2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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      門藤芳樹さん編   8月03日am10時〜 快晴 

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 その08  

門藤:同じ人でもうちょっと旅系っていうか 
佐藤:これは一杯写真が並んでますね。綺麗だな〜。

(以下3点写真集より)

門藤:
これなんか太平洋上で生活するような、そういう少数民族系の人達で。カヌーに乗って移動するんですけども。あの人達自分の身体感覚で方角とか。こういうふうに行ったら潮目に合うとか分かるわけじゃないですか。そういう能力が凄いな〜ということで。その人達に ひっついて色々行動していると。カヌーに乗るから、カヌー作るための木が凄い大事で。で、どうやら彼らは大木が在る、木が生えているような場所を神聖な場所と感じてていて、そこに至までの道程をずーっとこう追っ掛けるみたいな。

佐藤:天然に共存しているっていうか。
門藤:この人達の強さに ひっついて行くみたいな。
佐藤:それをもう一回 今の人工化された都市化された、京都に生きているけど。原点に戻って、ちょっと観てみましょうということだよね。なるほど。この人はそういう意味では、肩に力入っているよね。

門藤:この人も博士課程ですよ  共に ふふふははははは

佐藤:
写真がね、やっぱり そうなっちゃうよね
門藤:人類学者とか
佐藤:新し写真は産まれないかもしれないけども、学問的な情報としては優れたものがあるかもしれない。
門藤:人はどこから来たのか?みたいな研究、どうやって生き行くかみたいな

佐藤:どこから来たのか考えるのは 自分がどこへ行きたいのか考えないと、いけないから 原人に遡ってみて 。困っている人なんだろうね
門藤あははははは、そうかもしれないですね。本当に山に登る系の人なんですよ、たぶんこれも。

佐藤:この人とは  一番 最初に観た、鈴木理策さんとか、そういう味は無いものね
門藤:ああ そうですね
佐藤:だから迷いが ないよね 
門藤:あああ
佐藤:観てて 疲れない
門藤:ぼくこれに 没頭出来ますよ ふふふふふふ

佐藤:何か水ください 水 ああそうか〜 水を催促してもらうと。
門藤:あ。あんまりないな〜
佐藤:いいです
門藤:どうぞ
佐藤:頂きます。映画とかは観ないの。じーっと観てる派。動画はかえって疲れちゃう

門藤:映画、。最近気が付いたんですけど、僕はあんまり映画観てないですね
佐藤:映画は全部作り事だから。偶然写っているものが何もないから
門藤:はいはい
佐藤:写真は、シャッターをどこで押すかという事だけに集中しているけど、状況を整えることは出来ないから。この車だって5分後にはいなくなってしまう
門藤:飯喰っている間だけ(駐車)

佐藤:色彩 感覚すごくいいですよね
門藤:うん。
佐藤:鈴木さんでしたっけ、綺麗な美しい、でも筆で描かないね、偶然の色の配列、誤配っていうのを発見しようと。それが楽しいっていうのが伝わるよね。車の配列も色だけで考えて、綺麗な色の配列しているな〜という楽しみ方も出来るから。しゃったー普通に押しているよね。でもそういう綺麗な絵になるというのは相当の達人っていうか。脱力しているというか、それとも もの凄くこちらの学者風の事を経てね、のち 脱力してこれは止めようとしているのか。そういうのを邪推するの楽しいよね
門藤:はははは
佐藤:外野としてはね 共にふふふふふふ もっと邪推したくなるよね。
門藤:そうですね

佐藤:写真 観てその人の人間性に興味が湧くっていうのは一番いいじゃないですか
門藤:う〜ん
佐藤:この人は話すと疲れそうだな〜とか、人間がどこから生まれてどこへ行こうといいじゃないかと
門藤:うふふふふふ

 (門藤さんが通う食堂用の京野菜)

佐藤:そんなこと分かんなくっていいんじゃないかと、人それぞれでと思う人だっている
門藤:そこまで興味持つのも現代を観たら だめでドンドン技術の無い方にいかないと本質は分からないみたいな。
佐藤:こっちのほうが労力が少なくって行けそうだ、そちらは力いりそうだ、構え方としてしては一応合理的にやっているつもりだけど。

門藤:でもこれは直接今の生活と どうかみたいなあれですけど。もっと本質いこうとすると、こっちじゃないと。これは言ったら老後のパターンで、人生を達観した、仕事終わった後の私はどうなるみたいな処へ行くとこういう話になります。山のぼってみたりとか

佐藤:
本当かな〜
門藤:ヒマラヤ登って
佐藤:それって伝統的な遣り方なんじゃないの。門藤さんは両方やろうとしているんだけど。ここの町の中で老後したいって話だから。さっきの話と食い違ったと思うんだけども。この町の中で、大自然のここに行かなくっても。こういう心境を都市の内部で 獲得するということだって
門藤あああ
佐藤:できるじゃない。
門藤:はいはいはい

佐藤:門藤のさんの中には二股攻撃で こっち行こうかな〜やっぱりみたいな、あるっていうことを今暗に言ったんだと思うけど。、町の中派を徹底して 人はどこから来て どこへ行くのかが分かった方がいいと思うな。都市生活者が圧倒的に多数なんだから。

門藤:それは現実的っていうか、生活の表と裏というか。そうじゃなくって。もっと人間の本質の部分。
佐藤:それが本当の本質なのか?っていうこと

門藤
:ああ〜
佐藤:そういうことを あれこれ考えない方が本質的かもしれないんだからさ〜、それを追求しなきゃいけない という状況だと思いこんでいる現代人の特異な精神の位置、考え方であって。 もっと時間が過ぎてみたら、あれは特異状況だったと

門藤
:それはこう、なくっても成立するって話でしょう これは別に。なくっても成立するんだけど、観たい世界ってあるじゃないですか

佐藤:それはノスタルジーかもしんないし、どこにも もうそんな世界は無いのに どこまでも行きたい、行ってしまいたいっていう
門藤:それはあるかもしれない
佐藤:ロマンチックな
門藤:理想です
佐藤:リアリストではないね、ショアーさんはリアリスト
門藤:はいリアリスト。理想があることによって都市生活が出来るという
 
  共に うふふふっふふふふ

佐藤:どっちが良い悪いの問題じゃなくって、そういう考え方の人が一方に居ると。 面白いな〜 なるほど   

50:50 のち門藤さんが毎日通っている食堂に行き京野菜たっぷりのランチを食べました



   2009年8月03日門藤芳樹さんインタビューは全て終わりです
   読んでいただきありがとうございました

    続きは2014年 です

    文字起こし・文責:佐藤敏宏