2009年8月2〜9日 ことば悦覧in京都 記録集    home 

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   松島潤平さん 8月09日 am11〜 晴れ  デザイン・ヌーブにて

 その  01 02 03 04    (漫画建築 05 06 07 08 )

 その01  

 (おいたち)

佐藤:よろしくお願いします
松島:はい、これで偉そうでしようか(ポーズをとる)
佐藤偉そ下の方からあおっって撮ると。こう撮るとなんとなく偉そうじゃない

松島ふふふふふ
佐藤:じゃー撮りながらね。よろしくお願いします、松島さんどこで産まれた?ってベーシックなデータを
松島:生い立ちから?!
佐藤:第一回目だから。

松島:テーマは建築の話しじゃなくって僕自身なんだ
佐藤:そうだよ、建築の話しなんてしなくっていいよ
松島うははははは
佐藤:したかったら してもいいけど。最初だからさ。自分のデータをチョロチョトチョトっと言って

松島自分の事 話すの大好きです。
佐藤:じゃよろしく
松島:よろしくお願いします。
佐藤:何年生まれですか
松島:僕は1979年生まれですね。
 
佐藤:ちょうど30才
松島:そうです
佐藤:30才どこで産まれたんですようか。
松島:長野県の飯田市という所ですね
佐藤:山に囲まれて
松島:盆地ですね

     

佐藤:
盆地なの
松島:伊那盆地の南の方
佐藤:原先生もそうじゃなかった
松島:原先生と北河原さん 北に100km行くと伊東豊雄藤森照信建築処

シーラカンスの小嶋さんに「僕飯田出身」って言ったら。「もう枯れたねあそこは」 ふふふははははは
佐藤:枯れたねって。
松島:まだいますからね
佐藤:これからも一杯でで来るね、まだ産まれてないかもしれないしね
松島:そうですね
佐藤:けっこう そういう人が産まれると

松島:なんなんでしょうね、そういうの固まるのって地球的な
佐藤:断層が走っているからさ〜
松島:あはははは
佐藤:変な人が出る
松島飯田河岸段丘のダイナミックな地形。殿様気分になっちゃいますよ (河岸段丘説明 サイト)
佐藤:今 殿様気分で設計すると仕事来ないぜ〜

松島:うはははは。根拠がない自信とか、今まで何か頑張れば何か巧くいくんじゃないかと
佐藤建築家誕生地形論を書いていただいて。自力は自分の力じゃなくって地球の地力で、断層の地力によて有名建築家が産まれると。なかなか良い所で 産まれましたな〜
松島:そうです

佐藤:それで 中高は小学校から
松島:小学校、もともと 飯田って場所が。飯田城ってのが、お城が在って。それの城が、城跡に小学校が建っているんですよ。飯田市が城の跡に何を建てるかって、計画したときに「教育だ!」ってことで。初等教育の場所を
佐藤:それは何年頃の話、明治の初め

松島:けっこう そこは感心しているんですけど。
佐藤:そうだよね。一番良い場所で教育しようと

松島:
本丸が本当に在るところに、ドント在って。堀を見下ろすというか
佐藤:なるほど、うんうん
松島:一番佳い視点が、小学生の時分に、そうするとますます殿様気分
佐藤:ふははははは
松島:はっはは

佐藤:明治9年三島通庸さんが建てた 山形県の学校(日本の近代建築上p121参照)も、お城つぶして建てたそうですよ。 社会、世界が新しくなるって、建築でしめす。
松島:そうそう、城跡に何を建てるかって。自治体の本当にスタンスが問われる処だと思うけど、それを小学校教育に当てた。凄い僕は感心している処です
佐藤:そうだよな。

松島:
隣に原さんの 博物館が在って・そこでよく遊んだんですけど。僕の原体験は原さん(建築)なんです。
佐藤:そうかそうか

松島:ギザギザで。かくれんぼするにはもって来いの、建物の
佐藤:飯田なんて言うんだっけ
松島:飯田美術博物館
佐藤:ちっちゃいのじゃないよね
松島:延べ床どんなだか分かんないけど

佐藤:階段とか一杯ついている建築ね
松島:そうそう、ギザギザしてて。
佐藤:なるほど、じゃあいきなり有名建築家の建物を遊び場にしてすごし。京都駅の駅舎建築内で産まれた人のようだな。

松島:原体験は それ言っちゃうと。家のオヤジは設計屋なんで
佐藤:はははははは
松島:自分の家がそうでなきゃおかしい。はははは。建築の原体験は家のオヤジじゃなきゃおかしかったですね。それは 

  共に はははははは

松島:忘れてた
佐藤:お父さんは 建築家なの?
松島:あそうでうす。建築家、まあ
佐藤:町の 設計屋さんかな
松島:そうです。

佐藤:産まれたときか ら建築に関わっているんだ。お母さんもそうなの?
松島:家の母親は幼稚園教諭
佐藤:ああけっこうだね〜!いいね〜
松島:そうですか

佐藤:だって親の事考えないで、フラフラしていらるもん。
松島:そんな〜ははははは
佐藤:お金がなかったら パラサイト出来るじゃん
松島:ああ〜あ、そうかも。なんかまあでも けっこう。そんなに親の言うことから外れた事とくにしていない ふふふふ普通の子ですね
佐藤:ふふふふ 普通の子ね。普通の子は 高校までは一応 飯田に居て

松島:そうです。
佐藤:飯田子してた。
松島:飯田子です。
佐藤:不便そうな処だよね、東京に出て来るのってどうするの
松島:あの〜バスなんですよね。新宿に一本で。直通の。
佐藤:そうなの
松島:でも、ちょっとルートが面倒くさくって。結局山脈をよけてこれるんで 諏訪の方まで上がって 中央道で来るっていう。

佐藤:リニアモーター出来ても止まりそうもないな〜
松島:いや飯田駅出来るんですよ
佐藤:本当!そんなら凄く近くなっちゃうね、しゅーっと往き来できる
松島:でも高すぎて
佐藤:そうかそうか。そういう所で産まれて。大学は、当然お父さん設計しているしな、反抗 反発よくしなかったね

松島:まあね。
佐藤:素直な良い子だね。
松島:ははははは
佐藤:両親の愛が深いと
松島:まあ そうかもしんないですね

佐藤:今日、代々木駅でもポケモンのスタンプラリーやっていたけど、凄い一杯 親子ね〜

松島:親は、いわゆる地元のインテリ気取りで。何て言うかな
佐藤:ふふふ
松島:プライドだけ高い感じ。
佐藤:プライドだけ高いふふふふ これはそのまま文字に残るぞ〜

松島:、それなりに尊敬し、軽蔑しているというのは僕の家族へのスタンス
佐藤:それが 普通だよ ね
松島:でも、意外と居ないんですよ、そういう人。ビックリすることに。
佐藤:なんで
松島:家族を客観的に尊敬したり軽蔑したり出来ない人が

佐藤:それは異常や 病気や
松島:うん、でも。僕はほとんどだと思う そういう人が
佐藤:あ今は?
松島:長男とか長女の人は そういう感覚無いと思いますね
佐藤:俺なんか長男だけど、酷い親だな〜と思ってさ〜

松島:佐藤さんの家族は特殊過ぎる
佐藤:他人のお父さんとかお母さんの方が良いんじゃないかと思うけどな。寺山修司と同じだよ

松島:
ほんとうに年。でもね年をとるごとに 関係がフラットになってる感じはあって。そこは良いかなと。パスカルも昔言っていたし。親は最初は厳格な親でだんだん友達になってくるって。両方の年齢感覚が

佐藤:逆転して 段々世話してやらなければいけないと
松島:ははははは。逆転するのかもしれない
佐藤:ふふふふ。いいね〜、良い子供だねそりゃ〜。あそうなんだ。

 (芸大志望)

松島:僕 実はあれなでですよね、芸大志望だったんです
佐藤:東京芸大・大阪芸大、名古屋
松島:東京芸大

佐藤:の建築科
松島:建築科。であと 何だろう、前期東大!後期芸大!って言っていた。
佐藤:そうい組み合わせが出来た時代なんだ
松島:はい。どっちも中途半端で落ちちゃって
佐藤ふふふふ
松島:ははははは

佐藤:じゃ 1年浪人だ
松島:イチロウしているんです
佐藤:東京でしたの
松島:そうですね。お茶の水の駿台っていう所。寮は埼玉に在ったんですけど。そこで遊んじゃってもう

佐藤:それはそうだよな〜飯田の盆地から出て来れば、あらゆる お姉ちゃん 綺麗に見えちゃって、たいへんだわ〜 世界が明るく見えすぎるよね
松島:、あとね駿台の建っている場所が悪くって。お茶の水なので。神田の本屋街が近いわけですよ
佐藤:うは ははは
松島:入り浸たっちゃう〜んですよ。
佐藤:それはそうだよな〜。安いしな〜。
松島:1年間そんなんで。もう何ていうか、勉強とうよりはサブカルチャー

佐藤:良いところに 行ったね
松島:だから第一志望は譲れないっていうキャッチコピーも 駿台で第二希望の東工大へ入ったんですけど、ふふふふふ
佐藤:なるほど。いいじゃん。横ずれしたわけだね。芸大は入らなかったけど、その時に雑学というか、その時身につけた、古本屋まわりとか。凄い身についたんじゃないの。社会人になってからは出来ないし
松島:いや、本当悪いけどふふふふ あの1年が無いと、ちょっと相当薄っぺらいかもしれない
佐藤:それもお茶の水のゼミで、代々木でなくってよかったね。代々木では何もないぞ〜
松島:本当、場所による、ちなみに伊庭野も居たらしいんですよね、おなじ場所に
佐藤:ははは、そうかそうか
松島:気づかなかったんですけど。

  (東工大へ 入学)


佐藤:東工大は第二志望で入って。ふふふふ。しょうがないか〜でね
松島:いや いや
佐藤:東工大の勉強はどう進むんですか
松島:1年間は一般の教育がある。で、そこで成績で、東工大は入るときに学科そんなに分かれてないくって。全部で7つしか分かれてない。建築土木都市計画という3種類が一色単になった類に入って。そこで一般教育やって、テストの成績で
佐藤:間違えれば 土木へ行ったりするわけだ
松島:本当そうなんですよ。気をつけないと
佐藤:建築の方が人気あるの?
松島:当時は建築一番人気でしたね。

佐藤:社会的には土木の方が、圧倒的にお金を使う量が多いけどね
松島:あとね 都市計画社会工学っていうのがあって。そこが実は一番人気なんです。僕らの後ろの学年は。なぜかっていうと就職が強いんですよ。銀行とかコンサルとか。そういう理由で。
佐藤:大学に入ったのは何年かな 
松島:99年かな2000だっけ。 99年だなたぶん
佐藤:パソコン大流通してるときだね

松島:でも、東工大は2年生はキャド使っちゃいけないんです
佐藤:手書き
松島:手書き。最初はまず、増沢洵でしたっけちっちゃい住宅作る、名前忘れちゃった
佐藤:増沢洵
松島: のちっちゃい住宅をトレースから始まるんです。よく分かってないから
佐藤:お父さんの図面みて おったんじゃないの
松島:ああ でも、そうそう青焼き折るぐらいの手伝いはしましたけどね

佐藤:ははははは、お父さん模型とか作らなかったの
松島:たまに作りましたね、バルサで作っているみて、ああ面白いなと思って
佐藤:良いお父さんだね、俺だったらもう手伝わせていたね、
松島:佐藤さんは他人を巻き込んで行くっていうタイプだと
佐藤:そうだね
松島:それが建築だ

佐藤:基本が
松島:むしろそれが建築の姿だとおっしゃる
佐藤:松島さんは そう思うんですか
松島:ラウンドアバウトジャーナル始めて、そういう一面は
佐藤:ああなるほど、そうすると2000年頃。パソコンは持ってはいたんですか?


 (パソコンと関わる)

松島:そうですけどね、自分のパソコン持ったのは大学入ってからなんで。でも家のオヤジは、凄い持っていたので。ゲーム作ったり。僕小学校時に実はプログラマー少年だったんです。
佐藤:え〜え!
松島:本当に意外で、自分でも。
佐藤:何年生のときにやっていたの。
松島:3年か4年ぐらいでけっこうベーシックっていう言語で、ゲーム作ってましたね
佐藤:ああそうなの

松島:たぶん、人生で一番頭使ったのはあの時
佐藤:あはははははは
松島:本当に1日中、このシステムを作るにはどうしたらいいんだろ?っと考え続けたんですよ。
佐藤:ゲームを解体してプログラム言語読んだり、1月前に本江正茂さんにインタビューしたら昔は本の付録にソースが書いてあって、それを手で打ち込んで、ゲイムが立ち上がった!と喜ぶ感じだったそうだけど。その時代ですかそしたら。

松島:そうですよ。カセットテープで
佐藤:カセットテープに記憶させたって言っていた
松島:黒い画面に緑の字で
佐藤:じゃ おなじ頃やっていたんだ
松島:そうですね、家のオヤジが使っていたのを勝手に使ってたんで。本当古いですね。
佐藤:同時代ではないけど、家に有ったからかな 
松島:僕らの世代であんなの使ったやつは居ないですよね
佐藤:家に有ったから使ってみたと

松島:すごい考えてましたね、あのころ。はははははは
佐藤:一番頭を使ったのは少年時代だったと
松島:あれがベースで一回 日記に書いているです
佐藤:頭使ったって、プログラムの事だけ考えていたってこと

松島:ベーシックってちょっと特殊なプログラムで。全部、時系列しかないんですよ。じーっと一個、何行、1行、2行、3行っていう序列に。時間が流れていって。 どこに音楽なりキャラクターなりを挿入していくかっていう、一本道なんですよ。今のプログラムって、レイヤーしかないのかな。
佐藤:ネットワークじゃないんだ

松島:レイヤークラスで、何というかなマトリックスが出来るんですけど。ベーシックはレイアーしかなくって。なので音楽も形も全部おなじ。ある物体を挿入していくっていう、何ていうか。何ていうのかな分節っていう感覚がほとんど無い
佐藤:ルールが単純そうだね、
松島:単純がゆえに、作り込めるっていう。のめり込んで巻物みたいにずー〜っとこう
佐藤:自分の創意工夫が出しやすい 見すそうだ。そんな行為をガキンチョのときに作ってゲームやって、一番頭をつかっていた。それだけ考えていた。ゲーム作ることだけでいいと。自分がゲームで遊ぶとが目的だったけど、ゲーム作るのが面白くなったと
松島:なんかそれまで、何だろう。空間を作る、例えば考えたときに。

佐藤:そんなことを 子供が
松島:今ね言語化すると、そういう事なんですけどもともと空間って在るっていう感覚してたんですよ、僕は。それまで。抽象的なもんで。そこに人がうようよしている。プログラム作っていると、そこに現れる人とか、そのものが空間の構成要素だって、初めて気付いた。 そうい空間の中に居る連中がいないと 空間自体も発生しなっていうことに、ちょっと考え方がシフトした瞬間

佐藤:良い勉強して しまいましたね〜
松島:
    15:18

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