◆東城惣哉◆
「赫い渓」では一籐木咲夜のボディーガード、さらに恋人。
大学卒業後、ずっとその任に付き、咲夜だけを見つめて過ごしていた。
現在33歳。
「並木通り」で藤野木学園の副理事長になる。咲夜の送迎役は続けるが
それほど物騒ではなくなったので警護、と言うほどのことはない。
将来、父親の後を継いで理事長になるべく、勉強中。
とにかく坊ちゃん育ち。良くも悪くも世間知らず。
某有名国立大学を卒業、バイオリンの名手。
家は藤野木学園との敷地続きにある年代物のどでかい洋館。
住み込みのお手伝いさんの他、通いの使用人を何人も抱える。
………
◆佐倉千雪◆
「並木通り」で登場。藤野木学園の産休補助の教員。
春に教育大学を卒業したばかり、現在23歳。
明るく人なつっこく、誰からも好かれる娘。子供っぽい外見で、
惣哉には最初中等部の生徒かと思われた。
ひょんなことから空き時間を使って惣哉の秘書をすることになる。
やがて、咲夜の去った後の惣哉の心に入り込むことになるが、
そのとき惣哉にはすでに婚約者が…。
さらに両親の離婚に父親の病気もあり、学生時代に付き合った彼とも
それが原因で破綻した過去がある。
「11番目の夢」にて惣哉の家の居候となる。まあ、ほとんど同棲状態。
ふたりは結婚を望むが一般庶民の訳あり千雪と名家の惣哉では
次々と困難が立ちはだかる。
そして…
………
「夢のふる夜」はそんなふたりがめでたく結婚した後のお話。
千雪は切迫流産で入院したので、ずっと夜の生活をストップしてます。
お互いの気持ちをいくら確かめ合っても、まだまだ不安なふたりの夜のお話。
「惣哉さん、年甲斐もなく」とか、口が裂けても言わないようにっ!
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