2010夏   ことば悦覧 in うるとらまんchin々  (仮想領域 大坂・京都)
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 2010年8月1日夜 in岡田栄造さんの家 満田衛資 さん 「えいぞうさんの家」を語る

 その 01  02  03  04  05  06  
その04

佐藤:このメーンフレームってオーダー幾つなんですか 15pHですか
満田:うん〜100です
佐藤:ほそ〜いな

満田:だから、それで余計に 彼らも経験の無い世界の事やってるんで、出来ました見てくださいっていう話だったんです

そうじゃなくって、出来ましたといったときに自分らで、寸法こう作りますっていうのに対して、実際の寸法こうでした、ってそういうデータも無いから、そんな話にならんでしょうって。歪んでいるからどうかを測るのも、こうやって測って幾つってデータを出して、僕らがそれを見てOKって言うんでしょうっていうのを。してないから僕らがやり出した訳ですよ。

佐藤:鉄骨屋 しちゃったと
満田:これはそういう状態ですよね。うん。さすがに中山君も怒りましたよこんときは
佐藤:作り直して もたついたのかと 思ったらそうじゃないんだな、
満田:違います

佐藤:つくったことないので、作り方が分かってなかったんだ、なるほどね。単純なフレームの連続なのにね
満田単純にしていることの理由が分からんのか、君らはっていうふふふふ、っていうのも含めて、イライラしながら、

佐藤:お 山崎さんどうも (山崎泰寛さんが来る)
山崎:佐藤さんにちょと説明しないと これ明日(2010年8月2日)の連絡先などのメモです
佐藤:わかりました、

満田:こんなこと喋っていいのかな
岡田:いいんじゃない、分かんない 中山事務所的にどうかは
満田:僕が先喋って、あとで弁解の場があれば

佐藤:ありがとうございました、よかったら水ぐらい呑んで行きませんか
山崎直ぐ帰ってこいって言われたので
佐藤:分かりました ありがとうございました

岡田あははははは
佐藤:岡田先生 会話しなくっていいですか
岡田:面白い話なですけどね
山崎:分かっているんですけどね (山崎さん去る)

佐藤:俺が文字起こしするから後で読んでね
満田:そうかこれは後で読めるのか

佐藤:階段がどのように変容して納まったのはかは中山事務所にお聞きするとして
きみこ :ケーキを どうぞ
佐藤:O邸のケーキじゃなくなって 形崩れてしまっているけど
満田:桃筋生クリーム造りのケーキだ 

佐藤:この絵は階段の原寸じゃないですか
満田:階段は実際こうやって造ってますというのを見に行った、たまたま同じ日に見に行っただけなんだけど

佐藤:この部材は 今付いてないよね 組み建てる前の補助材
満田組み立てるときの精度をだすための材で
佐藤:ちょっと鉄骨屋さん賢くなったね
満田:これね階段は別工場なんです

佐藤:あ そうか 階段専門屋さんですか
満田:だから結局 重層構造になっているじゃないですか建築業界って
佐藤:階段屋さんていう業種が出来ているからね、分業化が細かく進んでいるからね
満田:階段は綺麗に出来てました
佐藤:重層分業世界を統合するガバナンスする者が不在なんだな。なんだそういう話か〜。建築業界にかぎらす人間が分業して生きる社会が行き着く果てには 必ず起こる問題だよね

満田:うん、だから階段のプロっていうのが、自称プロって一杯出てきて、
佐藤:部分マニアルは読めるけど 全体が統合して動かないと
満田:鉄骨屋さんとかでも、グレードがあるじゃないですか。MとかHとかSとかになったときに、グレードって設計に関係ないじゃないですか実は。巧く作ってくれるかくれないかは、可能性の話だから

佐藤:技術のストックがどこに在るか、誰がどうしてストックするのか 一式が無いだろうし、元請けの技術力が消えているってじゃない、グローバル化 以降のコスト競争で 手間が掛けない 掛けられないような構造になっていると マスメディアは吹きまくるからね みんなが思いこんでいるんで。



 

満田:うんまあ。そ、
佐藤:金を握って動かしているだけになる 技術力が付いて来たり蓄えられていかない だれが技術力を蓄えるためのコストを負担して実行するのか 業界全体がグローバル化の波にさらされ 行き着いた果てが ここに現れつつあるのだと 

満田まあそうなって来てきますよね
佐藤:技術力が消えて行き どこにもストックされない 銭や銭と銭で〜何でも買えるというと スタンダード ふふふ
満田それがゼネコンの本質だみたいな話になっちゃうと

佐藤:バブル崩壊後の20年間 ごろつき的米国のロービーストの要望である アメリカ発の年次要望書に 日本の官僚が素直に対応しまくってしまたんでね 日本の建築業界のストックされてた技術が消えていたと

満田
:だからそういう問題があったんで、これはね 埋め込んでいるんで、基礎打っているんですけども。基礎梁までは打ってないんですよ 

佐藤:基礎 根絡み状に なっていると
満田そうそう
佐藤:基礎 梁筋の間に鉄骨立て いかなきゃいけないのね
満田そうそう

佐藤:ようやく製品検査終わりました〜 の写真だ
満田:製品検査2回目、さっきの6日後にもう一回製品 検査に行くんですよ

佐藤
:全フレームできましたと ちっちゃいね
満田:うん

佐藤:はい了解しました
満田:というような感じで

佐藤:さあ いよいよ建てるぞと
満田:これが6月2日が一回目で、8日が2回目やって、11日によううやく建てた
佐藤おめでとうございました、やっと建ちました 2ヶ月後
満田:これもね、写真の問題もあるんですけど。これが 建てて込みをしてる当たりですよね、トラックで持ってきてと

佐藤:トラックで山形ラーメントラックで持ってこれるのが面白いね
満田:だから、この建物やっぱり、梁の接合が無いんですよ。普通 柱建てて梁つなぐじゃないですか。この細さだから出来るものっていうのもあるかなって、ありましたよね。一応僕らの常識で言うと工場溶接の製品のレベルが高いっていう。

佐藤:細い部材の溶接精度を上げ確保するには この手はあるよね、トラックに積んで運べるワフレームを連続させていいくと
満田:僕としては もう一段階あって、これを2フレームあって牛乳パックみたいな状態にして もって来るっていうのが、そもそも安定するから、それも最初に提案してたんですよ、だけどまあ、それよりはこの方が造りやすいからって そうさしてくれって言って来たんでまあそれでもいいよと、そこは

佐藤:一番奥の突端から運んで建てていくわけね
満田:そうそう  どんどんどんどん

佐藤:建ってきました、O邸骨組みが 建ってきました。この日 暑そうだね
満田:6月ですから
佐藤:一番道路側が最後に建つと、へー まわりの人は何が起こるだろうと、ここで えいぞうさん きみこさん感動してと。 この 建った時が一番弱そうだね
満田それはあるかもしれないですね、まだ組み込みも出来てないんで、だから仮止めで一発入れているんですよね

佐藤:湾曲しているから ワイヤーで止めるってわけにも行かないしね、将棋倒しに 風当たりが強いと フラフラと
満田ですけどね あんがい倒れないんですよ、
佐藤:ベースのアンカーびーしっと効いてね
満田:それもあるし、いざ倒れようとしても、基礎梁のこの配筋でしょう 埋め込んでいるんで、こういう配筋が倒れ止めになってくれているんで
佐藤:なるほど 

満田まさに

岡田この時はね〜山の上からずーっ見ておった 嬉しくって 嬉しくって
満田ふふふふふふふ
岡田:1本 2本って 

佐藤:2ヶ月タイムラグがあって一気に建てばね〜
岡田:この時はね〜
佐藤:涙でちゃうよね でも2ヶ月分 だれも責任とってないって まずいよね
岡田:工期のオーバー分引いてくれましたよ

満田ふふふふ
佐藤:なるほど 請負師としては 延滞金払って責任とったと
岡田:そう
佐藤:永岡さんぐーっと 堪えて 遅延金 支払ってと 偉いね
岡田:ちょうど2ヶ月分の


佐藤:それにしても この前面道路 神社もあり 廻りが広いのはよかったね、
満田:まだね
佐藤:これで前面道路狭かったら どうやって運び込み建て込むんだと
満田:僕としては この吊れるワンフレームっていうのは、このフレームって存在しないんですよ、仮です
佐藤:足下開かないようにね 
満田:うん 

佐藤:仮に足かせを入れたわけね、コンクリートが固まったら足かせは外すと、だんだ形が出来上がってきました。
満田というような話ですね

佐藤:胴差しとか
満田:今の間にいれていくんですよね、
佐藤:縦横両方に入れているの
満田基本縦だけなんですけど。ブレースを横に入れたりするので
佐藤:縦材だけいれて これに下地材貼り付けていくんだ
満田:そういう感じですね  

佐藤:出来てきました、素晴らしい なるほど
満田けどまた ここでね裏があって。じゃ建っているよといったときに精度はどうなんだと。するわけですよね 僕らはそこが大事なですけど。

そうすると、さっきのその鉄骨屋の管理が悪いのが随所に出てきてて。建て入れもろくにやらずに、やっている部分もあるんで。もちろん建て入れはブレースで調整してみたりとか。あっちこっち真っ直ぐになるよっていうのを確認させて最終的に本締めさせるっていうとこまで、僕らも油断しちゃいけないんで、そこでまた何日か

佐藤:まず仮留めしてからでしょう
満田:仮留めしてからの話なんでけど。
佐藤:建て付け 修正したと
満田:そこでまた幾日から時間
佐藤:それは掛かるでしょうこれだけ部材数が多いと 一個修正すると隣が歪むだろうし 風でも揺れるて くるしね、これはけっこう手間掛かるわい

満田:床を貼って 床の鉄板の精度管理って話になってくる、鉄板の皮一枚で、もちろんシェル効果が出るんで。抵抗するって話もありましたけど。色んなストーリーがありますから 
佐藤:O邸1を引きずっているからね
満田色んな意味で引きずっている、この建物はピロティーじゃないけれどもピロティー的な

佐藤:俺が路上と勘違いしたこの場所の源泉は ピロティだったのか〜
満田:路上でもいいと思うですよ
佐藤:この細い空間に真ん中に柱無い方がいいよね
満田:うん

佐藤:なるほど 床のデッキが貼られてくると そうとう 建築らしくなってきますね、ブレースも入ってますね
満田:入ってます 。13ミリとか 
佐藤:意外にビッシリ ブレース入ってないんだね
満田:もちろん窓とかあるところは抜けてしまうんで、三つ三つかな、けど下の階と上の階でも当然負担力が違うんで 中山事務所はこのデッキの並びとかもちゃんと見てくるから。なかなか
佐藤:デッキの並びは梁の上で微調整して 整えられるんでしょう
満田:調整できますよ

佐藤:
このデッキ露出するから溝の並びは一応チェックすると
満田:うん
佐藤:綺麗に円弧にそったように山が並んで進まないといけないと
満田うん

佐藤:o邸の3階の屋根ケーキ造るときも一番難しかった けども 最後まで出来ていませんね〜 実物も出来てませんね〜
満田はははははは 1:00:02

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