2009年12月10〜13日じゅっくりの会in京都 記録     home  

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11日  柳原照弘の この1年   工芸繊維大講義      デザインイースト 00 を語る  

12日  渡辺菊眞さんに聞く   鼎談 アガカーン賞の王路 (森田一弥・渡辺菊眞・江崎貴洋)
     松岡聡さんに聞く    
工繊大3年生・浅野翔さんに聞く

柳原照弘さんデザイン・イースト00を語る(DE00)  
            その01  その02  その03 

 2007年3月31日の柳原さん  2008年 5月17日の柳原さん 

               その01
 
DESIGN EAST00(以下DEとする)は2009年9月18日(金)、19日(土)、20日(日)会 場:Nakanoshima Banks[EAST棟] 大阪市北区中之島5丁目(堂島川左岸)入場料:1,000円/1日で行われたイベントである。

2009年9月。世界のEAST・大阪から、「デザイン/都市」の新たな試みDESIGNEASTがはじまります。プレイベントとして開催する00では、“世界で起こる現状/事例を知ること”を目的に、デザイナー、企業人、メディアを招聘。「デザイン/都市」をテーマとしたトークイベントを中心に、海外の若手デザイナーによる展示、限定ショップ、パーティーが楽しめる3日間にわたるデザインイベントを開催しますと呼びかている。

実行委員は5名:柳原照弘(ISOLATION UNIT/)、原田祐馬(UMA/design farm)、家成俊勝(dot architects)、水野大二郎多田智美(Licht/alt、MUESUM) 

各実行委員にはそれぞれインタビュー予定であるが、最初に柳原照弘さんにとってDE00とはどのようなものであるのか?を岡田栄造先生の研究室で伺った。  このweb頁はその記録である 

 (動機)

佐藤:柳原さんにとってのDE00を聞かせてください。去年(2008)の夏は 靱公園(うつぼこうえん)を大阪市から借りて公園で会議を開いてやるようにしまようって話でした。色んな所を視察したり、行政サイドと交流しているっていう話へ進んでから、今年のDE00は河川敷なのか、建物なのか参加していなかったので分からないんですけど。そこに移動した話をして頂ければと思います

柳原:佐藤とは08年夏に佐藤さんが大阪講演で話していたときに、建築(の理想)は路上だっていう事とあの話もありましたし。さっき話していたストックフォルムの状況、あれは公園の話なんで。 路上っていうことにシフトしたんですけど、やっぱり

佐藤:靱公園で飯くいつつ二人で公園内を観てて、ブルーシート敷いた所には他者が入って来ないし、ボランティアでやっている テントの中に僕たちが勝手に入っていけない。

建築型権力が立ち上がる最初の場を見てたわけですけど

ブルーシートを一枚置いたことによって、発生する権力っていうことには自覚的であらねばならない

という話もしたよね。

柳原:そうですね。その時に、その前からストックフォルムで起きてたデザインのイベント東京スタイル イン ストックホルムというイベントが2004年にあって。 そこに僕も参加した。町中に本当にデザインの状況が溢れていたですね。それは東京のデザインという事がテーマ、どこ歩いても

佐藤:街中 東京関係のデザイが溢れていると

柳原:そうです、日本人が歩いて。どこのギャラリーに行っても日本人のデザイナーアーティストの展示があって。ライブに行けば日本人が歌っていて。路上に行けばパフォーマンスの人が日本人。それはストックフォルムの小さい都市だったんで可能だったと思うんですけど。凄い!楽しかったんですよ。 町中の人も そのイベント自体分からないくっても楽しいんですよ。

なんか
これは凄く面白いなと思って。結局予算を使いすぎて1年で終わったプロジェクトなんでけど。そこで、何て言うんですかノーベル賞の受賞のパーティーの会場でも!開放して、僕らも行って。パーティーしたりとか。

佐藤:壁が無いのね

柳原:全然無いんですよ人種の壁も無いし、文化の壁も無いし、デザインの壁も無い、凄い面白いな〜と思って。で、まあそこも凄い好きなんですけど。

そこから大阪に戻ってもやっぱり何かやりたいな〜とは思っていて。でもあの時はまだまだ、もやもやしているし、僕だけ思ってることやったんで。そんなの誰もやりたいという、具体的な話にも成らなかったし。で、佐藤さんが(絵2008年5月17日靱公園にて)大阪に来て

佐藤:建物の中での講演のあとは公園に繰り出し 講演のあとの二次会は公園だ〜やったからな

柳原:あ、何かやれるかなと。自分の中で思ったのと。あともう一個は建築あそび08年・大阪ことば悦覧のインタビュー記録)知った 周りの原田祐馬君とか、家成俊勝さんっていうのが、今までだと、何をやって 大阪で、何を活動しているかっていうの分からないまま。

佐藤:俺が2008年の春にインタビューした記録を見てこうい人だと分かたんだと
柳原:そうなんです。大阪に居ながら、集まっているけど。そこに入って話出来ないじゃないですか。
佐藤:俺のインタビュー効果があったわけ?
柳原そうなんですよ。だからみんなも、こんなやっていたんだ!なかに比較的 思いを近い人らが居るな〜っていうのがあって。それが原田君と、家成さんだった。
佐藤:なるほど。

柳原:で色々話してるうちに「何か僕がそういうのやりたい、デザインでやりたい」って、「あ、それめっちゃ面白そう!」っていうのと。唯単に面白そうじゃなくって、それは絶対やった方がいいと声があがった。やっぱり一人がモヤモヤって思って、やろうとしてた事と、ところに、個が集まって組織になってやろうとしてたら、やっぱり全然能力も違いますし。後押し じゃないですけど、やらないといけない環境としても、全然やっぱり違うので。 そこがけっこう切っ掛けになったですね。 じゃやろうかって話、あったねすね。

佐藤:ただボンヤリ空気に漂っている言葉が文字に直された段階で、みんなと共有し合えると 繋がりやすくなって 繋がり組織がでたと。記録があることでも他者に呼び掛ける力も まとめやすさも強くなって。方向性も決めやすくなると
柳原:それまで何か僕しか思ってなくって
佐藤:ふふふふ
柳原:なんや結構みんな思っているや!いうのが、この(ことば悦覧記録)文章を通して一杯解って。そこから結構仲良くなって。色々単なる呑み会やったの、色々話すようになって、僕がこういうスエーデンのやつ思っているって言ったら。  凄く やろう!
佐藤:酒を呑んで喋りっぱなしじゃ。 だけじゃ駄目なんだよね。酒呑んでもいいんだけど文字に残しておいて 他者と共有できる素材として加工しないとだめんだよな

柳原:単に集まって、単に今大阪に居るから集まって呑んで共有しようっていうのは僕も醒めた目で観てたんですけど。でも共通点って一杯有るから集まっているんだな〜っていうのが分かって。そこで具体的に動きだそう!って事で。ただ呑み会だけじゃなくって実際、酒が無い席で、集まろう!って話になって。

僕が海外の経験を教えて、こういう事が有ってこういのやりたいと思っているっていう処で、共感してもらえつつ、それぞれが実はプロジェクト、色んなプロジェクト。

原田君だったら、アートを中心に、ヤノベ・ケンジさんのプロジェクトを手伝ったり、自分たちでイベント作ったりとかもしてますし。家成さんも建築プロジェクトを動かしているんで。なんか一つで出来るな〜って。

でも切っ掛けとして出来るのはアート建築デザイ大阪にとって出来るということで。始めたんですね。

佐藤:08大阪ことば悦覧の記録が他者同士をつなぎいだ事が動機であるようだと(岡田ゼミ)授業ではそれを枕にふってもらえばねいいかもね
柳原:いきなりDE00の話ではなく、僕がやっている活動から、何でDE00へ行くまでに、そこはそれで


        (公園から川岸建築へ)


佐藤:公園じゃなくって川岸に移ったというのは?

柳原:
そこも意味が無いようで、意味が有って。そこから、大阪にしか出来ない事とか、やりたいってあると思うんですね。僕がやりたい事、大阪で出来る事を考えたときに、最終は僕も路上と思っているんですけど、それは最終であって、今じゃないと思ったんですね。だからいきなり僕は公園で、このでDE00の構想して 僕らが構想しているイベントをやったら?。最終的には都市にデザイが広がらないといけないっていう事もあるんですけど。この1年じゃないなと思って。

まずは閉じたプロジェクットをやらないといけないと

佐藤:閉じることによって、囲い込んで繋がりを作れば次にやりやすくなるから、それはあるよね。
柳原:それはストックフォルムと違って圧倒的に予算の違い、もう社会がデザインに対して、浸透しているスエーデンと、おばちゃんが勢力と幅効かせている大阪とで、やっぱり都市の状況は違うからアプローチも違うだろうと!と思って。

それでまず、は閉じたものを作ろうと思ったんですね。それは福岡でも僕の友達がデザインミーティング・イベントを立ち上げてますし、名古屋でもデザインウィークあるんですけど。それは完全に社会に対して閉じてて。それを地道にやった結果広がっているものと、都市の大きさの違いもあると思うんですけど。

今、大阪でやるには、この大阪で僕らが共有出来る、気持ちになれる。 まずは上の層の人をどれだけ一緒に巻き込めるかが、この1年
佐藤:下じゅなくって?上の層なのね
柳原:上です。要は僕が思っている処から一般の層までの間の、いわゆるデザインに関してる人、学生とか、デザイナーとか、会社組織にいるデザイに関係している・仕事をしている人が、大阪に無いと諦めているんです。まずこれが無いんじゃなくって、作ってないからで、作ったら有ると

佐藤:それを確かめるために、一回やってみなきゃだめだと
柳原:そうなんです、でそこを巻き込まないと本当の意味での一般に巻き込む仕組みとして、
佐藤:まんず身内を確認して まとめてね
柳原:そうなんですよ。はい。だから川の流れで言うと、いきなり僕やりたいと思って海に向かってアイディア投げても、そこに居る人しか、アイデア共有できないですけど。何かこう、やっぱり上流の方で、作って流れて行けばそこから育って来てくれるし、全体的な循環が出来るんじゃないかと思って。

まずは、切っ掛けを作ろうと思って名前決めたんですよ

切っ掛けをやるには、規模はそんなに大きくなくってもいいただ影響力が有る方がいいとで。自分たちがやっていきたい事を出来る規模として、作ったです。規模っていうのは時間も予算もですすごい全体の制約の中であるんですけど、内容は制約しない

佐藤:規模の制約は閉じた場所だから出来ちゃうしね、規模に合わせて予算も出来ちゃうし、内容は閉じないと

柳原:はい

 3日間の時間割 

佐藤:
全体の内容としては、トークが3つ有って、メディア、デザインの話とか、大阪の人達によるデザイン・ミーティングというのと。大きな話はあるんだよね。その他にギャラリートークみたいな、規模の小さい外で建築家の人とか が話してる。その当たりの話はどうですか、どんな感じでしたか

柳原:
やりたい事っていうのは、単にお祭りやりたいんじゃなくってデザイを大阪で、みんなが、その人達がモチベーションのあがる環境作りっていうことで。単に物の展示じゃないし、時間の制約、予算の制約、場所の制約とか考えると、やっぱり物運ぶって、チッチャイから簡単ですけど。それだけやっぱり数も増えますし、物っていうのは、物そのものダだけで。みんなが魅力を持つような、仕組みってなかなか産まれにくいと思うんですよそこには凄い条件を作らないといけないんですけど。そこに掛ける予算も時間も無い僕らが何が出来るやろう?と思ったときにやっぱり、生の声、人だったら交通費っていう名目で掛かる予算って想定出来るんですね。あとは何人呼べば良いだけの話で。

要は誰を呼んだら、この展示をしたら、たとえば10万掛かるけど、この展示やったら100万掛かるっていうような、この人とこの人を呼びたいってなっても、想定するコストって一緒なんで。あとは、その人らが持っている言葉の魅力なのでそこを引き出すための場だけを用意して、あとはそこに集まってくれる仕組みだけ作れば、僕らは凄くやりたい状況が作れるんじゃないかと言うことで。人を中心に考えたんですね

佐藤:なるほどね。、予算も無い中で決めやすいしね
柳原:予算ゼロですから、はい。展示になると、展示構成費、会場費とかですね、凄い掛かるんですけど。最低限のトークショウだと もう〜本当に音響設備と照明があって。座れる場所があればいいと何とかなるだろうと。

佐藤:なるほど、それで全体の仕分けは誰が考えたんですか

柳原:ここはですね僕がデザインのイベントやりたいと。、それが他の都市との差っていう処を考えた時に、原田さんとか、家成さんは、デザインの畑じゃないので、中心に考えたのは僕。まずこういう人が大阪で話す状況があったら、凄く面白い、みんなが興味出るし、東京の人も来てもらえるかも。そういう関係になるだろうというような人をまずピックアップしたんですけど。

そこから僕が勝手に選んだんじゃなくって、そこをベースに原田さんは原田さんの考えとか家成さんは家成さんの考えとか。あとエディターの多田さんっていう方が原田君から呼んでもらって。来てもらったりとか。ファッション博士の水野さんていう方も原田君紹介で、そこに参加したんですね。

要はそれぞれが実は分野が全部違うので、違う分野からのアプローチで、この人やったら、こう面白い。全然離れてなくって!凄い繋がるんですよ。その繋がった結果、建築家の人もデザイナーの人もグラフィックの人も、企業の人もみんなが興味 出来る

佐藤:異分野の人と橋渡しが出来て興味を共有できると
柳原そうです、そこの仕組みを作れたので。

佐藤:
アクト・グローバルっていうのは、世界的に評価を得ている人に話をしてもらうんだと。
柳原:そうですね。まず大阪で何が大事かと言うと、自分たちがデザインを世界に売り出すんじゃなくって、まずは売り出す前に世界の情報とか、デザインのクウォリィーだったり、違いをまずは自分たちで知ろうという。受け入れよう! というための、3日間のイベントにしたんです。なので一切大阪からの発信は無くって。

佐藤:最後の日にあったんじゃない?

  15:06

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 (時間割 参照 DEサイトより