[世界の神々]



【マヤの神々】
フラカン 創世神。
無の状態からいまの世界を造った。
「天の心」と呼ばれ、創世以降はほとんど姿をあらわさない。
シュピヤコシュ 創世神。
無の状態からいまの世界を造った。
ツァコル 創世神。
創造主とも呼ばれる。
ビトル 創世神。
形成主と呼ばれた。
フナブ・クー 創世神。
形成主と呼ばれた。
フンアプ・ウティウ 創世の神。
夜を司る神。
名前は「狼の猟師」という意味である。
フンアプ・ヴッチ 創世神。
夜明けを司る女神。
名前は「狐の猟師」という意味である。
シュピヤコシュ 創世神。
男神で女神シュムカネとの間にフンフン・アプとブクブ・フナプという2人の子供をつくった。
シュムカネ 創世神。
女神で男神のシャピヤコシュとの間にフンフン・アプとブクブ・フナプという2人の子供をつくった
フン・フンアプ 創世神シャピヤコシュとシュムカネとの間の子。
シュバキヤロとの間に子供を2人つくった。
後に兄弟であるブクブ・フナプとともに冥界へ向かい、そこで殺される。
シュバキヤロ フンフン・アプとの間に子供を2人つくった。
ブクブ・フナプ 創世神シャピヤコシュとシュムカネとの間の子。
後に兄弟であるフン・フンアプとともに冥界へ向かう。
フン・フンアプはそこで殺され、ブクブ・フナプは頭だけで冥界の樹に存在し続けることになった。
頭だけの状態で冥界の女性ショキクとの間に、フンアプとシュバランケという2人の子供をつくった。
ショキク ブクブ・フナプとの間に、フン・アプとシュバランケという2人の子供をつくった。
フンアプ ブクブ・フナプとショキクとの間の子。
兄弟で、ブクブカキシュ、シパクナ、カブラカンという巨魔を退治した。
また、叔父であるフン・フンアプの敵をとるために冥界を攻めたり、異母兄弟の二人を猿にしてしまったりもした。
後にフンアプとシュバランケの兄弟は、1人が太陽にもう1人が月になったが、どちらがどちらかは分からない。
シュバランケ
ニム・アク 創造神。
ニム・アクという名前は「大イノシシ」という意味である。
アフ・プチ 死の神。
冥界の最も深いところ(ミトナル)を支配している。
冥界の悪鬼を統べる。
死の迫った人間の周りをうろつき、冥界へと招く。
腐敗した死体、あるいは骸骨として表現される。
別名は、ユム・シミル、またはフン・シミルといい、民間信仰ではこちらが使われることが多い。
イシュタム 死の女神。
アフ・プチとは違うところは、死者を天国に連れて行く。
マヤにおいて天国に行くことができるのは、聖職者、生贄、戦死者、そして首を吊って死んだ者であった。
イシュタムは首つり死体の姿をしている。
グクマツ 「グク」は緑の羽(即ちケツァル鳥)「クマツ」は蛇の意味で蛇の神と言われている。
創世神で無の状態からいまの世界を造り、大地、動物と植物を造った。
テペウ 大地、動物と植物を造った神。
ちなみに「テペウ」という名は、ナワ語の「王」という言葉から来ている。
アヴィリシュ 太陽が昇る以前の世界で人間達の前に現れ、キチェの部族に力を貸した神々の一人。
太陽が昇ると石になった。
ニカフタカフ 太陽が昇る以前の世界で人間達の前に現れ、キチェの部族に力を貸した神々の一人。
太陽が昇ると石になった。
トヒル 太陽が昇る以前の世界で人間達の前に現れ、キチェの部族に力を貸した神々の一人。
太陽が昇ると石になった。
また、「トヒ」は雨の意味で、ケツァルコワトルと同じ神格であり、雷とも関係があるという説もある。
ケツァルコワトル 至高神オメテオトルの子。
「ケツァル」は「極楽鳥」、「コワトル」は「蛇」という意味。
ケツァルは世界で一番美しい鳥であると言われ、グァテマラの通貨の名前にもなっている。
ケツァルコワトル神は、首に羽毛を持ったヘビで表現される。
トルテカの王は、自ら「ケツァルコワトルの後継者」を名乗っていた。
創造神で暦や火をもたらし、農業を人間に教えた。
「この神はいつか海の彼方からメキシコの地へ帰還し、王座を取り戻すだろう」とアステカの予言は告げていた。
ククルカン 「ククル」は「羽毛のある」、「カン」は「蛇」という意味。
即ちケツァルコワトルと同じ神格と思われる。
風と太陽を司る。
名前の通り、羽毛に包まれた蛇である。
アロム 創世神。
子を生む神。
クァホロム 創世神。
「子を孕ませる者」と呼ばれている。
アロムの対となる神。
サキ・ニマ・チイス 創世神。
年老いた白い熊の姿をしている。
イツァムナー 至高の神フナブ・クーの息子で事実上の最高神。
昼と夜の支配者で善意のみの存在。
学問を守護する神で、文字を作ったり、また芸術の守り神でもある。そして宗教儀礼の確立、区画整理までも行ったとされる。
老人の姿をしている。
イシュ・チェル イツァムナーの妻で嵐と洪水の神。
災害を引き起こす悪意の存在とされるが、同時に出産と医術を司る善意の神でもある。
鋭い爪を持った老婆の姿をしており、「怒れる老婆」とも呼ばれる。
かつて世界を滅ぼした大洪水は、彼女が起こしたものとされる。
イシュピヤコック 年老いた男神で占いをする。
イシュムカネの夫。
イシュムカネ 年老いた女神で占いをする。
イシュピヤコックの妻。
エク・チュアー 戦争の神で商業を守護する神でもある。
名前の意味は「黒い戦王」で偉大な軍神として崇められていた。
別名エク・アハウと呼ばれるが、まったく別の神格だという説もある。
チャク 雨と雷の神。
4人おり、世界の四隅にそれぞれ住んでいる。
水瓶を傾けると雨が降り、斧をふるえば雷が鳴る。
農耕社会のマヤでは、非常によく信仰されていた。
ユム・カアシュ 農耕の神。
トウモロコシの豊饒をもたらす。
シャマン・エク 北極の神。
行商人を導く。
ジャガー その名の通り、ジャガーが神格化されたもので力と権威の象徴として崇められた。
アメリカ大陸において、中央から南全域にかけて信仰されていた。