X 諸戸氏庭園
諸戸氏庭園は、山林王として有名な諸戸家の邸宅庭園で、江戸時代の庭園をもとにしながら豪商初代諸戸清六氏(1846〜1906)が拡張整備を手がけたものです。
この付近は室町時代末期には「江の奧殿」呼ばれ、矢部氏が支配していました。江戸初期には子孫矢部孫兵衛が町人となって居住し、すでに庭園が設けられていたといわれます。 江戸中期に桑名藩御用達商人として全国的にも知られた豪商、山田彦左衛門が別邸として買い受け、庭園を拡張し、推敲亭(茶室)や藩主を迎える御成門、御成書院を設けました。この様子は「久波名名所図会」に見ることができます。
明治維新のあと山田家は没落、明治17年(1884)頃、庭園と邸宅は米相場で成功し、後に日本一の山林王と呼ばれた初代諸戸清六氏の手に移りました。諸戸氏は御殿と庭園を拡張増築し、店と住居として使用されていた遺構で、庭園が国の名勝に、本邸、御殿など6棟が重要文化財に、3棟が県指定文化財、1棟が市指定文化財に指定されています。
●本 邸 | ●御殿玄関周辺 |
●御殿と池庭 | ●菖蒲池(旧山田氏林泉) |
●その他の遺構 | ●初代諸戸清六 |
諸戸氏庭園利用案内
春期(4月〜6月)、秋期(10月〜11月)のみ公開 (詳細はお問い合わせ下さい)
開園時間:午前10時〜午後5時(入園は閉園1時間前まで)
月曜休園、月曜が祝祭日の場合は翌日が振替休園
入園料:大人500円、小学生以下200円
建物内部は非公開
問い合わせ:(財)諸戸会 TEL 0594-25-1004