【ヒンドゥー教の神々】 |
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ヴィシュヌ | ヒンドゥー教の神である。 ブラフマー、シヴァとともにトリムルティの1柱を成す重要な神格であり、特にヴィシュヌ派では最高神として信仰を集める。 偶像として、ヴィシュヌは通常青い肌の色で4本の腕を持つ姿で描かれる。 |
ブラフマー | 創造神でありトリムルティの1柱に数えられる。 4つの顔を持ち、それぞれの顔は東西南北の四方を向いているとされる 武器ではなく、知識や創造を象徴するものを手に持つ。 |
シヴァ | ヒンドゥー教では最も影響力を持つ3柱の主神の中の1人であり、特にシヴァ派では最高神に位置付けられている。 世界の創造、維持、再生を司る最高神として位置づけられている。 額の第三の目、首に巻かれた蛇、三日月の装飾具、絡まる髪の毛から流れるガンジス川、武器であるトリシューラ(三叉の槍)、ダマル(太鼓)の姿で描かれる。 |
カーリー | 「黒き者」あるいは「時」の意味で、血と殺戮を好む戦いの女神。 シヴァの妻の一柱であり、カーリー・マー(黒い母)とも呼ばれる。 全身青みがかった黒色で3つの目と4本の腕を持ち、4本の腕の内一本には刀剣型の武器を、一本には斬り取った生首を持っており、チャクラを開き、牙をむき出しにした口からは長い舌を垂らし、髑髏ないし生首をつないだ首飾りをつけ、切り取った手足で腰を飾った姿で表される |
クリシュナ | ヒンドゥー教で最も人気があり、広い地域で信仰されている神の1柱である。 クリシュナの肌の色は通常黒、または暗い色と表現され、金色のドウティ(腰布)をまとい、クジャクの羽の王冠を戴いた姿で描写される。 |
ガネーシャ | ガネーシャは、ヒンドゥー教の神の一柱。 その名はサンスクリットで「群衆(ガナ)の主(イーシャ)」を意味する。 インドでは現世利益をもたらす神とされ、非常に人気があり、「富の神様」として商人などから絶大な信仰を集めている。 太鼓腹の人間の身体に 片方の牙の折れた象の頭をもった神で、4本の腕をもち、障害を取り去り、また財産をもたらすと言われ、事業開始と商業の神・学問の神とされる。ガネーシャの像の中には杖を持っているものもおり、この杖は「アンクーシャ」と呼ばれている。 |
ガンガー | ガンジス川を神格化した女神。 ヒマラヤ山脈の山神ヒマヴァットの娘として生まれ、天界で育った美しい女神でパールヴァティーの妹。 |
パールヴァティー | 「山の娘」を意味する神。 ヒマラヤ山脈の山神ヒマヴァットの娘で、ガンジス川の女神であるガンガーの姉に当たる。 軍神スカンダや、学問の神ガネーシャの母。 シヴァの最初の妻サティーの転生とされ、穏やかで心優しい、金色の肌を持つ美しい女神といわれる。 彼女の肌は金色ではなく元々は黒色だったが、それをシヴァに非難された事を恥じた彼女が森にこもって苦行を始めた為、それを哀れんだブラフマーが彼女の肌を金色に変えた。 なお、この時の彼女の黒い肌がカーリーになったとする説もある。 後にドゥルガーやカーリーとも同一視されている。 |
ドゥルガー | 「近づき難い者」を意味する。 デーヴァ神族の要請によってアスラ神族と戦った。 シヴァ神の神妃とされ、パールヴァティーと同一視された。 外見は優美で美しいが、実際は恐るべき戦いの女神である。 3つの目を持っており、額の中央に1つの目がある。10本あるいは18本の腕にそれぞれ神授の武器を持つ。虎もしくはライオンに乗る姿で描かれる。 |
サラスヴァティー | 芸術・学問などの知を司る女神。 肌は白く、額には三日月の印を付け、4本の腕を持ち、2本の腕には数珠とヴェーダ、もう1組の腕にヴィーナと呼ばれる琵琶に似た弦楽器を持ち、白鳥またはクジャクの上、あるいは白い蓮華の上に座る姿として描かれる。 |
ラクシュミー | 美と富と豊穣と幸運を司る女神。 蓮華の目と蓮華の色をした肌を持ち、蓮華の衣を纏っている。 4本の腕を持ち、持物は水蓮で紅い蓮華の上に乗った姿で描かれる。 アラクシュミーという不幸を司る女神を姉に持つとされ、ヴィシュヌの妻になる際に「私があなたの妻になる条件として姉にも配偶者を付けるように」とヴィシュヌに請願し、ある聖仙(リシ)とアラクシュミーを結婚させ、晴れてヴィシュヌとラクシュミーは一緒になったという神話もある。 |
カーマ | 欲望、性欲、情熱、憧れ、感覚への喜び、耽美的生き方、愛などを意味する神。 |
クベーラ | 富と財宝の神。 |
マハーバリ | マハーバリは天界の王インドラとの戦いで命を落とした父ヴィローチャナにかわり祖父プラフラーダの下で育てられた。 プラフラーダは最高神ヴィシュヌに帰依して大悟を得たアスラであり、祖父の薫陶を受けたマハーバリは長じて地底界を治め、公正で献身的な王となった。やがてマハーバリは父の仇を討つべく天界に軍を進め、インドラ率いるデーヴァ神族を掃討して、天界・空界・地上界の三界を掌握した。 彼の治世は喜びに満ち、世界はあまねく光り輝いて富にあふれ、三界のどこにも飢える者はなかったという。 |
ジャランダラ | ジャランダラ(もしくはジャランダーラ)とは、インド神話に登場するアスラ王である。 シヴァが火のついた第三の目を海に向かって放り投げると、海から光輝く子供が生まれ、三界全体に轟くほどの大声で泣いた。 この子供に凄まじい力を感じた水神ヴァルナは彼を養子にし、さらに 創造神ブラフマーもこの子供に関心を持ち、最上天のサティヤ・ローカから下界に降りて会いに来た。 そして、彼がやがてヴィシュヌを倒せるほど強いアスラ王になること、あらゆる種族を繁栄させる名君になること、そして彼の妻となる女が貞節である限り誰にも負けないことを予言した。 この子供はジャランダラと名付けられた |
ヴェーパチッティ | ヴェーパチッティとはインド神話、仏教におけるアスラの王である。 毘摩質多羅阿修羅王(びましったらあしゅらおう)ともいう。 同じアスラの王であるラーフに語りかける場面とインドラに幻術で病を治すことを断った説話で有名な王である。 |
ヴィローチャナ | アスラ(阿修羅)族の王とされる。 |
バーナースラ | 千本の腕を持つアスラ神族にしてダイティヤ族である。 |
マヒシャースラ | マヒシャースラはアスラ神族であるにもかかわらず、デーヴァ神族であるブラフマー(梵天)に対する瞑想を行うなど信心深く、結果としてブラフマーから「如何なる男や神にも敗北しない能力」を授かった。 |
マヤースラ | マヤは、インド神話に登場するアスラである。 マヤースラとも言い、ダーナヴァ族である。 アスラ族における建築家、技術者であり、ユディシュティラのために集会場をインドラプラスタに建設したとされる。また、マヤは3つの町「トリプラ」(Tripura)を作り上げるほどの優秀な建築家であった。 トリプラは繁栄を極め、力で持って三界(天界、空中界、地上界)を支配した。 トリプラのうち2つの町は空と天界から世界を支配した。これに対しシヴァが3つの町トリプラを破壊しようとしたが、マヤはこの破壊を退けるべくシヴァ神を信仰することとした。こうしてマヤの力によってトリプラは守られたという。だがしかしトリプラースラの時代にトリプラは破壊されて三界支配も終焉してしまう。 |
ガルダ | ガルダは、インド神話に登場する炎の様に光り輝き熱を発する神鳥。 ガルダはサンスクリットやヒンディー語による名称で、パーリ語では「ガルラ」、英語やインドネシア語などでは「ガルーダ」ともいう。 カシュヤパとヴィナターの息子で、ヴィシュヌのヴァーハナ(神の乗り物)である。 |
ハヌマーン(大猿王) | ハヌマーンは、インド神話における神猿で名前は「顎骨を持つ者」の意。 風神ヴァーユが天女アンジャナーとの間にもうけた子とされる。 変幻自在の体で大きさや姿を自在に変えられ、空も飛ぶ事ができる。 大柄で顔は赤く、長い尻尾を持ち雷鳴のような咆哮を放つとされ、四つの猿の顔と一つの人間の顔を持つ五面十臂の姿で表されることもある。 |
ラークシャサ(羅刹) | 羅刹とは鬼神の総称であり、羅刹鬼(らせつき)・速疾鬼(そくしつき)・可畏(かい)とも訳される。 また羅刹天は別名涅哩底王ともいわれ、破壊と滅亡を司る神である。 また、地獄の獄卒(地獄卒)のことを指す時もある。 四天王の一である多聞天(毘沙門天)に夜叉と共に仕える。 |
ラーヴァナ | ラーヴァナ(またはラーワナ)は、インド神話におけるラークシャサ(羅刹)の王である。 ランカー島(セイロン島)を本拠地としてラークシャサ族を治めた。 10の頭、20の腕と銅色の目、月のように輝く歯と山のような巨体を持つ。 |
インドラジット | インドラジット(メーガナーダ)は、インド神話におけるラークシャサ(羅刹)である。 インドラジート(インドラの征服者)とも呼ばれる。 本名はメーガナーダでシヴァ神の子とされることもある。 魔術に長けた戦士で、羅刹軍最強の戦士にして魔術師である。 |
ナラクーバラ | ナラクーバラは、インド神話に登場するデーヴァ、ガンダルヴァまたはヤクシャ。 後に仏教の主護神として中国に伝えられ、さらに道教に取り入れられた。 |
ヤクシャ(夜叉) | 夜叉は、古代インド神話に登場する鬼神で薬叉(やくしゃ)とも称する。 のちに仏教に取り入れられ護法善神の一尊となった。 インド神話における夜叉は仏教に包括され、仏法を守護する八部衆の一つとして、また毘沙門天の眷属として羅刹と共に北方を守護している。 また夜叉には、天夜叉・地夜叉・虚空夜叉の三種があり、地夜叉以外は飛行するという。 |
ハーリティ | 鬼子母神として知られ、仏教を守護するとされる夜叉で女神ヤクシニーの一尊。 インド(ヒンドゥ教)では、子授け、安産、子育ての神として祀られている。 |
パーンチカ | パーンチカとは、毘沙門天の部下にして八大夜叉大将の一人である。 妻は鬼子母神(ハーリティー)で仏教では二十八部衆の1人でもある。 パーンチカとしては槍の武神とバッグと宝石の神という財宝の神ともされる。 |