大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日   home 

香川貴範さん伊藤立平さん 岸上純子さん 2008年 5月14日はれ阿波座の事務所にて  
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 その08 その09  

その02  15分 28秒 〜31分 04秒  

佐藤:ああ会社の仕事の合間に、自分の名前でコンペを出して 
香川:休日に 始めまして 
佐藤:伊藤さんとは大学で一緒なんですか

香川:どうき
佐藤:ああ同期なんですか、仲良しグループで いいね
伊藤隣の研究室なんですよ 
佐藤:隣の研究室どうしで仲良しだったの 
伊藤:彼は坂本研で 僕は仙田研 

佐藤:仙田研は松島潤平さんと一緒だね 
伊藤たまたま隣の研究室だったので よく喫煙室で うちの研究室の前が喫煙コーナーだった
佐藤:はあはは ああ
伊藤それでちょっかい出されて
佐藤:ちょっかい出されてってどういうこと ああそうかそうか隣の研究室がうらやましく見えるのか 
香川ははははは
佐藤:討論ばっかりしているからこちらは 共にわらう そんな感じで じゃ年齢は一緒ですか そうですか ついでに脱線して伊藤立平(たっぺい)さんの経歴を聞きましょう じゃー伊藤さんのお生まれとか こう言うパターンがいいですね

伊藤:僕は神奈川県生まれです
佐藤:神奈川県はどこですか 
伊藤鎌倉です
佐藤:あんな良いところから、こんな ゴソゴソしている処へよく来ましたね 会場おをわあらい 鎌倉の何処ですか あの辺の 

伊藤:七里が浜です 
佐藤、:ものすごいいい処じゃないですか 江ノ電が走っている
伊藤あそうです 
佐藤:しぶいじゃない 

伊藤: 
佐藤:洗濯物が電車の中から取れる ぐらいだ わらう そうですか 湘南ボーイだね
伊藤:ま 音楽では
佐藤:クワタケイスケ 江ノ島がみえてきた〜 なになに 江ノ島で引きこもっていたんですか
伊藤:わりと引きこもっていた 

佐藤:小中高 江ノ島 の七里ヶ浜で 毎日夕日を眺めながら 私の人生は夕日の様に沈みッパはしではなか?と 
伊藤 まあそうですね 
香川:わっははは 湘南高校 
佐藤:有名ですよね 

香川:建築家が多い高校なんですよ
佐藤:ああそうなの 先輩だれですか
伊藤:山中新太郎さん
佐藤:あ、新太郎さん知っている 僕の家にきてレクチャーしてくれた
伊藤このまえちょっと 

佐藤:もう10年前だけどね 今年から助教授だったかな 日大の先生に成ったそうですね ほかに誰ですか 
伊藤:あとは つかもと先生 
佐藤:ああそうなの 湘南ボーイか 見えないな〜 
香川はははははは 

伊藤:僕の恩師の仙田先生も 
佐藤:ああそうなんだ 
伊藤:団さん
佐藤:だんいくまさんの息子さん 
伊藤そうです 

佐藤:皆さん金持ちそうだけど 一人だけ違いますね
岸上うふふふふ かいじょうばくしょう 
佐藤:やっぱり お金も引きこもってますね 
香川:うちの おやじが絵描きです

佐藤:お父さん絵描きさんですか
伊藤:はい 
佐藤:現代アートですか 
伊藤:いや わりと現代を目指していたんですけど 
佐藤:具象に
香川:広告
伊藤:広告関係

佐藤:絵を描きながら広告もやると
伊藤:広告もやっているんですけどもね 生涯絵描きと言う 
佐藤:いいね じゃー広告はアルバイトだ 本業は絵描きと 
伊藤:本人に言わせると 

佐藤:本業は絵描きだと いいですね それで年も34才なんですか
伊藤:そうです はい 
佐藤:じゃ一浪したって言うことですか 
伊藤:はい
佐藤:まったく同じじゃないですか 
香川:わらう 

佐藤:ああそうか へ〜 よっぽど香川さんに引かれて 引力が強いから 
伊藤:そうですね
佐藤:じゃーここは 二人で共同事務所と言うことですか 
香川:一応二人で 

佐藤:そうかまた5年後来ますので 喧嘩別れして たりしてる場合は別々にしますので なるべくそういうパターンも良いな〜 それで仙田研の修士を出られて これは喋るが価値ですからね 20年記録に残りますから 
香川:ははははは
佐藤:ドンドン喋っていただいて あそうですか それで さかくら事務所へ行っていたんですか 

伊藤いえ僕は大阪で 僕も同じような 感じで 勤めまして 
佐藤:どこへ大阪でつとめられたんですか 
伊藤:にっけん です
香川:愛のそうくつ にっけんです ははははは 
佐藤:そのまま乗りますよ かたかなで  平仮名とか 先生自身が自分の名前検索するでしょうから そこは外さないと 可愛そうだから どんどん言っていただいて それで大阪ですか 。やっぱり7、8年居たって言うことですか 

伊藤:そうですね 今年の3月 
佐藤:香川さんが独立されたので 引力に引かれて このままジットしてられん たまらんと  
伊藤はい 
佐藤:香川がやるなら 俺が馳せ参じねばと いい〜ね〜 いいなかまだね 
伊藤一応乗っ取ろう と 
香川が はははは 会場だいばくしょう 

佐藤:事務所を乗っ取ろうと 引きこもってた割には 結構強気でいいですね〜 その辺は いい〜 かいじょうおおわらい そんな馬鹿な あそうですか 
伊藤:香川君の方が先独立して 一人で頑張っているんで 僕も
佐藤:何月から もう一度聞きますけども 
伊藤:今年の3月から 

佐藤:まだ2ヶ月じゃないですか 
伊藤:そうです 
佐藤:凄い運がいいな〜 2ヶ月前えだったら俺はインタビューしなかったものね WEBに乗って永久に残るよこれは 独立2ヶ月ですか、。そうですか 最初 香川さん教えて無かったの「俺独立したよ」って 黙っていたの 

香川:辞める寸前には言いました
佐藤:言って  おれやるぜ〜と 見てたら。自分で一緒にやるようになった 
伊藤:まあそれもありますけども、僕の 物件がなかなか終わらなくって それがちょっと
佐藤:大きな物件 やっていたのね もう実務のキャリアはバリバリで 

香川だいたい出来るようになりました 
佐藤:なんでもできそうだよね 大きい現場もやっているし 香川さんは何となくボンヤリ独立でしたけど 伊藤さんは かなり積極的な こちらへ。独立への道へ来たわけだけど 独立系でやって行こうと 言うのは何でですか?

伊藤:僕も会社でしばらく まるごと 入ったんですけども 非常に特殊な オフィスビルとか 大規模開発とか そういうようなクライアントになると
佐藤:いいじゃないですか デカイのどーんと できたできたと 喜べば

香川ははははは 
佐藤:おおスゴイできたって感じで 
伊藤:そーですね
香川無かったって事です 
佐藤:なになに そうは成らなかった どっか一部分しかやっていから 
伊藤そうですね 
佐藤:若いから どこか一部やっていて どこに関わっているか判らないような仕事 そう言う下働きみたな扱いを 修士でて雑用係りか〜おれはみたいな それは辛いよね
伊藤それはありますね やっぱり自分の考えで 調べてつくる 
佐藤:それは大学教育と社会の実情がずれている 

伊藤:完全に
佐藤:大学で授業料 騙されて取られてる だけなんじゃない おい
香川:ははははは
佐藤:せんだ先生に返してもらわないと 
香川:ははあははは 
佐藤:どっちが どうだか判らないけどもずれていると言うことだよね 

香川:ずれてますね〜
伊藤:僕と二人で コンペやり始めた時 も既に 会社の価値観と 学生時代の価値観がかなり違うって言う話 

佐藤
:ああそうかそうか、そこでずれちゃっているから 非常に悩むわけね 大学で勉強したのは何のためだったかと それは良い大学に入ったと言うことだ。世の中と ズレテいると言うことは そのズレがエネルギーとなっている。 ズレをそのままにして社会に適応して行く人間になるか アカデミックな教育を受けて 有る意味ではうぶな建築感というか そういうものを一生懸命追求しようと言う そのズレ 。ショックを受けて どないしようかと悩んだんでコンペに参加した。コンペはずーっと一緒にやられていたえわけですか 

香川:すでね この7年ぐらいは 
佐藤:勤めてる7年の間 
伊藤:はい
佐藤:会社に隠れて やってた
伊藤隠れないでやっていた
佐藤:場所何処でやっていたんですか 会社でやっていた

伊藤いやここで 

佐藤 あ 2000年から ここじゃー7,8年共同で 使っていたと言うこと す〜ごいじゃねーか〜 隠れ独立系 現る〜 ああそうか それは凄いね〜 これは新しいタイプが出現しました 

香川:ははは 
佐藤:新しいタイプ 見〜付けたと そんなの無かったね じゃ会社に勤めながら、ここでコンペを 。コンペの為の共同の部屋だね 
香川:そうそう なかなか
佐藤:それは凄いね〜 これは記念写真を撮らなければならない 伊藤さん後ろに立って 香川さんは最初の人だから 
香川:はははは 

佐藤:もうちょっと 寄り添ってくださいよ 近寄って それはいい、新しいタイプだね コンペをやるために この隠れ家みたな 場所を借りたって言う 事だ

香川そうなです 2000年 卒業当時からやろうと 言っていたんですけども なかなか会社の時間が忙しくって
佐藤:ここ家賃幾らですか 
香川:4万7千円です 
佐藤:割り勘してる サラリーもらって 二人で割り勘して もう6年もやっていたって言うことだよね

伊藤はい 
佐藤:すごいね〜 隠れ独立歴 6〜7年すごいね コンペは何回出されたんですか 記録とってないの 

香川:ものは在るんですけどね 
佐藤:ああこれ くれる もらったけど これどうやって見るんですか わらい 見方がわからん 
香川:こっからここが最後です 

佐藤:ちょと一個ずつ説明してもらえますか これなんですか 
香川:これは2002年の一番はじめにやった コンペなんですけど
佐藤:ああ群馬県 邑楽(おうら)町の庁舎コンペ 
香川:やまもとりけんさんが取って 訴訟に成っているやつです これで最終審査5案に残って 

佐藤:これでいきなり最終5案の残った これいただいていいですか書いていいですか
香川:いいです ここに書いてあります 佳作って
佐藤:佳作に残った 最終5案の残ったんだ 
香川そうです 
佐藤:この案の味噌というか 残った原因は 自分たちで 整理分析すると この敷地の中にバラバラと機能を播いた って言う事

香川:そうですそうで 
佐藤:えらいカラフルで美味そうですな〜
香川ははは はは 結構バラバラはバラバラなんですけども この辺の視点に立った時には 何かギッシリ詰まっているようで 全てが見えてる 

佐藤:なかなか達者じゃないですか 
香川:はははは
佐藤:ねえ 難しいだよね バラバラしてて まとまっている感じを作るのは ちょっと入ると見えなくなるみたな 在り方構え方は 
香川:そうです 
佐藤:これは機能が一個つバラバラになっていて モダンな考え方とちょっと違いますね モダン崩しですねこれ ね 

香川;そうですね これは 審査員原さんやった 
佐藤:はあはあ 佳作に残って 屋根がちょっと 屋根がわるかったな〜  
香川;ああそうですそうです  はははははは 岸上はははは

佐藤:このバラバラ感がさー 屋根に来ると 全然窮屈に現在に回収されてさ〜 近代感になっちゃうって この屋根が敗因だな 落選  岸上わらう 俺はそう思うな〜どう言われたかしらんけど 

香川:いやまさに 
佐藤:そうなの 
香川:長谷川さんにはそう言われた 
佐藤:そう いわれた

香川:屋根直してきたらよかったのに〜 
佐藤:おれも審査員なみだな 会場だい ばくしょう
香川:山中さんと この時知り合ったんです 
佐藤:山中さんも残ったからね

香川:そうですそうです 
佐藤 見せてもらった 山中さんの事務所にいったら こんどこそ一等ですね〜って 言ってたい 自信満々でしたが残念 

香川:山中さんも佳作やった
佐藤:その次は いきなり入賞で自信満々じゃないですか
香川:そうですね

佐藤:ここでやめたた とならな、発表に成る前に辞める気充分だったでしょう 
香川:そうですね
佐藤:これ取ったら辞めー多 
香川:辞めようと 
佐藤:これは会社ないしょ
香川会社ないしょですね

佐藤:ばれちゃうじゃないですか 
香川:だれも 意外に雑誌みてないんで 
佐藤:やった〜 雑誌は学生が見るもんだかな〜 よかったねそれはね 
香川:3人だけでしたね 
佐藤:黙っててくれたのね その次は 

佐藤:これ見にくいね老眼には  岸上わらう
香川:こっちから みるんです 
佐藤:ああ こっち〜みるのね 逆から見ているからさ〜 歴史を遡上してるからね これなに これ俺にくれるの ちがうんでしょう いきなり本をだされても なんだか判らない 岸上わらう うふうふふふ 戸惑うばかりじゃないかい どっか外国のか〜

香川:いや違います 5ヶ月後に展覧会 に呼ばれたんです
佐藤:はあはあ 切っ掛けは
香川:切っ掛けは よくご飯食べたりする 先輩の米津さんて言う人が 居るんですよ タケナナノ人 

佐藤:出してきたやつは俺もらえるのね
香川:はははは 
佐藤:呼ばれて展覧会に参加して 

香川:この人は 橋爪しんや って言う大阪市長選に出た 歴史学者 この人に紹介してもらったんです
佐藤:都市にしかけたと 
香川:その当時から水都大阪って言うのを 大阪市が言い出して

佐藤:そんなもん 近世以前から水運 堀の街だもんね 
香川:行政がわりとやる気に成って来て 行政なにか色々言っているけど 絵がないんでその 絵を出す展覧会を いたいと 言うんで若手 の面白い人連れてきて くれって、言われて 米津さんが僕らに 声掛けてくれた 

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