業務日誌(2004年2月その1)

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2月10日 外資系サラ金のコンプライアンス

 日本の消費者金融も、最近はそう経営が安泰というわけでもないようで、レイクがGEキャピタル系に身売りした後、アイクがCFJと名前を変えて外資系であることを鮮明にし、先頃倒産したアエルも更生管財人にローンスター系のお方がついているようです。

 こうした外資系の経営陣は、遵法精神において一歩先を行っているのかと思っていましたが、こと消費者金融業界に関する限りそうでもないようです。というか、正反対。

 例えばレイク(=現GEコンシューマー・ファイナンス)は、債務整理をしようとする弁護士に対し、10年前以前の取引について頑として開示しません。理由はもちろん利息制限法引き直しの結果、過払い金を取返されることを防ぐためです。

 この「10年以上前の取引を開示しない」という方針が高じて、しばらく前からレイクは不思議な主張を始めています。いわく、「うちは新たに、10年立った時点から順にそれ以前の取引経過を自動的に抹消していくソフトウエアを導入した。だから取引経過は出さないのではなく、出せないのだ」だとか。金融機関が、現に取引が続いている顧客の過去のデータを捨てるはずがありません。そんな荒唐無稽な主張が通ると思ってるんでしょうかねえ?

 さすがに裁判所も呆れて、最近ではレイクの主張を一顧もせずに文書提出命令を出す例が増えています。しかし、レイクは文書提出命令が出されても、全く従わない状態です。

 お次はアイク改めCFJ。こちらも最近になって突然勝手に「3年以上前の取引は出さない」とかいう方針を決めたらしく、裁判になっても頑として出さないようです。また、かつて商工ファンドが多用した「訴訟代理人として弁護士を雇わず、名目的な支配人を出頭させる」戦術を使い始めたようで。

 法律的な解釈論で正々堂々と戦うのであれば、それは当然の権利でしょうが、こういった姑息な戦術ばかりに血道を上げることがコンプライアンスの先進国からきた経営陣のやることとは到底思えませんねえ。




2月6日 ベストセラー!

 数日前からこの日誌の上部に宣伝を貼り付けている「倒産手続選択ハンドブック」が、ようやく出荷となりました。

 そして、本日。弁護士会の選挙の日に合わせ、霞ヶ関の弁護士会館のロビーで即売会を行いました。もちろん、お目当ては投票に訪れる東京3会の会員たち。私も即売会の売り子として声を枯らしました(^^)

 結果は………見事一日で735冊!の売り上げ。本日霞ヶ関で投票した弁護士が7000弱と思われるので、およそ10人に1人以上が買って行ったことになります。おまけに法友全期会員には無料配布されることになっているため、この会員を除いた人が買ったと想定すると、さらに割合がアップすることに。

 出版元のぎょうせい社の方によると、法友全期会の過去の出版物の中では最高の初動だそうで、まずはめでたし。




2月5日 隣の県は別の国?(破産管財事件)

 明日朝は越谷支部に出張です。

 何の件かというと、2002年2月15日の日誌で書いた破産申立事件の終了集会&免責審尋がようやくあるのです。申立は2001年末ですので、終了まで2年2月かかったことになります。

 しかも。前回日誌で書いた際には、個人の破産事件の方はすぐに同時廃止の破産宣告決定をもらえると思っていたのですが、その後待てど暮らせど決定は出ず。裁判所に問い合わせてみると「法人の管財事件の終了のめどがつかないと破産宣告も出せません」とすげない答え。結局個人の破産宣告が出たのは昨年12月でした。申立から破産宣告が出るまでに、2年もかかるとは!

 これが東京であれば、即日面接制度で、申立から1週間以内で個人、法人とも破産宣告が出され、通常3ヶ月から半年程度で事件も終結します。全く、一つ県をまたいだだけで、同じ国とは思えない運用の違いです。

 実は東京地裁でも、ほんの5,6年前までは埼玉と同じような運用でした。少額管財制度と即日面接の導入で、飛躍的に事件解決が早まったのですが、その背景には裁判所のリーダーシップと弁護士会による協力がありました。

 他の地域で同じことができるかどうかは、やはり弁護士会の協力態勢が組めるかどうかにかかっています。実際、千葉や横浜では同程度の態勢が始まっています。




2月4日 弁護士とパソコン(久々)

 あまりに仕事が忙しいと、現実逃避したくなる………ということで、2001年8月13日以来の「弁護士とパソコン」ネタです。

 2001年ころは、そのとき書いたようにVAIOが全盛時代で、その中でもC1が弁護士世界では多かったのですが、最近はすっかりVAIOが少数派になってきました。

 代わって最近よく見かけるのがLet'sNote系。1スピンドルなら1キロ以下、コンボドライブ付きでも1.3キロという軽さが受けているようです。

 確かにLet's系は、持ってみると「モックアップ?」と思うくらい軽く、惹かれるものがあります。しかし、私はあの軽薄な銀色とキーボードのデザインがどうしても気に入らない。

 VAIOのX505系も軽さで対抗し、これを買った者もいるようです。なるほど軽いし、かっこいいし、トラックポイントだし、なかなか魅力的ですが、ワイヤレスすら内蔵してないところがちょっと「カッコ優先過ぎ」のような感じも。

 といって、ThinkPadX40は先述したように難点が多々あるので、現在のX31からの買い換えのころに、何を買うべきかは現在暗中模索ですね(まだまだ先ですが)。