2010夏   ことば悦覧 in うるとらまんchin々  (仮想領域 大坂・京都)
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井口純子(いのくち・すみこ)井口勝文(よしふみ) 「こんにちは ! TERAUCHI八賢邸」を語る

 第 1章 新聞作る 「こんにちは ! TERAUCHI」を語る 01 02 03   

 第 2章 井口夫妻 「八賢邸を語る」 01 02 03 04  

 第 3章  いろんな話 05 06 07 08 09   こんにちは!寺内新聞 補足 10  

 第 4章 井口勝文  生い立ち と純子さんとの出会い 11 12 13  
第2章   井口勝文さん 八賢邸を語る」 その01


    嫁姑問題あり
































































































 公団・3LDKの例 ネットより


 自己紹介

佐藤:簡単に自己紹介します 建築あそびってのは僕の家に他者が来てワイワイして寝泊まりするんです。僕の家はみんなの家だからです。インターネットで呼びかけて、誰だか分かんない人が集まって来て、しゃべって 一晩中しゃべってって飲み食いして、ハイさよならっていう活動。 1日かりぎの家族ですが。今は出掛けて来て逆にお前の家は俺の家になってます。そんな活動を長いことやってますけど それを全部 ワイワイした内容の記録を ネットにあげてるんです。一人新聞みたいなもんです。

純子ああ。なるほど なるほど

佐藤:そうするとその中には立派な先生の話とかもあるし、ただの学生の時もあったし。 建築あそび当日の講師は誰でもいいんです  僕はできることなら名前が知らないけど、若くって凄くおかしな仕事をやってるっていうか、そういう人をさがして、なんていうか 掘り当てるっていうか。出会いたいっていうか やましいし根性ですが 知らない話しをしてください、みたいな活動です ふふふ

勝文・純子あははははは
佐藤:そういう感じで やってる 建築あそびを何十年もやってるんですけども 
純子:あーそうですか 何十年 やっぱり 
佐藤:我が家が出来てからだから 27年ぐらい ときどき やってたんですけど。10年ほど前にインターネットっていうのが目の前に現れて来て変化しました。 建築あそび 当日の活動記録をネットに載せられる技を身につけたのは ここ10年なんです。僕パソコンできなかった、興味無かった  パソコン覚えたのは10年前なのです 

これは他の人に伝えるのには いい道具だと思って、パソコンを使い発信したらドンドンドンド ン建築友達が広がってしまって  人間関係も すごく広がってしまいました。

その乗り延長上で 今日井口さんの家まで来てしまったです 若いときには思いもしなかった 想定外の活動や人間関係になってしまってます  

勝文そうでしたか そうでしょうね 
佐藤:交通費が無いので簡単には関西にも来れないだけで。まぁそういうことで一つ今日は よろしくお願いしまーす。それで 一昨日に夏実さんと山崎さん夫妻から夏実さんはコーポラティブハウスで育っちゃったのよ〜  と話すのでね。 何それ?コーポラティブって もしかすると会える  見に行ける〜 みたいな 
純子:ふふふふ
佐藤:僕は コーポラティブってもしかすると組合式の共同住宅だ〜みたいな。  そっちの方も 興味あるから是非連絡してくれない言いましたら  二日後にこういう、井口さんご夫妻の家に押しかけが現実しました どうもありがとうございました。

勝文どうもどうも 

 八賢邸について


佐藤:よろしくお願いします。それでまず八賢邸について その経緯ですね。八賢邸がどういうプロセスでどうなって具現化して、数十年過ぎた今、入居者はバラバラというような話だったんですけど。 その辺の話を順を追って もうちょっと詳しく聞きたかったのです 今日は何時間でも にわかアシスタントの山口さんががそのまま文字おこししますから 

勝文あっはっはっはは
佐藤:今日はもう一杯しゃべってください。この人がもう文字起こしで酷く苦悶するくらい。文字起こし二度としたくね〜って思うほど
勝文・純子一杯喋っていいんですね〜 ふはははは 
佐藤:もう聞きたくないーいって。こんな話聞きたくね〜って 思うぐらい言っていただき 山口さんに記録させましょう 

勝文いきさつ、じゃあいきさつから話しましょうか。 
佐藤:そうですね 

勝文:いきさつはね、そもそもですけどね。コーポラティブハウスってなかなか高邁な思想っていうか 考え方があってね。日本の住宅問題に対する考え方が、いろんな高邁な話もあるんだけど。僕もそれは基本的に大賛成 
佐藤:理想論ね 

勝文:うん。なんだけど、僕の切っ掛けは 極めてこ〜 僕自身の差し迫った ふふふ 話でありましてね。
佐藤:ふふふふふ 何が差し迫っていたんですか
勝文:それはね〜 それまでね、えーあれは70u無かったよね

純子:68u(20.5坪)
勝文:68u 府の供給公社の分譲住宅ですね 

佐藤:賃貸じゃないんだ
勝文:分譲  分譲  68uの3LDK 68の3LDKって言ったら そこに結婚して住んで、それから子供が一人産まれて、それで お袋が一緒だったんですよね。そうするとね、これまず基本的に狭い嫁姑っていうのはこれはもうどうしようもない関係でしょ

佐藤:リアル・揉めるですね 
勝文: そんなとこで暮らしてたらね、もうとてもじゃないけど もう〜 
佐藤:家族の誰か発狂するんじゃないの 仕舞には ふっふっふっふ
勝文彼女がもう、ほとんど発狂してた うん ふふふ
佐藤:発狂してた そりゃ 正常ですよそれは 発狂する方が へへへへへ

勝文そう そうそう 
佐藤:間に挟まった  発狂 ママも パパ〜 仕事もあるし もう発狂しちゃうよ ね 
勝文ふふふ そうそうそう こっちは発狂したらも〜全てそれでもうお終いになっちゃうから 
佐藤:家族崩壊だよね〜 ふふふふ
勝文もうほんと に もう〜 崩壊間近だったわけですよ それで僕はま〜一応建築やってるわけだから。これは建築的に解決しなきゃいけない ふふふ んじゃないかと あははははは

佐藤:自分の身に迫った 切迫した問題を解決しなければ ね。家庭内崩壊を建築で 阻止 問題を処理しなければならない  ふふふ
勝文:ふふふふ そう建築で処理しなくちゃならない 
佐藤:まずは絶対的に広くしなきゃいけない ふふふふ

勝文もう それ!とにかく 広くしなければいけな
佐藤:ふはははは せっぱ詰まってる。このままいったら みんな発狂しちゃうい みんな 共倒れになる、こりゃイカンと 

勝文そう。それで100uの とりあえず家を持とうと 
佐藤:30坪ね 
勝文:そう30坪ね 
佐藤:それで4人だ。おばあちゃんがいるから全部で
勝文:それであとで一人産まれたから全部で5人だ 
佐藤:5人だったのね。一人20平米ずつ 

勝文:そう。それで実は それが失敗だった 結果的に言うとね もうとてもそんなことだけで嫁と姑は改善なんてできなかったはっはっはっは 

勝文・純子あっはっはっはっ 
佐藤:建築家だからさ 広さでさ、建築で全部解決できると思い込むところが 建築家らしいですね。 病の中でも  はははは
勝文・純子:あっはっはっはっはっは




土地さがし  3条件
 

佐藤:
建築家の馬鹿って言えるね。ふふふ
勝文それは言えるね その時は思った訳よ ははは
佐藤:おめでたかったんじゃん 
純子:凄〜く おめでたいね ふふふ
佐藤:建築家は多方面に おめでたいよね。だからおもしろい  そういう風に思い込むのが、建築家のまた良いところなんだよね 
純子うん
佐藤:そう思い込まないと建築が出来ないんだから ね。それで思い込んで

勝文思い込んで 
佐藤:100平米だと
勝文100u と それで僕の収入と、まあ蓄えはゼロなんです 

佐藤:うははははは  いいね〜ゼロ円でも 挑むと 
勝文:ゼロだけど 住んでるところ、家が その家はおふくろのものなんです 
佐藤:お袋さんの 資産ね 

勝文資産なんです。まあ僕も持ち分 いくらか払って。3分の2、3分の1かどっちか払った 
佐藤:共有財産だ  
勝文:おふくろの資産 そうそうそう、共有財産です だからこれを売って、あとは ローンを払っていくと 
佐藤:それは頭金いくらくらいになってんですか、手持ちのそれを売ると 
勝文300万 くらいになったかな〜
佐藤:あ、そんな安かったんですか 
勝文:そんなんだったですね 400万にはなんなかった
佐藤:それは何年ですか。1900・・

勝文:えーっとね、昭和52年だから、1977年か 76年ですね、事業計画したのはね 
佐藤:76年ね それで 100uの家を なんぼで工事金・土地代と経費とか入れると実際いくらになったんですか
勝文:これがね。この家が1700万だったかな
佐藤:建物 自身がね。
勝文土地 全部ふくめて うん 
佐藤:あ、土地代も含めて あーそうか 

勝文8人で計算したわけですよ それは計算する仕組みがあってね。この部屋がなんぼ、この部屋なぼで  それで一番高いところは2000万ちょっとくらいだったかな
純子: う ん
勝文ウチが一番安い 
佐藤:それは 1階だからね 


勝文
1階でね ここ 目の前にね、バ〜ーンと、もうちょっとこう、要するに最初ねとにかく・・まあちょっと順番通り話しますけど 
佐藤:いえいえ、いいです。いや順番通りじゃなくていいですよ 
純子:ふふふふ
勝文:これね、建てる時にね、まず100u。100u
佐藤:100uで 嫁姑問題解決するぞと 

勝文解決する 気合い入れた 他の人を考えてもね、要するにもう また狭くなったからどこかへ移るというのは嫌だと もうずー〜っと住むんやと死ぬま 終の棲家になる。そうするとね、やっぱ100uってのはもう最低限だと。だから最低100uの家を持つということは、条件ね。
佐藤:はいはい 
勝文:それから、南向きと。もう単純にね、南向きと。それで、そうじゃないとなかなか人集める時に大変だなもんでね。南向きだよと いうことだけでなんとか集まるから。
佐藤:北向きだと集まんね〜と 
勝文:だからここは建築家の考えはちょっと置いといて。ふふ
佐藤:世俗的な対応をしてね、政治的な判断を下してね 

勝文世俗的な対応  建築家的な対応じゃなくて ここはちょっと世俗的な対応に切り換えて。それからもひとつは・・
佐藤:使い分けてるわけね 
勝文:そうそう。

佐藤:二枚舌、数枚舌みたいなのね。嫁姑問題解決のためだと ふふふふふふ
勝文ふふふ それで、もひとつはね、鉄道の駅まで歩いて行けると 
佐藤:駅まで 歩いていける 
勝文:うん。もうその頃住んでた所がね、もうバスでうまくいけば10分ちょっとなんだけども、もう渋滞したら30分、1時間掛かっちゃってねもう大変苦労してたの 

佐藤:  それぞれ生活スケジュールが ピチッと計画立たないわけね 
勝文:そう、いかない。だから鉄道の駅まで・・(佐藤の電話鳴る)

佐藤:
どうぞ続けててください 
勝文:歩いていける。この3つを条件にして場所を考えた 

佐藤:はい佐藤ですが・・ 
勝文:うん。それがここなんだ 
山口:あ、それはもう場所を決める段階から・・

勝文:いろいろと。もうそりゃあ いくつだったっけ、10幾つ あっちこっち。彼女が探したりしてね 
山口:メンバーはもう固定だったんだ
勝文:いやいやその都度 大体ね、6人くらいは大体集まってたんですよ 
山口:はい 

勝文:だから変わらずに。あとはなんとか、あと2人くらいはなんとかなるな、というので動いてたわけですよ 
山口:はい 
勝文みんなウチのご近所さんとその知り合いで、6人くらいは最初からもうやりましょうと。いうことで 

山口:じゃあその広さに合わせて、また5人集めなきゃいけないか6人集めなきゃいけないか 2人でいいのかって
勝文:でも3つの条件が満足されればね、もうその6人は絶対来るし、他も来るだろうと 
山口:まちづくりとデベロッパーと何役もやってたわけですね。
勝文そう それで、候補地が出たらそこへ行って 敷地図をもらってきて、図面描いてみて。南向き、100平米が可能かどうかということをチェックしながら 

純子いつも図面描いてましたね 


 どの地域に
  土地を見つけるか

佐藤:
それで すぐ土地は見つかったですか 
勝文:いええ それで一年ちかく掛かった 
純子:見て歩きましたね 
佐藤:見て歩いて。とにかく歩いて、南向き。それじゃなきゃやだ 
勝文:うん。100平米だからね。大体ね、間口10m×10m、10m角が。でそれを2つ合わせれば、要するに20m×10mが入る土地で4階建てが建てると、それで探した。で
佐藤:そうすると何坪くらい土地が必要だったですか 
勝文:えーっとここが240平米かな

佐藤:240 大体70坪ちょこっと 
勝文:いや、ここがね・・ちょっと待って ここが何平米だったかな。120坪か 400平米 
佐藤:400uね へ〜そうか〜 なかなかでも、気合いを入れたけど土地が見つからない 
純子見つからなかったですよ 
佐藤:嫁姑問題解決しないよ  解決しない間どうしてたんですか

純子:えっとね、二番目がお腹にできて、それで本格的に探し始めたんですよ。だから、子供がお腹にいるのをふふふふ歩きましたよ 
佐藤:せっぱ詰まってさがしては 胎教に 悪いね
純子でもね 必死で探しましたよ 
佐藤:そりゃ探しますよね 
勝文:発狂するか どうかだもん
佐藤:嫁姑問題をガソリンとして 土地をさがしたと 放置しておくと もっと嫁姑問題は増殖しちゃって みんなの問題になっちゃうから大変だよね  そうなんだ

純子それでね校区によってね入ってくる人が違ってくるわけですよ。あの灘高の校区にね 行くとね。も〜みなさんね入ってきますよね 
佐藤:ああ 
純子:で、あそこは地震で無くなってしまいましたけどね。その前になんかね、芦屋で灘高の校区で、もう手付けを打って、ここに決めようっていうところまでいったんですよ。図面も描いて。でもその時に、向うの都合でこれは売れませんと。断られましてね、それでまたご破算になってしまって、土地を探し始めたんですね 

佐藤:最初は やっぱり名前につられて そっちの方探したわけだ 
純子いえ そうじゃないです
佐藤:そうじゃなくて 南向き100u 2戸並ぶのそれだけの条件で 
純子そうそう 
勝文それとね、やっぱり大阪はね、北の方が僕らには合ってるんですよ 
佐藤:それのイメージちょっと分かんないんですけど 大阪の北の方土地が安いってこと、どういうこと 
勝文いや、安いんじゃなくて 
佐藤:逆ですか。合ってるってのは高級なの
勝文高級というよりもね、要するにサラリーマン層なんです。こっちが 

佐藤:あああそうなんですか 
勝文神戸と大阪の間とか 
佐藤:あっちが経営者  ふふふ
勝文違う違う。芦屋とかも入るんですよ。阪神間っていうんだけどね。阪神間か京都と大阪の間ね 
佐藤:ええ 

勝文:それで大阪から南の方に行くと堺とか、それから東の東大阪。要するに河内。あっちのほうに行って。そこに住んでたんだけど、堺に住んでたんだけど、ど〜ーも肌が合わない 

佐藤:なんで ははははは ちょっと違うと 
勝文ちょっと違う そこでも幾つか候補が あって見には行ったり
佐藤:動物的に 好き 嫌いだから しょうがないよね それね。合わないのはね 
勝文合わない ど〜も 合わない 
佐藤: 住むのに、これは住み処にするところじゃないと。なるほど 
勝文:うんうん。動物的な感覚やらが合わない。それでどうしても北の方で探して。だから一番・・・
佐藤:その当時の探し方ってどうしたんですか チラシ

純子新聞 
佐藤:あ、新聞 
純子新聞と不動産広告。朝から晩まで ふふふふ 
佐藤:新聞。新聞に  土地売りますなんて載ってますか 
純子たくさん載ってました 

佐藤:あ、載ってたの 
純子何平米 いくらとか 
佐藤:もう新聞たくさん取って、片っ端から見てた 
純子:いえいえいえもう一つの新聞ですけどね。毎日広告から見て 
佐藤:なにしろ嫁姑問題解決しなきゃなんないから、もう必死だよね 自分の生き方がググーっと違うよね。
純子必死ですよ ふふふふ 自分のね、身近なことですからね、自分で探さなきゃ誰も探してくれない訳ですから 
佐藤:寝てる場合じゃないよね ふふ 朝早く起きて新聞広告見ちゃうみたいな 
純子うん。見て。不動産屋さんに
勝文チラシも見て 不動産屋の前通ったら こう
佐藤:朝早く起きて見て、さーっと電話するわけね 
純子:うん。それで良さそうだったらもう行ってみて 
佐藤:すぐ行っちゃうわけね 
純子そう 
佐藤:すぐ売れましたとか言われちゃうのね 釣り広告もあるだろうしな〜
純子やっぱり色々ありますよね 行ってみたら思ってたのと違うとかね 

佐藤:そーですよね 
純子:狭いだとか日陰だとかね。 環境も違うしね。やっぱり土地っていうのは、見て行ってみないと 分かんないんないです 
佐藤:お見合いみたいなもだもんな〜 見に行かないと全然わかりませんよね 
純子もう、何十と歩きましたよ 

佐藤: 今だったらねインターネットでね ストリュートビューは有るが 大体この辺でてやって見る 手間はちょっと省ける。省けるだけなんですけど。朝早く起きて新聞広告をバッと見て、今か今かと9時になるのを待ち続け はい電話したよーみたいな言い方は なんか懐かしい気分 
純子懐かしいですよ ふふふふふ
佐藤:そういうイライラするから 出来た時に盛り上がったり 土地見つかった時は嬉しいですよね。 (15:00)

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