第2回 toshi chan の いる建 いるけん  home 
  松川昌平さん 初建築 in 砺波 インタビュー記録   

 01 ネット縁  02 建築はインターフェスの集積だ   03 ハイブリット行 
 04 実現     05 コンペ案    06自己組織化   07経歴   08 ワインバー
     

  08 ワイン・バー 

s:もうテープが無くなってきてると思うのですが。ワインバーを見せていただきます。ありがとうございました。途中で切れたらゴメンなさい〜・・わーおもしろいな〜。面白いな〜


松川:面白いと言っていただければ。

s:面白いとおもうけど、おれは変なオジサンだから、俺が面白って言って もみんな面白がるか どおうか分かんないですよ。

松川:僕。マスの人が面白いといってくれることをしているとは思っていないので。笑う

 共 笑い

s:おれが面白いって思っても、評価されない ことが多いから

松川:そうですかね〜

s:だから段々俺様世界が 狭まって縮んでいってる。 俺の人間関係。  そんなことはどうでもいいんだけど、。楽しいから。た った1人の人でも 過去でも未来にでも 存在してくれれば いいんですけど

  松川 わらう 

松川:これがワインバーの内観なんですけど。順に説明すると。 このワインバーのクライアントが面白いクライアントで。 

なにが面白いかというと、ある器具を開発したんです。 ワインってコルク開けると酸化するじゃないですか。 酸化すると当然品質が劣化するので早い内に呑みきってしまわなければならない。 それを酸化させないようにグラスに注ぐ器具を開発したんです

:空気を入れないわけだ。

松川:窒素を置換してやるんですね。そうすると何が出来るようになるかというと高いワインを開けてグラス売りをすることが出来る

s:なるほどなるほど。

松川沢山の種類のワインをストックすることが出来るようになるんですね。 402種類のワインがテースティングできるような、 そういうワインバーができる。 初期条件からそんな面白い条件だったんですけど。 最初は「内装してくれ」って話だったんですけど。 内装だけだと面白くないので、402種類のワインと利用客との関係性を考えて。 その関係の境界をインターフェースすると。 様々なインターフェースがあるほうがワインと人間の関係性が多様になるのではという話をしてですね。

内装だけじゃなくって、僕たちのこれまでの経験をいかして、具体的には402種類のワインをダイナミックに検索できるインターフェイスと、持ち帰れるインターフェースと言っていたんですけど、ワインの詳細情報が記載された、テースティングカードをデザインしてですね。

あとは 実空間のワインのカウンターと。 その三つのインターフェースをなにか、いろいろ相互補完的にうまく関連づけられるように 一緒にデザインしましょうということを提案して。それでなにをやったかというとですね。 まずワインのカウンターを作って。蛇行をわざわざさせて。 このときには街中を歩いているみたいに、「ウィンドーショッピングしているみたいにワインを探索しましょう」みたいな、話をして。

s:店内やデータを巡回・回遊できるわけですね

松川:ワインのラベルを見ながら 自分の目でワインを一個一個物色していく。このステンレスのカウンターが全部冷蔵庫になっていて。

s:ボトルの頭をつっこめば冷える

松川:このなかに電極パイプが走ってですね。下に器具がついていて。下でこう注ぐ。

s:注ぐところ見えた方がよかったのに〜 お客さんの顔がみえなくなるか〜

   共 わらい 
 
松川:このへんはちょといろいろ・・

s:むずかしいね〜

松川リアルなカウンターは探索・ブラウズがいいな〜と思って。こんどは検索機能を持つ、WEBを作ったんですけど。

s:店全体がワイン都市になってるわけですね。ワインを介してメディアミックス

松川:これの検索する。

s:オジサン いろいろ勉強になるね〜!パソコンと建築の融合の 具体例を教えていただいちゃっているよ〜今〜。

松川:たとえば 凄い甘いワインを欲しいといったときに 検索開始とやると、ここが光るですね。これ何かというとこれで光るんですね。これはなにかというと平面図なんですね

s:このシステムも松川さんが開発し 作ったんでしょう。

松川:はいそうです。これ実際に、今なくなっちゃいましたけど、その時には今そこにあると。

s:値段なんかもチェックできるの

松川:マウスオバーすると、ここにさっきのテースティングカードが出てきて

:楽しいな〜

松川:これテースティングカードのデザインなんですけど。 実際にお店に行くとここにテースティングカードが刺さっているんですね。 テースティングするとそのカードを持ち帰ってもいいんですよ。 そうると実際に家に居たときに「このお店に行こう」と思ったら、まずは「今日の呑みたいワインをwebでまず検索してみようか」と検索するじゃないですか。 「あ今日はここにある」と。 実際にお店に行ってそのワインを飲んだあとに「隣のワインを飲んでみようかな」と店内をブラウジングし始める。 そいう繰り返していくとテースティングカード貯まっていくじゃないですか。

webで言うとブックマークとか履歴が貯まっていくじゃないですか。 ここに味の4大プロパティーというのがあって。臭いが強いのが好きなのかとか、ドライが好きなのか、傾向が判ってくるんですよね。

s: アマゾンみたいだな。こないだ買った本から、貴方の求める本はこれです みたいな情報が流れてくるんだ。

松川笑い そうですね。それを4種類のパラメータがあるんですけど、それをCMYKに割り当てて。 遠くから見て赤い色は遠くからみて果実感がつよい。色だと一目で判るので。 今日はなにか臭いが強いやつを捜そうと思ったら、ちょっと黄色目がかったテースティングカードを捜すとブラウジングしやすい。

s:一つの店でやっているより 酒造組合とか 全国展開で売ったほうが 良いじゃないの。 笑い

松川:まそうなんですけどもね。

s:全国の日本酒の味検索に使うほうがいいな〜 俺は助かるよ。「我が家のPCは居酒屋のカウンター 」だの展開。 そいう使い方がいいじゃん。のんべーには助かる〜。

m:このときは全国展開チェーン展開するという話だったですよ。会社が。

:話だけで終わってしまった。

松川三つのインターフェースの相互補完的な作用で全体として面白い、いままでに無かった アクティビテーが生まれればといいな〜と思ってたんですよ。 通常こういう設計って 建築屋が入って、内装屋が入って、フードデザイナーみたいなのが入って、情報屋が入って。 全部細分化されているじゃないですか。 

そいうのを一個インターフェースという切り口を設定して、インターフェースをデザインできる人が チャンと建築家の職能を持っている人として 確立出来れば、こういうところまで一気に「建築家のドメインって広がるだなーというのを 何か示したかった。

いままでやって来たのは 全て建築につながっているんだ というのを無理矢理ここで示したかった

   佐藤 大笑い  

いうのもあるんです。笑い

s: 言い訳したわけだね。

松川:言い訳でした 

s:わかりました(笑) 本当に ありがとうございました。 そんなこんなで長時間ありがとうございました。。 いやいや 面白かったぞ〜 とても面白かったね〜。では仕事の 打ち合わせをしてください。 待ってますから〜

松川:はい

   控え室を出、打ち合わせに 行く 松川

 
● 富山県砺波市内でインタビューをしました 佐藤敏宏はその後 
 05年12月06日 多次元フォトコラージュ2本  外観と玄関ホール 38カット  内部  67カット 
 06年02月01日 体験記を webアップしました どちらも訪ねていただければ幸いです 

 長い記録にもかかわらず お付き合いいただきありがとうございました。
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