[日本の神々]

「伊邪那岐命の神生み@」




泣沢女神
(ナキサハメノカミ)
伊邪那美命の亡骸をみて、嘆き悲しんだときに、伊邪那岐命の涙から生まれた神
伊邪那美命に先立たれた痛恨のあまり、腰に帯びた長さ十握もある十拳剣を引き抜くと、不幸の原因となった火の神「火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)」の頸を切り放った。

【剣から生まれた神々】


※伊邪那岐命の手にした剣の名は「天之尾羽張(あめのおわばり)」

別名を「伊都之尾羽張(いつのおわばり)」という名刀である。


石拆神
(イハサクノカミ)
剣の切っ先についた血から生まれた三神
刀剣を鍛える時の石鎚を称える神々
根拆神
(ネサクノカミ)
石筒之男神
(イハツツノヲノカミ)
甕速日神
(ミカハヤビノカミ)
剣の鍔際についた血から生まれた三神
刀剣を鍛える時の火の働きを称える神々

建御雷之男神別名:
建布都神(タケフツノカミ)
豊布都神(トヨフツノカミ)
樋速日神
(ヒハヤビノカミ)
建御雷之男神
(タケミカヅチノヲノカミ)
闇淤加美神
(クラオカミノカミ)
剣の柄に集まった血から生まれた二神
雨を司る龍神であり、清冽な谷間の水を司る水神
闇御津羽神
(クラミツハノカミ)

【切り殺された、ヒノカグツチノ神から生まれた神】


正鹿山津見神
(マサカヤマツミノカミ)
頭から生まれた、山の険しい頂きを称えた神
淤縢山津見神
(オドヤマツミノカミ)
胸から生まれた、山の麓を称えた神
奥山津見神
(オクヤマツミノカミ)
腹から生まれた、深山を称えた神
闇山津見神
(クラヤマツミノカミ)
陰処から生まれた、、暗い谷間を称えた神
志芸山津見神
(シギヤマツミノカミ)
左手から生まれた、鬱蒼たる樹木を称えた神
羽山津見神
(ハヤマツミノカミ)
右手から生まれた、麓の山を称えた神
原山津見神
(ハラヤマツミノカミ)
左足から生まれた、平らかな峰を持つ山を称えた神
戸山津見神
(トヤマツミノカミ)
右足から生まれた、端にある山を称えた神

【黄泉国で怪物となった伊邪那美命から逃れるために生んだ神】


伊邪那美命は「黄泉津大神(ヨモツオホカミ)」「道敷大神(チシキノオホカミ)」

とも呼ばれるようになる。


意富加牟豆美命
(オホカムヅミノミコト)
大神の意。
死者の国とこの世との境にある黄泉比良坂の麓で、追手から伊邪那岐命を救った桃の実。

道反大神
(チガヘシノオホカミ)
女神を追い返した、夜見の坂に置いた大岩。
別名:塞坐黄泉戸大神(サヤリマスヨミドノオホカミ)