真 夜 中
僕はMVX(バイク)で
真っ暗闇の林道を走っていた
民家も無ければ 街灯も無い
そんな山の中の道を もう長い時間
遠くに 光が 見えた
それは ローカル線の踏切の光だった
バイクを停めた
僕はここで 休憩する事にした
ペットボトルのコーヒーをごくごくと飲む自分に
いかに乾いていたかを知った
ふと 思った
ここに光がなかったら 僕はここで
休憩なんか しなかっただろうって
闇の中 ぽつんと立っている踏切は
妙に 存在感があって
朝になるまで列車が来ない夜の踏切は
闇の中で
不思議な 温かさがありました
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