2010夏   ことば悦覧 in うるとらまんchin々  (仮想領域 大坂・京都)
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               江頭昌志さん「人生を語る」           聞き手:佐藤敏宏

 第1章 江頭昌志 のこれまで  その01  02 03 04 

 第2章 岡田邸建築模型ケーキ in 岡田邸  その01 02
第1章 江頭昌志の これまで その04

佐藤:それから 江頭さんは 5年後はどうなってますか
江頭:脇道にそれてるかもしれないふふふふ

佐藤:ケーキの話してて、今の職業の話を聞くの忘れていたんだけど ふふふ、薬学部卒業して、大学の職員ということは先生しているってことですか
江頭:今助手ですね、ただ助手も任期があって、それがあと2年半したら終わるんですけど。その後どうするか今考えている

佐藤:順当に すすめば準教授とか教授とか
江頭:たぶんちょっと無理なんですよ うん
佐藤:博士論文 書いてないからですか

江頭
博論書いてないのと あと、年齢実績がなんか、そういうのが この年齢だったらこのぐらいの実績がっていう暗黙の、それに全然達してないふふふふ、サボってましたふふふ
佐藤:ケーキ作りと書けばよい ふふふふ、ケーキ配っているっていいと思うんだけどねふふふだめかそういう 社会行為は ははあははは

江頭そうなんですよね〜大学の評価っていうのは 決まってますから、ここで評価するっていう場所がありますから



 

佐藤:そうすると横路だけど メーンストリートに戻るってことかな
江頭:いや分からないです横路の横路かもわからない

佐藤:そうか じゃ楽しみだね
江頭そうですね
佐藤:明るくっていいね〜 ポスドク問題に落ち込んで くら〜〜い感じの人もいるじゃん
江頭あれが嫌やったんですよ、それで行くのやめたんですよ、進学するのは無理と

佐藤:進学して博士号取得したけどますますどこにもいけなくなってしまう
江頭:まだ薬学部とかはましなんですけど他の学部でいったりすると けっこう悲惨なんですよね。そうなんですよ、それ聞いたら何かね

佐藤:悲惨ってどういうこと、論文書いて、職業が無いっていうこと
江頭:無いでしょうふふふ、研究関係の人は任期付き
佐藤:研究論文書いたら、あとはサラリーマンになりますとは なかなか思い切れないで グズグズと落ち込むと。社会も博士を評価しないと そうなるね

江頭:
分野によるんじゃないですかね、薬学部は全然。他のところは、農学部とか もうバイオ系ですけど あの辺はもう、けっこう悲惨でよね。出たら研究員はあるんですけど、少ししかないし。

あと普通に働こうと思ったら、無いんですよね。無い

佐藤:どこかの製薬会社の研究所に潜る込む
江頭:ほどんど倍率高すぎて無理
佐藤:勉強すればするほと ハイリスク でローリターンな人生なのね〜、ポストが狭いから
江頭:博士まで行くとバイオ系は厳しい、あんだけ実績出している人が、これって??

佐藤:ふふふふふ
江頭:この待遇って、いや〜 ちょっと いいわ〜っていう感じですねふふふふ、実績だして働いている人でも、普通にバイトする方がいいちゃうふふふふ薄給です。
佐藤:そうかそうか 学問積んだ若者を腐らしてしまっているんだ、社会的地位も経済的保証も リスクが高いけうえに そんな学問活かす仕事すら無いと
江頭無いですね

佐藤:それは 研究しないわな、みんな
江頭:それで研究 好きならいいですけど、実際好きでもない もう少し気楽に生きたい
佐藤:薬学部卒業してサクセスストーリーはどんなもんなんですか。卒業して巨大な病院の薬局のボスになるとかですか

江頭:あんまり病院はね
佐藤:病院 は いかず製薬会社ですか
江頭:製薬会社に行くか、自分で会社作る。とかですかね
佐藤:新しい薬を発明してしまうと、すごいじゃないですか、薬九層倍っていうけんど  あげな小さなもので 大勢が飯くって暮らせる薬制度って どうなって動いているんでしょうか。厚労省と組んで一儲けですかね

江頭:あれはバクチみたいなもんですよ あれは
佐藤:製薬会社の営業マンは町の病院廻って歩いて 先生 ご接待しまくっても 儲かる、それで成り立っているんだもんな〜、本当は ただみたいなのかな〜 製造コストは安いんだろうね
江頭ものによりますけどもね。 最近のは高いですよ、バイオテクノロジー使って 割かし


佐藤:ということはもう一度戻るけど、大学の先生になるなてのは ほんのちょっとしか居ないわけだから、それはメーンのサクセスストーリーには成らないな
江頭:そういう面では キチッと実績上げていけるような人も居るんですよ、そういう人は行けるけでしょうけどね、そういう人になるの無理と思って

佐藤:その道は無理と、その次の横路は 
江頭:何があるんでしょうね、滅茶苦茶ですね
佐藤:それ 現 江頭ロードしかないなんて、それすごいね〜

江頭:後は研究室とか行かなかったら普通に会社入って
佐藤:薬学部は出たけど普通に働くと
江頭:製薬会社のような仕事が、そっちの方に行ったりとかはする人はいますけどね。

佐藤:薬剤師の免許証はもっているんでしょう、今薬剤師不足だって話も聞くけど












































































































































































江頭まえ薬局で働いていたんですよ
佐藤:働いてたの、そうなの 給料いいんじゃないの 5,60万くれんじゃないの
江頭:それはよっぽどの所ですよ

佐藤:ドラックストアー沢山できてきて 法的に薬剤師さんが居ないといけない
江頭:でも都会なんか全然、都会に行けば行くほど安くなる
佐藤:あそうなんだ。ゴロゴロ居るからね

江頭:幾らでも居るから
佐藤:年収300万じゃ子供育てられないよ
江頭300万じゃないですけど、田舎にいけば全然違いますよ
佐藤:なんだ薬学部っての 未来は たのしくね〜な〜。薬学部出て 左団扇って話はないの〜

江頭:それは昔の話ですね。けっこう昔はわりとそうだったんですけど、今は規制が厳しいから
佐藤:発展途上国に出向いていって薬局はじめるほうが大もうけできるんじゃないの
江頭:その可能性はありますね、中国とかあの辺で色々商売が。 中国の日本人向けの商売で。だったら良いかもしれないですけど。中国とか他の国で。

佐藤:日本で取得した薬剤師の免許って世界中で通用するの
江頭:いや〜どうでしょうね
佐藤:世界に出て行く気ぜんぜんないね
江頭:ぜんぜん 引きこもりですよねふふふふ

佐藤:おれも引きこもり好きだから 攻めないけどさ。 時々ケーキ配ったり、大学で教えたりしているから 今はバランス良いよね、引きこもりに重心が移動中と
江頭:軸足は引きこもふふふふ
佐藤:おれも  軸足引きこもり好き。 年中 出歩きたい人と暮らすとやってられないよね。逆がいいんのか 妻元気で留守がいい、かな
江頭:相手に合わせればいいふふっふふふ相手が引き籠もったら出るとか

佐藤:その手はあるか ふふふふ 結婚はする気あるんですか
江頭:その辺は先行き不透明ですね

佐藤:この家の現状、家族でもないけど色んな人が出入りして暮らしている、そんな暮らし方  俺は良いなと思うんですけど、日々実践している本人としては
江頭:何て言うか実家 自体人の出入りが多かった、けっこう合ったんですよ

佐藤:商売やって おられたとか
江頭:いや、親の友達が来たりとか
佐藤:社交好きなのかな

江頭
:社交好きでもない、なんか小さい頃は来てましたね。今はあんまり来ないですけど。小さいときは親の友達が来てて。同級生のお母さん同士っていう感じではなかったですね。えらい年上の人とかえらい年下の人とか。

佐藤:何か集 お祈りしてたじゃないの ははははは
江頭:いや職場の何か、仲良くなった子とか来て。普通に職場の人が来たりとか、今そうでもないんですけど、ちょっと前には同世代ぐらいの子が来たりとか。もうちょっと年上の人が来たりとか、気が合えばいいらしいですよ 
佐藤:いいね それはルーズでね。横路派だね
江頭:父親の方はねあんまりしゃべんない方だから。仲のいい同僚が2,3人いるぐらい。


佐藤:それから 悩みとか無いですか
江頭この先というか 将来的にどうしようかな
佐藤:それは高度成長期のような この年齢になったら給料上がるって社会じゃないから。過去の希望のような姿を語っても意味がないじゃないですか
江頭:何もないだけに こう、さてどうしましょうふふっふ

佐藤:高度成長期って異常だったよね 
江頭:凄く昔はまた違うんでしょうけどね、身分固定の時期とかは
佐藤:そんなことは無いよ、身分固定の時代だって社会貢献すると侍になれる。百姓でも商人でも何に扶持とかいって税金免除になって、名字帯刀 四つ足門建築OKって、あったんで。

身分が固定してカッチリしてたわけじゃないんだよ。近世期のことを今の義務教育ではネガティブにしか教えたないからね、殿様だって威張って困窮民のことを放置してたわけじゃない、意見を出せと 直書を書いていたし。

今は社会貢献して立派になっていくというインセンティブの効かせかたが巧く 働かないよね 頑張って社会貢献にも無関心  
江頭:ないですね

佐藤:社会貢献誘導してないから 敷地に金の延べ棒埋めて税金逃れをすると。社会貢献は政治家がやってくれるから 市民は銭儲けだけってな具合になって。上位から勲章もらわないと有り難がれない お互いの価値を認め合えない おかしな社会になっているよね。学問積んだ若者の意欲も放置されたまま
そういう状況既に 10も20年も だらだら〜と経過かしている。

近世期って身分が固定して動かないんじゃないんだよね。今は負け組と勝ち組しかないかのようになって 自由至上主義かな、 共同体主義の 両極が分離して 本当に人心が冷えているかもしれない。 、この先 大学出たけど さてどうしましょうってなるよね

江頭:なりますよね
佐藤:何か努力したり社会貢献したらなんとか 可視化できたり 誇りとか自負がもてたりとか できないのかと思うよね 日本的近代家族制度も 崩壊してしまった後の社会てどうよね
江頭:何かあればいいですよね
佐藤:今は希望格差社会って言われているわけだけどもね、政治的な対応も学問の場でも対応してないし、受け入れる企業の側も相変わらず新卒採用で対応してない。 日本の全体の力が活かされずに 全体がジワジワ沈下していってしまっている 1昨年のリーマン破綻のツケを日本の若者だけが払わされているかのようだもんね

隣近所のおばちゃんにお菓子配って喜ばれたら社会学の 博 士号あげるぐらいじゃないとね、だめだね
江頭:ふふふふふふ
佐藤:ありがとうと言われるだけじゃなくってね、もうちょっと若者の能力を組織化して活かし 大切にする制度を作るべきだよね
江頭:ふふふふふふふふふ

佐藤:見た目にでも 赤い帽子かぶることが出来て 江頭さんは社会貢献してるな〜って分かるようしないとね
江頭:まあね、そうですよね
佐藤:社会には 何もないので おれは 江頭さんはケーキ作っていいことやっているんだよって話を聞いて web記録を作って お知らせしていると

江頭:ふふふっふふふ
佐藤:あそうか 建築模型ケーキ作った江頭さんてそういう人なのかと分かるでしょう。こんな活動しするしか 俺は今 思い付かないんだよね
江頭:自分のことはね、、あれですけど。世の中がそうなってくれたら面白いですよね

佐藤:面白いよ、みんなの閉塞感が消えかも〜だし やる気もでるしね、お金は無いけど社会貢献マーク一杯付けていれば電車賃無料 飛行機 だってただで乗せるぐらいしろやと。 社会貢献した人の表象化のしかたが下手だよね 今の社会はね。社会貢献したことを表象化すると 寄付で保育園と運営費を出した人には名前を冠した保育園にして名誉を讃えるよもに赤い帽子かぶれる とかね。

 社会貢献した人 菊の紋章入りの赤いジャケットを着ることが出来るとかすると おもしろいよ〜 

江頭:絶対面白い
佐藤:そこらを決めて社会貢献意欲を誘導し 福祉関係を活発にして 来るべき社会に作りかえる って大仕事が残っているんだけどね

 やる気だして学問積んだ若者は 何か分る 可視化の方法は今の社会でも必要だと思うよね
江頭:そうですね

佐藤:みんな自由で平等だってありえないんだけどさ〜 そんなことで ケーキの生地も焼き上がり冷めてきたようなので 岡田さんの家にもっていく岡田邸建築模型ケーキ作りははじめましょうか。、色々江頭さんのお話し聞かせていただきありがとうございました
江頭:ありがとうございました


 み江さんのお囃子のもと モクモクと二人で6時間 
 建築模型ケーキをつくり始めるのでした


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