2010夏 ことば悦覧 in うるとらまんchin々 (仮想領域 大坂・京都) | |
HOME 01 たかぎみ江 02 井口夏実 03 江頭昌志 04 満田衛資 05 井口純子 06井口勝文 07 水野大二郎 08 永岡弘 09フォラムin大阪雑感 10 2010夏えいぞうさん家 |
|
井口純子(いのくち・すみこ)井口勝文(よしふみ) 「こんにちは ! TERAUCHI+八賢邸」を語る 第 1章 新聞作る 「こんにちは ! TERAUCHI」を語る 01 02 03 第 2章 井口夫妻 「八賢邸を語る」 01 02 03 04 第 3章 いろんな話 05 06 07 08 09 こんにちは!寺内新聞 補足 10 第 4章 井口勝文 生い立ち と純子さんとの出会い 11 12 13 |
|
第3章 井口勝文 「八賢邸を語る」 その03 | |
佐藤:でもそのコーポラティブハウスに関わった身近な三人が それぞれ異なる性格 原理主義者で もう一方の多文化主義者と それに全く世俗的な立場で、大阪コーポラティブ系に三人が居た事実っておもしろいね 勝文:おもしろいですよ。 佐藤:弥次喜多じゃなくてもう一人いるわけだね その方が一体的に その時代のことが良く分かるよね 勝文:で僕はもう自分の目的達しちゃったから。コーポラティブお終い かいじょう わはははははははははははは 佐藤:おもしろいね 原理主義者、村山さんに殴られますよ でも村山さんは読んでいたんじゃないかな、井口はそうなるだろうと 純子:でも ちゃんとちゃんとまだ 近くで、お付き合いさせて頂いてます。うふふふふ 佐藤:それは 村山さんすごい人だわ 読んでいるけど、自分の筋は曲げないで。それで本を書かなかったら そりゃ〜語り継ぐしかないよね 勝文:うん。そう語り継ぐしかないよ 佐藤:責任重大だよ。俺に振られちゃったよ 責任はあんた、お父さんじゃないですか なんで俺に まあいいや〜。あんたの責任は俺の責任だからやり遂げましょう 勝文:お願いいたしますよ ははは 佐藤:こら お山口 交通費、俺の建築あそびin豊中 山口さん自腹で交通費くれれば 即実現しそうだよ〜 勝文:若い人の責任だよ あっはっはっはっは 佐藤:ほら みんなで村山さんに会いに行って記録しなくちゃ〜。カンパでさ、一人5000円だったら10人で。50人だったら1000円で。人集まるから実行しようよ 山口:はい、はい 佐藤:それを交通費の資金にし 俺がインタビューしてるところを皆さんが聞いてるだけでもいいんじゃない 山口:そうですね。5000円払ってみんな聞いて 勝文:それはね。原理主義者のね、建築の原理主義者の話はね、一度聞く必要絶対あるんですよ それは凄いですよ 佐藤:そうだよ。俺はそ の人はインタビューする人だから。インタビューする俺にお交通費を金払って、被取材者にはお金払わない かいじょう はははははは 佐藤:どうせここに住んでるんだからいいでしょ すごい おかしくておもしろいね、それ。それで お父さんが酒かなんか刺身と差し入れ持って夫婦でくるから かいじょう わはははは 純子:これ!お土産に頂いたお酒ですって 佐藤:これお土産、もらったやつをお土産にするんだ 純子:呑んで帰ってください 宴会モードに突入か 勝文:呑みながらやりましょうか。素晴らしい飲み物があるんだ。これ、みなさんに 佐藤:酔っぱらっちゃう 二人にしましょうよ あ、せっかくなので ちょっとだけ呑みましょう 勝文:そうですか。呑める呑めるんですか 佐藤:すこし呑みます 勝文:山口さんは 山口:全然。はい 佐藤:素晴らしい呑み物 純子:何を飲むの 勝文:シャンパン 純子:あ、シャンパン 佐藤:さーて 酒飲まされた 講演会開かなきゃなんないよ 村山さんの。講演会大変だよ、山口さん 振られたよ 山口:いくらでしたっけ 福島で大阪往復は。 佐藤:4万円 プラス 幾らかだよだよ 山口:4万円 佐藤:4万いくらだよ 山口:4万円ですね 佐藤:4万円ちょっとだよ。だから5万円くれればいい。 5万円くれたんじゃない 山口:うん、今回5万円(アーキフォーラム大阪) 佐藤:ホテル代だよ それは お前の家泊まればいいんだよ俺は。お前の彼女は俺の彼女だから 山口:あははははは またそれ言っている 佐藤:彼女と泊まっちゃうよ そうすっと俺たちは1万円で飲み食いできるから 山口:はい分かりました 5万円ですね 自腹切らないんでカンパです、カンパ 佐藤:自腹切ってもいいじゃん 自腹切って後から集めるって 山口:自腹切ったらなんか嫌じゃないすか。カンパにしましょうよ 佐藤:その方がいいよね。カンパまたは割り勘だよ。 山口:割り勘。はい。みんなで共有すればいいんじゃないですか 佐藤:だからそれは 俺も5000円払うから、俺4万5000円で 山口:9人集めればいい 佐藤:すぐ集まるって。10人くらいすぐ集まっちゃうよ 山口:そうです、村山先生、お宅はどちらなんですか 勝文:この近くです 山口:この近くですか 佐藤:ここじゃだめなの、ここで。ここ貸してもらって。ここ貸してもらってここでやりましょう。 勝文:そりゃいいですよ 佐藤:その方がいいよね。 勝文:でも、村山さんとこ行ったらどう 佐藤:行っても大丈夫ですか 勝文:大丈夫 佐藤:じゃあ、村山さん家に行くと。みんなが俺の家〜と言って 村山さん家は俺の講演会場で やろうよ それでいいよな 勝文:うん 佐藤:それじゃ 村山さんの家で呑みながらやりましょう いいねえ。でもいい話だね 勝文:いいでしょ 佐藤:やっぱり原理主義者には会わなきゃだめだよね。話を聞いて 記録してさ、残さなきゃいけないから、それも文字起こしは山口さん やりなさい ははははは。 山口:あはははは、俺 佐藤:いいね シャンパンが出てきました じゃあ開けます。うまそう 勝文:これはね、このシャンパンもちょっと シップマンテって言ってね、イタリアの発泡酒なんだけど。僕のイタリア人の友達、こっちも十数年住んでる 佐藤:あ!つまみも出てきてしまいました チーズとなんですか これは。 純子:オリーブです 佐藤:オリーブ。食ったことないな?。 純子:えっ 佐藤:すごいな。俺 田舎もんだからね 勝文:その僕のイタリア人の友達がね、こっちに住んでる、本を書いたんですよ。つい最近出したの 佐藤:はい 勝文:「聡明だけどなぜか幸せになれない日本人」っていうね 佐藤:ん 勝文:高尚な本なの、これが 佐藤:俺たちは クルクルパーって言われてるようなもんじゃない。そのタイトル見たら、コイツらアホやって言われてる。ふふふふふ 勝文:そうそうそう それで僕が代わりにね、感想文を送ったんですよ。そしたらえらい喜んでね。コイツを送ってきたふ ふふふ |
|
竣工後のお付き合い |
佐藤:あははははは 拍手パチパチパチ おめでとうございます。じゃあ僕が先につぎます 勝文:まあまあ 佐藤:つぎます つぎます。はいはい。じゃあ 勝文:それで 彼はね、もうワイン選びに関してはね・・・ 佐藤:インタビューイ中に 注いでもらっちゃう いいね 勝文:大変な、あの知識人なんですよ 佐藤:あーそうなんだ そうかー 山口:注ぎましょうか 佐藤:注げ 注げ 注げ 勝文:それじゃー注いでもらおうか 佐藤: アシスタント居なかったら大変だったな。この次のほら、村山原理主義者を呼ぶための。お前もちゃんと 導かれているな 山口:はははは 佐藤:これはやっぱり村山先生の原理主義者の話を聞くために、君はアシスタントに来たと。今やっと分かった、俺。 コイツは何しに来てるのか全然分からなかったけど。 インタビューに付いて来るって言うんだけど ははは。 じゃあ乾杯 かんぱーい。頂きまーす はーいいい話だな〜。えーあ、本当 勝文:うん。ま、そういうことがいきさつですね 佐藤:なるほど 建物竣工したら 仲良くを 無理に続けない 純子:まあチーズ一つ 佐藤:美味い〜幸せ。あそうなんだ 勝文:だからね、その時 村山さんもそういう、ある程度・・ 佐藤:うまいな 純子:おいしいでしょ 勝文:コーポラティブ作ってる人たちの連帯みたいなものが やっぱりその後のね、続けてやってるんだけど。「都住創」はそれですごくやりましたよね 佐藤:うん。 勝文:それで「都住創センター」っていうのを作ったし「都住創」の仲間の活動っていうか。まあ表に立ててやってましたね。んで、僕たちはもうそれでお終いだから、何もやらないし。しかもね、僕たちはコーポラティブっていうのは、普通のマンションみたいに隣が何をする人ぞみたいな孤立した人間関係っていうもの、そんなものは嫌だから、あくまでみんなで仲良く、年末の餅つきやったりとかさ、いろんなことをしながら一緒に暮らしましょうね、っていうのが基本的に一つあるんだけど。僕はそれもう 面倒くさいと 佐藤:面倒くさいですよね。近所づきあい嫌だと 勝文:近所づきあい嫌じゃないけどね ベタベタするの嫌だったの。もう十分お互いの収入まで解るぐらい一緒に8人でやってりゃね、なってくるんだから、もう充分 佐藤:そうだよね。 勝文:うん。親しくというか、お互いが解っているからね。もうあえてそんなことは「やろう」ということは止めましょうと。もうさっぱり水のようなお付き合いをしましょう、というのが最初からの考えだった 佐藤:読みが深いじゃないすか ちょっと。 最初からそんなこと普通は思いませんよ。理想で走る、やっぱ近所づきあいで餅つきやって、みたいな。だんだん鬱陶しくなってケンカになってくるっていうのは大体 分かってはいるんだけど 勝文:うんそう。だから最初から我々はそれはもうやらないと 佐藤:最初からしないよと 勝文:しないよと。普通に付き合いをしようと、いうことだから。それはちょっと違うんですよ 佐藤:でもそれは、そうなるのが普通ですよね。賢いよね。 勝文:うん。それで、もう30何年 純子:33年 佐藤:あーそうか。なるほどそういう話でやってたから 出たり入ったりするわけだ 勝文:うん、それもあるし。ま、最初にそういう話が無くても出たり入ったりすると思うけどね 純子:んーでも、残ってるのだって、半分は残ってるものね 勝文:半分残ってる 佐藤:僕はね、なんかね そうやって理想で、理想を上げた花火で、ちょっとねやっぱり だんだん崩壊してって、だんだん理想と違うじゃねーかと 噛み合いになって ケンカ別れして、それで出たり入ったりだと想ったら 最初からそうだったと 出て行くのもOKみたいな感じだったんだね 勝文:そう それで最初からね、出る人は出て来るはずだから。それはもう遠慮なく出て行くと 佐藤:そうかそうか。それは お父さんにインタビューしないと それは分かんなかったわ。 最初 入った人と違うっていうから、俺の想像だと 途中でケンカしてさ、仲良し会がさ、ケンカの会になって・・・なのかなと想ったが 全然違うね。最初からそうしようと 勝文:そう。うん 佐藤:それはもうお金借りる時に仲良し やってる見たいな感じで、公的資金を導入して。あとは売ってもいいよみたいなことだね |
一人追い出し 深い傷が残る |
勝文:そう。だからもう大体人柄もみーんな判っちゃった訳ですよ。それでね、途中でね、部屋決めする時にね、ちょっとどうかなーってみんながどうかなーって思う家族が一つあったんですよ 佐藤:ああ 勝文:それをね、結局はじいちゃったんですよ 佐藤:はじいちゃったってどういうこと 勝文:決まった後にね 佐藤:ああ、仲間から 追い出したのね 勝文:追い出しちゃった。これはね今でもねもう〜 佐藤:正直だな 勝文:非常〜〜〜に・・あの うん・・深い傷になってる。 佐藤:深い傷にね 時間が経てば経つほど傷が深くなってく、個々が巧くいけばいくほど深くなる 傷。へへへへへ いいじゃないですか ふふ その方がいいな。リアルで はじいた理由は 勝文:部屋決めするときにね、すっごく 佐藤:わがまま 勝文:わがまま そう 俺がって、うん、すごい主張があったんですよ 佐藤:あーそうか。ということは。みんなの中に一人の我が儘を消化できるだけの政治力はなかったっていうことだよね。追い出した人たちにね 勝文:違う 僕が追い出したようなもんだです 佐藤:いや、井口さんがが悪い 勝文:そうなんですよ 佐藤:他の面には政治力うまく使ってんのに その相手に対してはうまく使えなかったんだ 勝文:いや、そうじゃなくてね。あの・・なんかね 佐藤:もしかすると、直感が すごくいい人に変わる可能性もあった 勝文:あった 佐藤:と想うから傷が深くなるでしょ 勝文:そう。だから僕がね、今の歳だったら絶対そんなことしない佐藤:そうか。余裕が無かったかもね。家庭内がもめてるし 純子:あはははは 佐藤:家の中揉めているし 嫁姑で 決め打ち急いで 実行するのね 勝文:うん、それで一緒にやってた一番年上のね、今4階に住んでるんだけど Kさんて言うだけど その人に相談に行ったわけ。どう思います と。僕やめてもらった方がいいんじゃないかと。すぐに俺もそう思うと言ったのよ 佐藤:なるほど。そしたら もう背中押されちゃったから 勝文:そう。押されちゃって 佐藤:なるほど。でもそれも 僕が客観的に思うのが、それはやっぱ切羽詰まってるっていう状況と、若いから早く作らなきゃいけないっていうことだから、早く決め打ちしなきゃいけないっていうのがあるから。それはそんなに悩まなくていいんじゃないですか 勝文:・・・ 佐藤:そう考えないとできないでしょ 勝文:うん。まあね 佐藤:俺はそれはだから、全体の状況から、ね。 勝文:それでね 一応もうみんな収まったのよ。うん。みんな部屋割りも決めて。これで納得でいいですね、後はもうこれでじゃあこのまま進めましょ、ということになったんだけども、僕はどうも〜あの人仲間の一人 なーんか違和感あるな〜と 佐藤:それは 動物的直感だからさ、しょうがないじゃん。これ喰うと全部みんな、一つ残ると みんな死んじゃうな 動物的感が働いちゃうんだから 残酷ではあるが 純子:まあ、最初でしたからね 佐藤:俺はこれ しょうがないと思う、これは 純子:まあ、これから やってこうかという時で一番切なかった 勝文:やるべきじゃなかったね あれは 佐藤:それは勝文さんは聖人君子に成れくてよかったんだ それが巧くいったら、それを取り込んで、自慢されるよりは 傷ついたそっちの話がよっぽどリアルでいいですよ。人間的ですよ 勝文:まぁ〜 佐藤:もっと傷ついてください かいじょう あっははははははは 純子:そうですよねー もっと傷ついてよ〜 佐藤:もっと傷深くなれぃ みたいな あははははは 純子:あははははは 勝文:ほんとうあれは ・・ 佐藤: 僕から考えると、それはもう当然、また違うね、傷のつき方どうせしちゃうから、そこのと で傷が大きくなってくる方が他の傷がね、見えなくなって ある意味いいと思うんだよね 純子:まあ 人を許す許さないってとこになるだろうね 佐藤:追い出された人は とっくに忘れて、幸せに暮らしているよ。追い出したやつがずーっと死ぬまで思ってる 。俺はそれほどでもないと思いますね 純子:あの時に、まあ やっぱり 大体みんな入る人たちに基準があって 庶民としての価値観があるじゃないですか ちょっとはみ出してたから。うん 佐藤:あるよね。 純子:断ろうかーと 佐藤:建物が成功して、多文化主義者の お父さんとしては どうしても そこのところに悩む、やっぱり原点に戻って、悔やんでしまう訳ですよね 勝文:ふふふふふ、そうそうそう。巧いこと言うな〜。あはははは かいじょう あはははははははは がやがやがや 純子:佐藤さんなかなかですよ 佐藤:ははははは 一生懸命対応してたので 今 正直に言える訳で。だから人の心を動かす訳で 俺はそれはいいことだと思うけどね。 おおいに悩んでいただいて 、俺が 来るまで。その時は公開の場で謝ることできなかった。 自分に対してすごい正直な人だっていうことが分かった方がいいと思うんだよね。そこんとこだけうまく行かなくてよかったな〜と俺は思う 純子:うん、うん 佐藤:全部。俺は第三者的に見て それはやっぱりみんな針の布団に寝ているわけだから 、毎日チクチク思い込んで実現、 早く進めたくて追い出したくなるってのは、そういう過ちは 人間的 理由で凄くいいと思うけどな 勝文:うーん 佐藤:これは ちょっと文学的解釈過ぎますけどね 勝文・純子:あはははははは 佐藤:でもその方が絶対おもしろいって 勝文:ははははは そりゃ端から見たらおもしろいかも知れないけど 佐藤:本人としてはね、傷がどんどん 勝文:もう治らないのよ この傷が 佐藤:でも俺に話したから だいぶ治ってきましたね 勝文・純子:あははははは 佐藤:インターネット場に 記録が公開されちゃうから 傷公開 はははは かいじょう いっひっひっひっひっひ はぁーはっはっは 純子:その外れた人は忘れていると思いますよね。あの時ちょっと断られたな〜ちゅうもの、忘れてるかもしれない。 佐藤: 忘れてるに 決まってますよ 勝文・純子:うっふっふっふっふ 佐藤: 追い出すことによって、その人が勝文さんの頭の中に、八賢邸の住宅じゃなくて、・お父さんの頭の中に住み着いちゃったってと ここがね〜 いいね〜 ここがね読めなかったんだよね 追い出し これをやると、頭の中に永久に住み込んじまうっていうのがね、読めなかった。だから 勝文さんの自業自得なんですよね。はっはっはっはっはっ いいきみだ (45:10) その04へ |