観戦。
この試合を見る限りでは日本は明らかにイラクに劣っていたことを改めて
認識できた。日本がアメリカW杯へ行けなかったのは運ではなく、紙一重
の実力の差であったのだろう。

あれから4年、果たして日本はあの時のチームより強くなったと言えるだ
ろうか? 確かに技術的には数段巧くなったと言える。しかしW杯予選は
技術だけで勝ち抜けるほど甘くはない。体力、気力、コンディション、組
合せ、審判、気候、モチベーション、スカウティング、スタッフ、サポー
ターなど様々な要素が絡んでくる。

4年前のイラク戦のスタメンはカズ、中山、長谷川、ラモス、吉田、森保
勝矢、堀池、柱谷、井原、松永。
そして今回の予選で予想されるスタメンはカズ、高木、中田、名波、山口
本田、相馬、中村、斉藤、井原、川口(本田の代わりに森島か?中村は故
障で間に合わない?名良橋あるいは柳本か?)。

前回より巧いが大人しいと印象を受けるメンバーである。 「大人しい=
気力がない」という方程式は成り立たないだろうが、一抹の不安を覚えて
しまうのも事実である。中山の限界を超えた運動量、柱谷の叱咤激励、ラ
モスの足が折れても戦うという闘争心。
今日のVTRで感銘を受けた姿だが、こういったものが足りないような気
がしてならない。(ただの危惧であって欲しいが)


■■ サポーター ■■

「みんな一生懸命応援してくれるんで・・・」

1993年10月26日対韓国戦後にカズが涙を浮かべて語った。さらに
予選敗退後NHKへ出演した際

「予選中も日本の情報は入っていた。試合当日は街から人がいなくなる
とか視聴率が何%とか・・・日本のみんなも一緒に戦って力を与えて
くれる。自分は選ばれた代表なんだという自覚が・・・」

敵地でも熱狂的な応援をするウルトラス。他の観客に応援を強制する姿勢
が批判を受けることもある。しかし彼らの応援(すなわちサポート)が選
手達を奮い立たせていることは紛れもない事実だ。

W杯、まさにスポーツの域を越え国の威信をかけた戦い。自分も(サポー
ター=12番目の選手)として選手達に力と勇気を与えたい。


■■ スタッフ ■■

「ジーコをセレソンの監督又はコーチへ。」という待望論が囁かれている。
現実には加茂さんが監督であり、加茂さんに全てを委ねるしかないのだが・・・

日本社会では、2次予選で1敗したから即座に監督を替えるということは
おそらくないだろう。今回の予選終了までは加茂さんで行くであろう。
人選、戦術、全ては監督に委ねられた権限。加茂さんを信じるしか無いじゃ
ないか。

8/13対ブラジル戦(国立)で0−3と完敗を食らった加茂ジャパン。
選手人選、起用法で加茂バッシングを受けるのは当然の成り行きだと思うが
ここでいくらブラジルに勝ち得たとしても、W杯へのシード券を手に入れる
わけではない。
予選対戦国に手の内を全て出さずに、尚かつ現代表の弱点を再認識すると言
った意味合いの試合であったと信じたい。

ここまできた以上、加茂さんを切るとしたら唯一、チーム内部に不協和音を
生じたときだと思う。1985年W杯予選の森ジャパン、1996年五輪の
西野ジャパンしかりチームが一つとなり初めて100%の力を発揮できるの
である。


■■ 組合せ ■■

サウジと韓国は前回出場国であるためシードである。日本としては比較的
良い組合せになったと言えよう。仮に中国の代わりにA組に入っていたと
したら中東諸国の4ヶ国が相手となり大変なことになっただろう。

  (A組)サウジ、イラン、クウェート、カタール、中国
  (B組)韓国、日本、ウズベキスタン、カザフスタン、UAE

大方の予想では、B組では韓国と日本が1,2位を確保すると思われている。
次いで欧州メンバーを加えたウズベクといったところだが、自分としてはイ
ラクを撃破したカザフが不気味である。
昨年末のアジアカップで地元開催とはいえ準優勝のUAEとて侮れない。
いずれにしても一筋縄では行かないだろう。

しかしホーム&アウェイ方式になったことは日本にとって好都合であったの
ではないか? ホームでは熱烈な声援を受け、抜群の勝率を誇る。確か加茂
ジャパンになってからアジア相手にホームでは負けていない筈。
セントラル方式だと一発勝負的要素が含まれるが、ホーム&アウェイになっ
たことにより試合数が増える。より実力のあるチームが有利となるであろう。
FIFAランク17位の実力を見せようじゃないか!

B組2位となった場合、予想される対戦国(A組2位)はサウジかイラン。
サウジなら最近の対戦成績からして分がありそうだが、仮にイランだとする
とかなり苦しいか。もしそこでも破れれば準備万端のオーストラリア。
さらに苦しい戦いとなることが予想される。なんとしてもB組1位での突破
を期待したい。

ただ気になるのが日本の最終戦(対カザフ)の翌日に韓国の最終戦が行われ
る事。仮に韓国と得失点差の争いになった場合に不安が残る。こちら(サポ
ーター)の立場としても目の前で出場が決定するのと、ニュースで決定を知
らされるのとでは感慨も違うだろう。
そうならないよう(韓国の最終戦を待たずに)決めて欲しいと切に願う。


■■ チケット争奪戦(1) ■■

自由席の4試合通し券発売は8/15(金)。徹夜も辞さない構えでいた
がカオリちゃんルートからSA指定席が手に入ることになった。
カオリちゃんの同僚がJFA関係の仕事をしているためで、その同僚や同
僚の上司にいろいろ掛け合ってくれたようである(感謝)

予定通りチケットが入手できれば全試合SA指定席での観戦となる。
1985年W杯予選対韓国戦(国立観戦)、1987年五輪予選対中国戦(
国立観戦)そして1993年W杯予選対イラク戦(ドーハ:TV観戦)の
苦汁を晴らすときがついにやって来た!


■■ チケット争奪戦(2) ■■

大変なことになってしまった。
カオリちゃんの会社に割り当てられたチケットは、会社命令で取引先である
○○社に全て献上(没収?)されたらしい。 カオリちゃんの同僚がコネを
使っていまだに動いてくれているらしいが、かなり厳しい状況とのこと。

という訳で、チケットが回って来ない可能性が大。何たる事!
まだ完全にダメという事ではないようだが、チケットの売れ行きから考えて
も初戦の観戦が出来ない事を覚悟しなければ。(既に初戦の指定席チケット
は発売と同時に完売)
   



8/23(土)情報収集のため南葛チケットポアへ行って来た。
先週の8/17(日)ウズベク戦チケットは、窓口で並んでいた人の5〜6
人全員購入できた。 8:30に一旦整理券を配布するが徹夜で並んだ人は
いなかったとの事。

なおチケットポア会員でエントリーBOXに登録して有れば、発売日前日に
事前購入ができるとの事。 △△社(前に勤めていた会社)の連中はそれで
ウズベク戦を購入できた。
今日入会してエントリーBOX登録をと思ったけれど問題が発生。
正式なポアカードが届いてからでないとエントリーBOX登録はできない。
ポアカードが届くのに早くとも1ヶ月半かかる。つまり来週発売の第2戦は
もちろん、第3戦及び最終戦(9/23発売)にも間に合わない。
エントリーBOX会員は2002年の秘密兵器に取っておくことにしよう。


■■ チケット争奪戦(3)国立第1戦 ■■

8/24(日)南葛チケットポアへ再び出向いた。
一度諦めかけた9/7ウズベキスタン戦のチケットが奇跡的にもキャンセ
ル待ちで入手できた。一週間以内にチケット引き渡しが無かった場合キャ
ンセル扱いになるのを一昨日知った。ダメもとで行ってみた所、見事的中。
情報をくれた宮ニィに感謝!!!

SA指定38入口K列50〜53番(¥4,000)貴重な4枚は俺、チ
ャカポコ、オージ。あと1枚は情報をくれた宮ニィへ。
さらに4枚追加と再び窓口へ行ったとき(10:10)には既に完売。
タッチの差でセーフだったのだ。

  「やったぞ〜。見れるんだよ〜。国立で・・・」

これでサポーターとして少しでも代表の力になれる。
なおカオリちゃんルートのチケット手配は当てにならないので第2戦以降
は正式に断った。次は韓国戦8/31発売。オージと徹夜の予定。
南葛チケットポアへ徹夜で並んだ初めての人間となるだろう。


■■ 世間の注目度 ■■

W杯予選特番を調べた所次の番組があった。(7〜8月)

 ◇8/31(日)清水圭のたのむで!!サッカー日本代表 毎日TV 16:30-17:30
 ◇9/7 (日)みんなでいこう・フランスへ     衛星第1 18:20-18:50
 ◇9/28(日)W杯・最終予選ハイライト      衛星第1 13:00ー14:00

4年前の予選の時に比べても特番が少ないことは明らかである。しかし今回
は2ヶ月に渡るホーム&アウェイ。戦いが進むにつれ盛り上がっていくだろう。

ここへきて報知新聞でも「フランスへの道」なる特集が始まり紙面を賑わせ
ているが、まだまだ扱いが小さい。元来報知新聞は読売系なので野球(すな
わち巨人)の記事が多すぎてウンザリしていた。
9〜11月は新聞屋のヒロに目をつむって貰い、日刊スポーツにすることを
決めた。
 
 
■■ チケット争奪戦(4)国立第2戦 ■■

今日は韓国戦指定席チケット発売日。TBSスーパーサッカー終了後、夜中
の1時からチケットポアへ並んだ。まだ並んでいる人はいないのでオージと
二人で窓口1〜2番手を確保。

キャンプ用のマットとシュラフ、虫よけスプレーは必需品。勿論クーラーに
ビール持参で気候も丁度良くなかなか快適。何故かカブト虫(雄)を捕まえる。
しかも成虫としては異様に小さく珍しいカブト虫。幸運の証だろうか?

オージは東北旅行から帰ってきて某会議参加、そしてチケット並びとかなり
のハードスケジュール。ビールも進まないようだったが、サッカーの話をし
出すとすぐに寝るわけにはいかない性。

そのうちに3番手がやってきた。川崎からきたミナナさんという人。
AM3時頃だったかな? 旅行のついでらしい。やはり早くに来るだけあっ
てかなりのサッカーフリーク。ビールを差し入れし情報交換。
4番手はAM4時頃で地元の女の子、23〜4才だろうか?1人で観戦する
んだって言ってた。頼もしい限りだ。

5番手が来たときは夜が明けていた。6時近くだろうか?
70才前後のお婆さんで娘に頼まれたとの事(8時前にはその娘と入れ替わ
ったようだ)
6番手は6時頃、40才前後の太ったオジさん「6番じゃ並んでるより電話
予約の方が良いですかね?」と尋ねられ「いや!並んでた方が確実ですよ」
と即答。電話で取れりゃぁ苦労しないっつうの・・・

その後、横になるが結局寝付けなかった。7時過ぎてからは時間が異様に長
く感じられる。オージは疲れてるんだろう、少し眠れたようだ。
8時30分玄関が開く。最終的に並んでいるのは12〜3人だろうか?
とても全員には回らないだろう。8時頃来るなんて甘い甘い・・・
予約票に記入し発券開始の10時まで時間があるため近くのファミレスで朝食。

朝食後、再び窓口へ。 そして10時、見事にチケットゲット!!

      SA席 36入口A列 1〜4番、8〜11番

バックスタンド中央SA席の最前列を確保しオージとガッチリ握手。

3番手の川崎の人(ミナナさん)は自由席。 4番手の女の子は第一希望の
SS席は取れなかったもののS席を一枚確保。7番手まではチケットが取れ
たようだが8番手でなかなかチケットが出てこない。時間は既に10時20分
おそらくここまでだろう。

完売を見届けることなくチケットポアを後にした。


■■ カザフ前哨戦 ■■

中国とカザフスタンのテストマッチがが大連で行われ3−0で中国が完勝。
B組で最も不気味な存在と思っていたカザフだが、これで一安心。
まさかスカウティングを警戒しての茶番劇ではあるまい。かと言えイラクを
ホーム&アウェイで破ったカザフ。なめてはかかれない。

明後日9/6対韓国戦でついにそのベールが脱がれる。


■■ ついに開幕 ■■

  9/6    韓国 3−0 カザフスタン [ソウル/蚕室]

韓国VSカザフスタン戦(ソウル)。
ついに1998フランスW杯アジア地区第二次予選が開幕。日本の当面の
ライバル韓国は従来のパス&ゴーのオーソドックスで力強い印象とは若干
違っていた。早いパス回し、サイドバックのオーバーラップ。日本のサッ
カーに近いスタイルという印象を受けた。

結果は3−0で韓国の圧勝。不気味な存在であったカザフはフロックであ
ったといえよう。今後日本としては2勝を計算できる、いや2勝しなけれ
ばいけない相手である。
   
その2へ続く→
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