夜景14　お盆の灯

８月１６日の夜　お盆の送り火の日
僕は　車を走らせていた
遠く見える街の上には　大輪の打ち上げ花火があがり
広場では　盆踊りの太鼓が聞こえ
家々の前には　送り火を燃やし　子供達は花火で遊んでいた
車窓から　そんな綺麗な幾多の優しい光たちが
車を走らせるたびに廻る走馬灯の様に見えた

魂が　また　天に帰る日

逝った人達が　残したものは

そ　の　　存　在　

幼くして逝った人
長く生活をともにした人
　命の長さに関係ない
今ここにいる人の　心に残った　その存在

逝くと言う字は
綺麗で　哀しい
でも　確かに　ここに　大切な人が存在したこと
そして　いつか　自分も　ここにいなくなることを
感じさせる　そんな　言葉