2010夏   ことば悦覧 in うるとらまんchin々  (仮想領域 大坂・京都)
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井口純子(いのくち・すみこ)井口勝文(よしふみ) 「こんにちは ! TERAUCHI八賢邸」を語る

 第 1章 新聞作る 「こんにちは ! TERAUCHI」を語る 01 02 03   

 第 2章 井口夫妻 「八賢邸を語る」 01 02 03 04  

 第 3章  いろんな話 05 06 07 08 09   こんにちは!寺内新聞 補足 10  

 第 4章 井口勝文  生い立ち と純子さんとの出会い 11 12 13  
第1章 井口純子さん 新聞作る 「こんにちは ! TERAUCHI」を語その02

佐藤:広告も手描きって感じですね 今となっては 珍しいね。これは自分たちで 一々描いてあげてたの
純子:そう。主人が。井口に手伝ってもらって 
佐藤:あーそうかそうか。今だと全部こうい広告版下は大概作って持っているからね。で原稿渡してくれるんだけどね。その当時は広告用版下原稿が無かったのね 
純子ありませんでしたね 

佐藤:自分の夫、パパに作ってもらってこんにちは寺内新聞に仕上げると。なるほど〜
純子そう。みんな家族総出でみんなでやってたんです。それでも折って来ないじゃないですか。折るのからやりましたよ
佐藤:新聞を折るのね〜 これ5枚だもん もの凄いページ数折らなきゃいけないね。ははは 指紋が消えて無くなりそうだ
純子でも若かったからやったんですよね。若かったですね そんなのやってね
佐藤:1978年だから、22年プラス10年。32年前。そりゃ若いに決まってますよへぇ でも 30年もあっというまです 一部30円って書いてあるよ  

純子:そうですか 
佐藤:年間3000円。でもまぁ 書いてあるけど一応無料で配ってたんだ 
純子そうです 
佐藤:へぇ〜 いいなぁ〜。そっか、告知板とか みなさん何かの色々困りごととか言ってくださいみたいな。 市政だよりみたい形式に似てますね 
純子そうですね 
佐藤:パブリック・インフォメーションっていうかまぁ・・

純子:そう。それで私はね。あのー亡くなった時の挨拶とかね、産まれましたとか、そんなのも入れたいなと思ってるうちに やめてしまったの 
佐藤: そうか。ますます新聞に近づいていきますね。新聞は、産まれましたって情報は 最近は地方新聞社では別刷りでやってますよね 
純子ね、そういうのっていいでしょ うん。それでお別れする時にも、お世話になりましたっていうのをね、出すところがあると・・・
佐藤: それこそがミニコミの良いところだもんね 
純子そうです。ただやっぱりどっかに挨拶してね、あーあの人自然に居なくなっちゃったなぁ、どうしちゃったんだろうと思っている時って  あるじゃないですか 
佐藤:ありますね。 身近では一番みんな何見るかっていうとそういうとこだもんね。身近な新聞ではね。誰が死んだとかさ。誰が産まれたみたいな情報のね 

純子だから生きてるってやっぱり本当に 良いこと一杯ありますよねそれをなんか形としてみんなでまぁあの〜パソコンの時代になったけれどもねぇ、顔突き合わせて、こういう文字を見ながらね 
佐藤:最近も同じ パソコンの時代でもそうなってますよ パソコンの上でこういう状態ですよ 
純子:あーそうですか 
佐藤:パソコンの場合はパソコン使える人と使えない人が 別々だな。何ていうのかなPC使用力の差がね、その状況を解消する方法はまだ無いですよね。誰でも簡単に、自分が考えているようにパソコンが勝手に動いてくれる パソコンがまだ出来てないので、イチイチ操作しなきゃいけない 
純子そーなんですよ 
佐藤:それが非常に問題で、中身はほとんどこう。 多数有るだろう ミニコミの紙面内容と変わんないですよ。本とか新聞よりはこっちですね。もっと家庭内新聞みたいで、家庭内で見せ合うみたいな、友達内新聞みたいな感じに パソコン発情報も なってますね 
純子あ〜 あ
佐藤:あと 趣味のサークル・みたいな感じ緩いつながりのためにPC使うなど 専門化した好き者同士だけで成り立っているものもある。小さなコミュニティーです ごく専門的に特化してる情報が得られるようになってます 
純子う〜ん

佐藤:そういう 町内会情報みたいなものは 市政だよりとか・・・
純子あ〜そうか 町内会の新聞もそれにしたらいいわけね 
佐藤:それにしたらいい。インターネットで発信をやって。インターネット読んでない隣のおばさんには印刷して配ったらば 好い交流になる  
純子出来るわけ  
佐藤:俺は寺内町内会の住民じゃないけど、福島からwebを見て、あ〜寺内町内会こんなんなってんだ〜 ネット使って見ることが出来る ふふふ
純子それができますよね〜 
佐藤:それがいいとこだよね、パソコンは。物と距離が無くなる 
純子な〜るほど〜

佐藤:これはグンと面白いですよ。イタリアからも見れちゃうんだから 
純子うん、それいいですね〜。それだったらすぐできますね 
佐藤:できます。やったほうがいいですよ これから パソコン簡単ですから。印刷屋さんに外注し新聞作ろうと思ったら 簡単にできちゃうよ 
純子いや できないできない できない 
佐藤:できる できる 
純子:できないできない、もうこれ以上仕事増やさないで〜出来たらそれだけになるでしょ 
佐藤:それやるとね  ますます仕事が増えるんですよね 
純子そう 
佐藤:寝る暇 無くなっちゃうけど〜ふふふふ だから、まぁ良いような悪いような。便利だっていうけど 発信する人は 色々仕事増えるから、まぁ知らない方がいいっちゃあ いいんだけども  

純子大変魅力ではあるんだけれども 
佐藤: それに 普通はブツ(物)を取っとかなきゃ保存できないじゃないですか  webは物じゃないから凄い〜溜められますよ、いっぱい情報を溜められますよ。それで一部作ると、3万人だろうが5万人だろうが見るから、ほとんど印刷配布代はゼロ円電気代だけ。金かかんないんですよ 

配布費もかかんないでしょ。取材費だけなんですよ。その代わりみんなタダで配るから、みんな読んでる奴も金くれない。そういうね、難しい。両面があるんですよね。課金システムが作れれば 小さないけど仕事が生まれるんだよね 


 

純子うん、でももうパソコンの上に立ち上げれば良いだけだから、広告取らなくても別にいいわけなんでしょ 
佐藤:いい いい。広告とれますよ、自分の人件費と、あと交渉する手間代だけ 
純子:うん、それだけですよね。そしたら全然問題ないですよね
佐藤:問題ないです。だからすごく流行ってるんですよ 
純子ほほ〜 
佐藤:だから、純子さんはこういうことやっていたんだから 打てば響いちゃうけど。今のインターネットのいいところはそれなんですよ。寺内町内会 知らない人が覗き込んで、私もこの町に住みたいわ〜 みたいな感じが生まれるかも知れないんです

純子そうですよね〜誰かがやって もおかしくないですよね
佐藤:やってますよ、色々な人が。ふふふ
純子:あーそうですか  

佐藤:だから 自分新聞みたいなのを 自分でインターネットで発信してる  いまここで話して頂いた内容を そのまま文字になって、写真撮って載せますから そうすると 井口純子さんて こういう人だったのか〜  みたいな情報が伝わります。
純子はは〜

佐藤:こんにちは! TERAUCHI  新聞的なこと残っている 今まで 知らない情報を見て  娘がお母さん 昔こんなことやってたのか〜   知ってる? 知ってる と見てくれます 
純子ふん ふん ふん 
佐藤:それで新聞ですけど、 一部いくらで作ってたか知らなかったでしょ そしたら俺が一部100円だったよって 記録する。そうすると 夏実さんは、お母さんがやってたの知ってたけども、一部100円印刷代、作るのにかかるなんて知らないはずだから 俺が来たかいがあるわけですよ 
純子そうですね 
佐藤: ただ インターネットで 聞き取っているこはと そういうことです 

純子うん うん なるほどね 
佐藤:どんどん細かく、深く、狭くやっても、身近な情報が集まる 見る人は距離が離れていても見てくれるんだけども、お金を徴収する方法が今のところないの 
純子はぁ〜 しかし凄いね。こんにちは!TERAUCHIをこうやって自分で立ち上げて、こうやって書いといたら、みんなが あとでwebで伝えてくれる・・・
佐藤:物の力です webはみんなが好きな時に見ることができる  
純子ねぇ、見てもらえる 
佐藤:昔の寺内新聞に対する反応も  すぐメールで来るから。メール来てパッと押すと返信も出せる。メールが来るんだけども、いたずらメールとかいっぱい来るんすけどね 
純子ああ それが嫌ですね 
佐藤:やっぱり両方でてくる 便利な道具 諸刃の剣だ。しょうがない 

純子:もういたずらメールってもう何本も、何百と来るでしょ 
佐藤:ものすごい来ますよ。だから、折り込み広告、これいらない知らせ が どんどん入ってくるのと同じだから、これしょうがないですね 
純子それ消すのは、削除するのは・・
佐藤:それは機械が自動的に削除 やってくれるんですよ 
純子えっ、でもどれが要るか要らないかっていうのは・・
佐藤:もう機械で分かる 大体。機械でメール送ってよこしたやつは、スパムメールっていうんですけど  スパムをハジくようなソフトがあるんですよ。そうするとスパムメールは全部ハジかれちゃう。で、ゴミメールっていうのは、なんか形式が決まってんじゃないすか 

純子あ、そうですか 
佐藤:そう、全部デジタルデータなので、こういう文字の並びになっているのは大体、ゴミメールみたいな仕分けを、機械が勝手に 全部ハジいてくれちゃう 
純子うん うん・・・
佐藤:だから便利なんですよ 
純子:便利とはいえね〜 いつもメールを開くと、イタリアの・・
佐藤:メールやってらっしゃるでしょ 
純子:やってますよ 
佐藤:あっという間に パソコンで新聞も見れますから。メール、と同じですから 
純子いや〜大変 

佐藤:キーボタンとか いっぱいあって・・
純子大体パソコンの前に座ったらね、午前中くらいあっという間に過ぎてしまうでしょ。アトリエ行かないでここのパソコンの前に座っている時間の方が長くなるんですけどね 
佐藤:そうですよ 



純子
:うん。そーんなことしたら何にもできなくなる うふははは もう今、私と井口でね(2010年)11月にニューヨーク・シティー・マラソンに出ようって、去年思い立ったわけですよ 
佐藤:去年思い立って。ふふ。今年のいつ出るの 
純子:今年の11月7日。
佐藤:へぇ そしたら  42キロ走るんだ。
純子42.195キロ 走るわけ 
佐藤:それ、目標時間は 10時間くらい 
純子10時間 で、10時間走り続けたことはない 

佐藤:そりゃないよね。話し続けたこともないよ
純子うん それで、2時間半は走ったんですよ。去年から少しずつ、ね 
佐藤:10時間走り続けるってことをやってないと・・ 
純子そう、やったことがない 
佐藤: 大変ですよね 
純子:だからそれについての、マラソンに出るための時間、やっぱり朝3キロから・・
佐藤:それは パソコンやってる場合じゃないわ ふはははは とにかく10時間一日中歩くのを先に達成して挑戦してください 

純子筋力トレーニングしないといけない 
佐藤:そうですよね〜 いきなり なんかすごい エベレストに山登っちゃうみたいな感じだから、死んじゃいますよね 
純子死んじゃいますよね 私も死んじゃうと思うんですよ 
佐藤:そりゃ〜いきなり10時間走ったら 死んじゃいますよ、本当に 
純子死んじゃうと困るからね。それは、ちょっと あんまりwebに時間とりたくない 
佐藤:でもやっぱ途中で走るのは止められるところがいいんじゃないすか。ちょっとしんどいから、もう止めようみたいな。絶対それ最後まで走り続けると本当に死んじゃう  疲れたら止めるっていう。 それやると長生きするわけでもないので 

純子:それもありますから
佐藤:パソコンの寺内新聞はマラソン挑戦が終わってからにしてください。じゃ来年から。
純子じゃ来年から 
佐藤:私がメールで教えますから ふふふふ これが楽ですよみたいな  填ると思う。これだけやってたら凄い填っちゃうよ  なんで私こんなこともっと早くからやっておけばよかったって後悔する 
純子いえ、路線で切符が取れて、時刻表が分かって、そしてあとはもう飛行機の切符が取れたらもうそれで・・ 

 寺内新聞の反響など

































 裸踊り 絵ネットより









































 老人会絵 ネットより


佐藤:なるほど。俺よりPC使ってますね〜 それで一番寺内新聞に対する反応とか意見とかっていうのもかなりありましたか やっぱり 
純子ありましたね 
佐藤:そういうのは、一般紙・新聞だと 声とかそういう読者の意見のページとかあるじゃないですか。そういうの作ったんですか 
純子あ、つくりましたよ うん 
佐藤:その当時  よく言われているのは、こんにちは寺内、町内会の問題を
純子:うん、町内会で道路問題とかいろんなものがありましたよ。町内会に取材することと、それからあと学校関係 市 

佐藤:学校ね 
純子PTA。われわれやっぱり子供を抱えてますから。PTAのお母さん方の話とか、地域のこと全般についてやっぱり色々とね 
佐藤:生活に直結してること  だからね 
純子そうです 郵便局が出来てなかったことを郵便局が欲しいとかポリスボックスが欲しいとか  そんなことをやってきましたね 
佐藤:政治的な 
純子そうですね。道路問題から政治につながってきて、井口だって まちづくりですから、もうずいぶん 
佐藤:まちづくりの プロだね 

純子そうです。プロが出てきて、やるわけですよ。自治会のみなさんとね 
佐藤:それいいね 
純子直でしたよ もう〜
佐藤:自分の仕事の勉強にしながら、実際に自分の住んでるところでまちづくりやるわけだからね。すごいよね 
純子:すごいですよ 
佐藤:毎日 まちづくりの仕事やってるもの、自分の町のことも やってる 
純子自分の町のことやりながら、都市づくりっていうんですか 
佐藤:それはなんか裏表がないですよね 
純子裏表ないですけど、やっぱり自治会の人たちと一緒に旅行に行ったりしながらね、あ〜っていうの 

佐藤:それ楽しいね 
純子:自分で承知してるんじゃないですか 
佐藤:政治家だ  政治的な対応採らないといけないしね。理想ばっか言っててもダメだもんね。ふふふふふ
純子そうですよ。だから町のオジさんになってね一緒にね、裸踊りしたり 
佐藤:だから 良いんですよね 。あっはっは ふふふ マジで  今は分業化社会だから、そういう裸踊りして温泉行って、みんなでまちづくり するみたいなねところが無いから  立派な部分だけが分解されちゃってて、リアル・コミュニケーションがないですよね多分。それがね、情報化の分業化のね社会の悪いとこなんですよね 
純子うーん 

佐藤:みんな同じようなことで 悩んでんのに、なんか私悩み無いけど 立派なことだけ言って帰る。どっか行っちゃうじゃないですか。なんかありがたい人が遠くから来て、なんかありがたい話をして、はいサヨナラ  リアリティーがない、ですよね。言葉にもね 
純子:うん うん
佐藤:井口さんのお父さんだって、立派なこと言ってっけど、どうせあいつ裸踊りだーみたいな。ここだけは 言わせておこうかーみたいな 
純子ふあはははは 
佐藤:で裸になった時にようやく みんな あーだこーだあーだと文句言ってくるでしょ。昔の付き合いはね

純子そうですよ 
佐藤:井口さんは、そうすると政治家的裸踊り になったときに そーだ そーだみたいな 近所の欲望を聞いといて、また立派な人に話す時は それを咀嚼して、みんなに言うと。だんだん厚みが出てきますよね話に 
純子 どうなんでしょうね
佐藤:いいや そうじゃないと 町の周りの人は動かないですよ。うーんそうだよな やっぱり、リアルに 現世ご利益だからね 
純子で、この新聞やってました時にね、夏実たちは小学校行ってましたでしょ、で学校のPTAの人たちから意見が。それで自治会を井口がやってましたからね、自治会の人たちの情報も入る。そしてウチは母がおりましてね、母が老人会の方を  ふっふっはっはっは 
佐藤:すごいじゃないですか 一家総出でまちづくり 老若男女問題をまとめてね〜ふふふふふ

純子:一家で 全部 情報が入ってくるんですよ
佐藤:そりゃそのへんのヘナチョコ政治家より町全体の問題を知ってる訳だよね、立体的に。年齢層を横断し全部 
純子:年齢層がね、もう老人会の年齢層ってのは やっぱりね、無視できないじゃないですか 
佐藤:そうですね。当時の老人会の問題ってのは何でしたかね?
純子:やっぱりね、みんな老人会に入らない 
佐藤:入らない 俺は老人じゃねえ、ふざけんじゃねえ〜 と 
純子:そうそうそう 
佐藤:  老人自身が老人と認めたくないのね。ということは老人が老人を馬鹿にしてるってことだよね 

(30:15)

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